Track 15

(通常.ver) 11.風呂上りの裸の状態で停電。密着状態のままベッドへ…。[15.story 11]

【京子】 「……ちゅ、ん……ちゅ、ちゅっ……はぁむ……ちゅ、  ちゅぴ……んん、ふ……ちゅ、ぷ……はぁぁ……はぁ  ……」 【京子】 「お前とキスすると……駄目だな。また一つ、幸せにな  る方法を覚えてしまって……」 【京子】 「お前に抱き締めてほしくなるだけで、あんなにも切な  い毎日を過ごしてきたのに……。口づけまで覚えてし  まったら……私は、どうすればいいんだ」 【男】 「その時は、呼んだらいいよ」 【男】 「いつでも応えてあげるから。いくらでも……抱き締め  てあげるから」 【京子】 「……ホントか?」 【京子】 「ホントに、いつでも、いくらでも、私を抱きしめて…  …口づけをして……私を、幸せにしてくれるか?」 【男】 「うん」 【男】 「今まで迷惑を掛けてきたんだ。それくらいお安いこと  さ」 【京子】 「……そうか」 【京子】 「……くす、私は幸せ者だな」 【京子】 「ちょっと……幸せすぎて、不安になるくらいだぞ」 【男】 「……もっと抱き締めていよっか?」 【京子】 「いや、不安を取り除いてくれるなら……抱き締めるだ  けじゃなくて……」  言葉を切って、唇を重ねる。 【京子】 「む……ちゅっ……ちゅ、ちゅッ……ぷ、はぁむ……ん、  ふ……フ、ん……ちゅ、ぷ……ぴちゅっ……」  背中で軽く持ち上げてくれる力の補助を受けて、軽く  つま先に力を込める。  ちゃんと屈んでくれてるのが嬉しい。  顔の上から覆い被さるようにキスをされるのが、アイ  ツの男らしさを感じて胸が高鳴る。  停電の状態の中で裸でいることなんて、気にもならな  かった。 【男】 「もう、両脚で立ってるけど……どうする? ブレーカ  ー上げに行く?」 【京子】 「ちゅぷ、んぁ……脚……。あぁ、……安心して、脚に  力が入るようになったんだな……けど、いい。ブレー  カーはまた後で……な?」  何か言いたげな顔をするので、口を塞ぐ。 【京子】 「はむ……ちゅ、ちゅっ……ちゅ、ぴ……ん、ぁぁむ…  …じゅるっ……チュルルッ……ちゅっ、チュっ……ん、  ぷぅぁ……はぁ……」 【京子】 「なあ……私はだいぶ暗闇に目が慣れて、お前の顔なら  はっきりと視認できるようになってきたんだけど……  お前は、どうだ?」 【男】 「……ここに、来る前から」 【京子】 「え……? じ、じゃあ……最初から私は、お前にはっ  きりと裸を見られて……」  言い端、背中で支えていた手が降下していく。  障害物のない素肌の上を撫で下りていき、おしりを撫  でる。 【京子】 「んっ、ゃぁ……おしり……。こ、こらっ、どこ触って  …………ぇ」  臀部の割れ目に沿って手が降下していく。  まさか…… 【京子】 「っ! だ、駄目だっ! そっちは、ホントに汚いとこ  っ!」  胸を強く押す。  何度も叩いて拒絶を示した。  だけど、それ以上の力で抱き締められて動きを阻害さ  れる。  駄目だ、駄目だめっ! 【京子】 「んゃっ。~~っ! ほ、ホントにダメだっ! おし―  ―ぅあっ! やめ、ろっ、……っ、お尻の穴っ、……  つつくなぁ、ぁっ!」 【男】 「じっとして」 【京子】 「っ、ぁっ、ゃっ、は……なん、で、こんなことっ」 【京子】 「さっきまで、あんなに幸せムードだったのにっ! ど  うして突然っ……」 【京子】 「――っ! お前っ、お、お尻の穴の中に、指を入れる  つもりなんじゃ……っ」 【男】 「え、違う違う」 【京子】 「あ……。な、なんだ、違うのか。……よかった」  ……残念。 【京子】 「い、いやっ、残念だなんて思ってないぞ!」 【男】 「誰もそんなこと言ってないよ」  そう言って、また突つく。 