Track 7

■トラック6 手入れが大事。爪切りお世話!

//ダミーヘッド位置・1(正面・近い) 【座敷わらし】 「う、うーん悩むのじゃ……お世話……あんなことやそんなこと……えへへ……」 【座敷わらし】 「お主はぁ……何か……儂にやってほしいこととか無いのか……?  その……儂は結構大体なんでもおーけいしてしまう座敷わらしなんじゃが……」 【座敷わらし】 「って……お主、随分爪が伸びとるのう。  こら、ダメじゃろうが。爪はこまめに切らんと、危ないじゃろ」 【座敷わらし】 「もぉ……しょうがない子じゃ。ちょっと待っておれ」 //SE 足音 パタパタと駆ける //ダミーヘッド位置・13(後ろ・遠い) 【座敷わらし】 「ええと……爪切り……爪切り……どこにあったかなぁ…………あった!」 //ダミーヘッド位置・10(斜め右前・遠い) 【座敷わらし】 「……手より先に、足からにするかの。ほら、足貸して」 【座敷わらし】 「…………わぁ! また、大きな足じゃのう。儂の二倍ぐらいはありそうじゃ?  じゃー、左足の……小指の爪から切っていこうかの?」 【座敷わらし】 「角を切ってから……短くする感じが良いよのう。  深爪しすぎないように気をつけるけど、痛かったら言ってな」 //SE 爪切り(ゆっくり) 【座敷わらし】 「……パチン。……………………パチン。……こんな感じで大丈夫か?  くすぐったくはない? ……ふふ、そうかそうか」 【座敷わらし】 「パチン。…………………………パチン。人から爪を切ってもらうの、久しぶりじゃろ?  まあ、小さい頃、家族にやってもらった事ぐらいはあるだろうが……」 【座敷わらし】 「お主ももう大人じゃもの。ちゃんとせんと、ダメよ?  まあ、儂に言ったらいつでも甘えさせてやるがの」 //ダミーヘッド位置・16(斜め左前・遠い) 【座敷わらし】 「はい、次こっちの足な」 【座敷わらし】 「……パチン。……………………パチン……♪」 【座敷わらし】 「ん? なんでこんなに熱心に世話されとるか分からん?  まあ……マッサージ屋の仕事にしては行き過ぎとるか」 //SE ストップ 【座敷わらし】 「んー……言って良いのか……まあいいか……」 【座敷わらし】 「この夢月亭のお客は、ホントは儂の方なんじゃ」 【座敷わらし】 「今どき、妖怪や悪魔なんぞの肩身は狭くてのー。  伴侶を作るのも大変で……」 //SE 爪切り再開 【座敷わらし】 「……夢月亭に依頼すると、自分の一番理想的な人間の男の子を紹介して貰えるんじゃ。  人間にはマッサージと偽ってー……妖怪側は、本当に理想通りかを確かめる……」 【座敷わらし】 「ぱちん♪ はい、足の爪はキレイになった」 //SE 停止 //ダミーヘッド位置・7(左・近い) 【座敷わらし】 「はい、左手貸して? んー、やっぱり伸びとるなぁ。  じゃあ、切ってくぞ」 //SE 爪切り 【座敷わらし】 「ぱちん……ぱちん………………まぁ、というわけで…………。  儂がお主の世話を、熱心に焼いとるのはー」 【座敷わらし】 「お主が、儂の理想の男の子じゃからじゃよ?」 【座敷わらし】 「……そんな、顔を赤くして照れるな。儂まで照れるじゃろ」 【座敷わらし】 「ぱちん………………………………ぱちん……………………ぱちん………………ぱちん……」 【座敷わらし】 「…………てゆうか……あのな? ……儂は照れておる。  今の殆ど告白じゃもの……うぅ……照れ照れじゃぁ……」 //SE ストップ 【座敷わらし】 「……はい、こっちの爪……おしまい」 //ダミーヘッド位置・3(右・近い) 【座敷わらし】 「右手の爪…………切る…………」 【座敷わらし】 「ぱちん………………ぱちん………………」 【座敷わらし】 「…………じゃからの?」 【座敷わらし】 「儂としては…………お友達からと言うか…………いや別に、ひとっ飛びしても良いんじゃけど……。  急に言われても困るじゃろうし…………その……お近づきになれたらなー……と思う……」 【座敷わらし】 「今日、お主のお世話して……もう、見事に儂の理想通りだったんじゃ……。  反応とか、表情とか……もうな……ドすとらいくというやつでな……?」 【座敷わらし】 「ぱちん………………ぱちん………………」 //SE ストップ 【座敷わらし】 「ちなみに、本当は……この『マッサージ』は最後までして良いと言われてての」 【座敷わらし】 「最後というのは……まあ、まぐわいの事じゃ。  ほら……体の相性も……理想通りという話じゃでの……。確かめて良いらしくてな……?」 【座敷わらし】 「その……だから……爪切りも終わったし…………」 //SE 衣擦れの音 //声 ささやき 【座敷わらし】 「確かめるだけ…………確かめてみぬか…………?」