Track 3

03【耳マッサージ・耳毛剃り(右)】泣き

では…ユズのお膝の上に、お客様の頭を、乗せて…ぅぅ、 やっぱり無理ぃ… 想像しただけで…憤死しそう… あの、あの…本当は、コンパニオンの膝の上に直接、お客様の、頭を乗せていただくことになっているんですけど… バスタオル…敷いてもいいですか? 1枚…ううんっ、5枚! 5枚重ねさせてもらえたら…きっとお客様のお顔でも、膝枕、出来ると思うんです… ユズ…っ、ティッシュとビニール袋越しにだったら、ミミズにも触れるんです…っ だから…バスタオルの上…上、に… う、うぅ…っ、う…ひくっ、ど、どうぞ…いらしてください…お客様… ごめんなさい いくら豚の内臓にそっくりだからって…お客様のお顔を…直接、触れないなんて…失礼が過ぎますよね… 改めて、いらしてください…ユズの、生足に、お客様のお顔を… うえぇ…う、ううっ、うぅぅぅ…っ 先ずは…お耳のマッサージから… お客様の…お耳を…素手、す、すす…素手で…ほぐして…いき…ます う…っ、うぐ、う…っ、虫唾が、走る… ひ、ひぃ、ひぃぃ…なんで、こんなにニュルニュル、してるの…? ゆ、ユズの、唾液…? そんなはず、ありません…。ユズ、舐めてません… こんな汚い耳…もし舐めてたら…ユズもう…お腹壊してます… はぁ、ひ、はぁ…っ、はぁ、はぁ…っ、ぅぁ、はぁ…っ、はぁ、はぁ…っ、はぁ、はぁ… 死にたい… お耳は…ほぐれましたでしょうか…? では次は…耳毛剃りを行います う、うう…っ、う、う、ううぅっ、うう、うううぅぅ…っ これは…手で触らなくていいから、大丈夫って思ってたのに… やっぱり、気持ち悪いよぉ… なんで…耳毛にまで、虫唾が走るのぉ…? ひっ 毛が、はねた… うあ、ゆ、ユズの足に…お客さんの耳毛が… ゴキブリの足みたい… 死にたい…うぅ いっそ死んだ方が、ユズ的には楽になるのかも… これが…電気シェーバーじゃなくて、カミソリだったら… うう、ダメだよっ、そんなことしたら、みんなに迷惑かかるんだから… がんばれユズ…っ、もう少し… はぁ、はぁ…っ、はぁ… 最後に、お耳を…タオルで拭いて… ふーーっ! うぷ、う…っ、うぇ、うえぇ… 耳の垂れた野良犬の耳の中より、臭い… でも…その臭いお耳を… おえっ、おええっ、おえ! おおおっ、うえ、うえぇっ、ぺっ、ぺっぺっ! ぺ…ッ! な、舐めてない…っ、舐めてません…っ、ユズ…確かによく死にたいって言っちゃうけど、でも、本気じゃないもん…っ そんな…毒だってわかってるものを舐めて自殺するみたいなこと…絶対しないから…っ これは、だから…お客様の、お耳が、気持ち悪すぎて…ちょっとユズの気が、ヘンになっちゃった…だけです… は、早く、終わらせて…しまいますね そうしたら…お客様は出て行ってくれますもんね うん…早くお客様に出ていってもらって、この部屋、全部消毒しよう 次は…耳掻きです…