【京子】 「っ、んっ! また、つついてっ……。なにがしたいん  だお前はっ」 【男】 「いいから」 【京子】 「はぅっ、ん……っ、理由くらい聞かせてくれぇっ。こ  んな恥ずかしいことっ、いつまで続けるんだぁっ!」 【男】 「拒絶しないで。身を任せて」 【京子】 「っ、ん……? 拒絶するなぁ? っ、……身を、任せ  れば……いいのか……?」 【男】 「うん」 【京子】 「む……。……わ、わかった。何も解らんが、とにかく  ……解ったことにする」 【男】 「くす、それでいいよ」  胸に抱き締められながら、頭を撫でられる。 【京子】 「っ、あ……。……ぅぅー……くそー。抱き締めながら  頭を撫でるなぁー……。…………くらくらするだろぅ」  服に顔を埋めて、吐き捨てた。  文句の一つくらい言っておかなければ。  ……聞かれてほしくはないんだけど。 【京子】 「ん……。……っ、んっ……! はぅ、また……、っ…  …ん、っ……! はぁぁ……、は……ぅ、ぐ……んん  ~……っ!」 【京子】 「はぁ、は……っ、そこっ、っ……。くり……くりっ、  撫で……てっ、ぅぅ~……っ! 力がぬける…………」  ……下腹部が疼く。  じんわりと痺れが拡がっていく。  この感覚……あのときの…… 【京子】 「っ、んっ……ん、んんっ」  なんだろう、この切なさは。  目の前にいるアイツを強く抱きしめる。  下腹部の不思議な感覚を誤魔化そうと膝をすり合わせ  ても効果はない。  うぅー、なんだ。なんなんだ、この感覚…… 【京子】 「っ、んんっ! 爪のさき立てて……、っ……やっぱり  中に入れようと……っ♪」  お腹の奥がきゅぅっと締まる感覚。  あ、やば……。変な声が出ちゃったぞ……。 【男】 「違うから、安心して」 【京子】 「っ……、へ……? 入れない……のか? ……そ、そ  うか。……そうか」  言葉がしぼんでいく。  あれ……? 私……期待してる……?  い、いやっ、そんなことはないっ!  流石に汚物が通るところに指を入れてほしいと思うわ  けがない。  ……じゃあ、何を期待して……。 【京子】 「っ、ん……はぁ……ん、んんっ♪」  お尻をシワを掻くように爪先でいじられる。  くすぐったさに身を震わせると、お尻から前に向けて  電気が走った。  電気の終着点に心当たりがあった。  あ……、そこは……。 【京子】 「ん、んゃぁ……。はぁ……は……ぁっ♪ ぅ、あっ…  …ゃぁ……ぅぅっ、ん」  意識し始めると、途端にそこが疼き始める。  疼くだけで声が出そうだ。  疼きを誤魔化そうと腰をくねらせる。 【京子】 「ん……ふゃぁ……。はぁ……は、ぅん……ん、はぁ…  …はぁぁ……ぅ、はぁぁ……っ」  間延びした息が漏れてく。  吐いた息が服に籠って、当てた顔が熱い。  ヤバいやばい……。  なにを期待してるんだ、私。  どこ触ってほしいって思って……。 【京子】 「っ、そこ……もういじるなぁ……。そんな汚いとこ…  …駄目なのだぁ……ぅんん♪」  とんとんと叩かれる。  背筋が反るほどの快感。 【京子】 「っ……おかしい……。なんでこんなに……気持ちよく  ……んっ、ゃぁ……」 【京子】 「っ、ぅ……ぅぅ。……もう、だめっ……そんなとこ、  とんとんしたぁ……――っ、にゃぁっ!」  くちゅっ 【京子】 「な、なな、なにし――んんっ! ぅぁ、あ、はぁっ♪  ぅっ、んぁっ……♪」  片方の手が前から回ってくる。  この指の位置っ、そこは……っ。 【京子】 「っ、んっ、ぁ、ま、まって。待て、まっ、ま……ぁっ♪  あ、ぅあっ、ぁ……っ。ぁぁぁ~~~……っっ♪」  腰を引いても後ろに回った手がそれを押さえ付ける。  お尻の穴を撫で回されながら、前のほうを触られた。  左右に振られる指の腹で陰唇の内側を擦る。  だ、だめだ、逃げないとっ。  そう思っても、服を握った手の力が緩められない。  腰をくねらせて僅かばかりの抵抗をするだけだ。 【京子】 「はぁ……っ、あ、ゃっ、ゃめ……んっ、っ! そ、そ  っちはぁ……だめっ、だめ……だっ、ぁっ♪ っ、ん  ぅっ……きもちっ……ぁあっ♪」 【京子】 「っ、ぅんっ、はぁ……は、にゃ、っ、く、くにくにす  るっ、な……あっ、ひっ、開いたぁ、っ! っ、んん  っ、はぁっ」 【京子】 「っ、は……はぅんっ、んんっ、んっ、っ、んっ、ん、  は……は、あ……く、ぁ……っ、……~~~ッッ!」  喉の奥で声を噛み殺して、胴震いをした。 【京子】 「っ、はぁっ……! はぁ……は……、まて……立って  られなぃ……」  膝が笑ってる。  迷惑掛けるけど、しな垂れかかって身体を預けよう…  …。 【男】 「……大丈夫?」 【京子】 「はぁ……はふ……はぁ……。な、なにが『大丈夫ー』  だ……。お前がこんなにさせたんだろぉ……。人ごと  みたいに言って……」 【京子】 「はぁぁ……、もぅ……バカぁ」 【男】 「ごめんごめん」  軽く言って……。  誰のせいでこんなことになってると思ってるんだ……。 【京子】 「……ちょっと、身体が落ち着けるとこまで運べ。……  命令だ、馬鹿者」  ……  身体を抱えられたまま階段を上がり、私の部屋のベッ  ドに下ろされた。  ぽふっ 【京子】 「ん、んわぅっと……。……ま、まさかお姫様抱っこで  運ばれるとは、思わなかったぞよ……」  身体を腕だけで支えられる感覚に、軽く恐怖を覚える。  それで、無意識に相手の首に手を回してしまう。  それでも歩くたびに身体が上下に動いて、強制的に相  手を信頼するしかなく……  そうすると、否が応でも相手に惹かれてしまうのだ。  いや……どうだろう、相手がアイツだったからという  だけなのかも知れない。 【京子】 「……と、いう、か……。別にわざわざ私のベッドまで  運ばなくてもよかったんだぞ? 落ち着けるとこなら、  わざわざ階段を上らなくたって……」 【男】 「……でも、ベッドのほうが何かと都合がよくない?」 【京子】 「んぇ。え……えっ。べ、ベッドのほうが何かと都合が  いい……っていうのは……どういう……」 【男】 「ったく……わかってるくせに」  ベッドに足を掛けた。 【京子】 「え、あっ……あのっ、く、暗がりとは言えっ、もう目  が慣れてる状態だし、あぁああまりっ、じろじろ……  ……みるな……」 【男】 「うん、無理」 【京子】 「拒否の仕方があっさりなのだ……」 【男】 「抱き付きながらさ、あんな可愛いこと言っておいて…  …我慢しろは無理でしょ」  か、可愛いことって……。 【男】 「むしろ、誘ってるようにも見えたよ?」 【京子】 「っ、ぅぅ……さ、誘ってなんか、ないのだー。それは  お前の、勝手な……妄想なのだ……」 【男】 「ホントに?」 【京子】 「ほんと……なのだ……。私は……別に…………ん、む  ぅ……ちゅ、ぷ」  優しく頬を撫でられながら顎を上げられて、唇を重ね  られた。 【京子】 「ちゅ……ちゅ、ぷ……はぅぁ……ンむ、ちゅ……ちゅ  っ…………ちゅ」  ゆっくりと丁寧なキス。  唇だけで甘えるような、啄むような口づけ。  二人だけのゆったりとした空気が流れていく。 【京子】 「ん……ちゅ、……んふぅぁ……はぁ……、……ずるい  ぞ、こんな甘いキス……。脳がとろけて……なにも考  えられなくなってしまう……」 【京子】 「……ちゅ、ぷ……ん、はぁ……ン、ちゅっ……ちゅ、  ん……ン……っ……んんっ」  身体に感じる未知の感覚。  胸元に手が押し当てられていた。 【京子】 「んぁ、こらぁ……勝手におっぱい揉んじゃ……ぅ、ん  んっ……」  甘美な雰囲気に毒されて、強く当たれない。  物理的な抵抗はせず、形式的な抗議をするだけ。  当然アイツもキスで返しながら、手を動かしていく。 【京子】 「はぁぁ……はぁ、ぅ、んんっ……ちゅ、ちゅっ………  …ン、……ちゅッ……ちゅ、ぷ……ふ、ぁぁ……ぁっ」  丁寧で優しい手のひらの動き。  掬うように動いていた手は、次第に乳頭へと近づいて  くる。 【京子】 「はぁ……は、ぁ……っ、ひっ……こら――んゃっ♪   ぁっ、はっ、ぁ……っ」  下から揉まれながら、親指と手のひらに乳首を絞られ  る。  微弱電流が胸を駆け巡る。 【京子】 「んっ、っ……んッ、んんんんっっ……ちく、び……ん  ふゃ……だっ、め……だぞ……ぁっ、はぅッ♪」 【京子】 「ゃ……ゃぁっ……はっ、はっ……――ぅ、むっ? ん、  ちゅッ……ちゅ……ぷ、ン……はフ……ふ、んむ……  ちゅ……ちうちう……っ」  片方の手が胸から離れる。  そのまま脇腹をなぞって、お腹を撫でて、下腹部に…  … 【京子】 「ちゅ、ン……っ、ふ……ンはぁ……はぁ……ま、待っ  て……そっちは……お腹の、下は……」 【男】 「ほぐさないと、痛いかもしれないし……」 【京子】 「ほぐ、す……? ハァァ……えぇと、やっぱり……~  ~~っ! はぁ……最後まで、するのか……?」 【男】 「うん……もう、火ついちゃったし」 【京子】 「…………そうか」  そりゃ、キスもして胸も揉んで、女性の身体に異常な  執着を見せているコイツが我慢できるわけがないか。  それに裸を見せちゃってるのは、私のほうだし……。 【京子】 「……痛く、しないでくれよ?」 【男】 「わかってる。だから、先に解して、慣らすんだよ」 【京子】 「……ん、そっか。……よく解らんけど、お前に任せる。  ……お前になら、全部任せても安心だから……」 【男】 「ありがと」  太腿に下りてきていた手が動き始める。 【京子】 「ん……ふっ……はっ、ふぅ……はぁ……」 【京子】 「太腿、撫でて……ン、ふぁ……うちっ、がわ……はぁ、  はぁ……」 【京子】 「はぁっ、ぅぅ……な、なんでだぁ……なんで、身体触  られてるだけで……こんなに声が出るんだぁ……」 【京子】 「ぅ、んんっ……ぁ……段々……上にっ……ちかづ、い  って……っ……んっ♪」  ちゅくっ 【京子】 「ぁ、ゃっ、ぁぁぁ……っっ! そこっ、いじられる、  のっ……、っ……きもちっ……♪」  アソコを指先で撫でられる感覚に背筋が反るほどの快  感が走った。  全神経がそこに集まってるみたいだ。  指の腹で円を描くように動かされるだけで……もう…  …っ 【男】 「じゃあ……指を入れて先に解していくから」 【男】 「本数増やして段々広げれば……たぶん、痛くない……  はず」 【京子】 「っ、はぅ……ぁ、ぁう……うー? 指……入れるのか  ……? アソコの中に、お前の……ゆび……」 【男】 「まずは……一本」  つぷっ…… 【男】 「うあ……やわらか……っ」 【京子】 「っ……! ゃっ、ぁっ……ぁっ! 入って、きてるっ  ……入ってきてるぅっ……!」  未知に感覚に腰が敏感に反応する。  苦しいわけでもないのに、勝手に声が出る……っ。 【男】 「っ……中は、すごくキツい」  くいくいと指を曲げてくる。  身体の中から弄られてる感じ……。 【京子】 「っ、は、ぁっ……ぁ、ぅ……ふ、ん……フー……フー  ッ……ん、ぁっ……ぁぅ……」  中で指を動かされると身体の芯がぞわぞわする。  声を荒げるほどの刺激ではないけど、断続的に跳ねる  ような声が漏れてしまう。 【京子】 「は、ぁっ……ぁ……ふっ、ぁ……はぁ……指……中で  っ、くにくに、動いてるぞお……ぅ、んっ……ゃぁ…  …」 【京子】 「ぅ、ん、んんっ……、くるっ、くるっ、まわすっ、の  っ、ぅゃっ……はっ、だ、だめぇっ、だぁ……声がで  る、っ……」 【男】 「いいよ……素直に出しちゃえ」 【京子】 「ぅ……む、ぬぅ……っ、だれがそんな、恥ずかしいマ  ネするかあ、ぁぁぁ……っ♪」  だ、駄目だ……反論してたら突然の快感に敏感に反応  してしまう。  呼吸を整えよう……。 【京子】 「ぅ、っ……はー……はぁ……はぁぁ……、ぁっ……ふ  ー……は、ぁぁ……ぅ、んゃぁ……」  手首を捻るように指を回転させたり、第一・第二間接  あたりを曲げて伸ばしてを繰り返したり……。  馴染ませて解す動作を受け止める。 【男】 「……京子」 【京子】 「はぁ……は……ぇ……? ぁっ……んちゅっ、ちゅ…  …ん、フ……ちゅ、ぷぅぁ……はぁっ……はー……は、  むん……ちゅ、はぁむ……ちゅ、ちゅっ……」  唇を奪われた。  そのまま求めるように舌を絡めることはなく、唇を甘  噛みしたり舌先同士を触れ合わせたりするだけ。  意識を唇に向ければアソコの刺激に身を震わせてしま  うし、アソコばかりを意識すれば唇を啄まれる感覚に  脳が蕩けていく。  行為に没入していく。  しばらくして、指が引き抜かれていく。 【京子】 「ちゅ、ん、んっ、ン、っっ……ぅん、ゃっ! ん、ふ  ー……ふー……ふー、ちゅぅぅ……ぷ、ふぅあ……は  ぁ……はぁ……はふ……」 【京子】 「……もう、抜くなら抜くと、先に言ってほしいぞ……」 【男】 「はは、ごめん」 【男】 「……じゃあ、次は二本……あ、あれ」  さっきまでよりも、アソコの唇を撫でる本数が多い。 【京子】 「っ、ん……はぁ、次は……二本……。……ん……ん。  どうしたあ……?」 【男】 「入らない」 【京子】 「え……? 入らない……?」 【男】 「押し込んでみよう。てりゃ」  つぷっ 【男】 「中指は入った。……けど、薬指が……ほりゃ」 【京子】 「っ、ん……んん……っ、ち、ちょっとだけ、ぴりっと  くるぞ……」 【男】 「まじか……」 【男】 「指二本も入らないのか……」 【男】 「えぇ……指で解して拡張していけば処女膜ってどうに  かなるんじゃないの……?」  何かぶつくさ言ってる。 【京子】 「……もう、これ以上は……解せない、のか?」 【男】 「うん……」 【男】 「処女膜は膜じゃないから、拡張できるって書いてたの  に……くっそー、所詮マンガはマンガかっ」  ……何を怒ってるんだ。 【京子】 「……そうか。……じゃあ……、ぅ……その」 【京子】 「もう…………おちんちん、入れる……か?」 【男】 「……」  数瞬の無言。  意を決したように、いそいそとズボンを脱ぎ始める。  少し慌てなような様子に笑みが零れた。 【京子】 「ぁ……、ふ、ふふっ、おちんちん取り出して……ぁ…  …でてきた……」  何度も見た男性器。  アイツの、男性器。  私はコイツのしか知らないし、見たことがないけど…  …  男性というものは、みなこんなにも逞しいモノを生や  しているんだろうか。 【京子】 「……指、たった二本ですら入らなかった、私の……中  に……、っ……はあぁぁ……そんなに、太いの……」 【男】 「……怖い?」 【京子】 「……ふふ、これが不思議と、怖さは一切感じてないん  だ。……むしろ、期待感を持ってるくらいだぞ」 【京子】 「抱き締め合うよりも、もっと深くまでお前と繋がれる  ……。その幸せは、一体どんな感覚なんだろうな」 【京子】 「……処女を散らす痛みも、一瞬と聞くぞ。なら、その  痛みを……大切に受け取りたい」 【京子】 「お前に捧げたんだっていう、実感も得られるし……な」 【男】 「……そっか」  ベッドの上に膝立ちになりながら、近づいてくる。 【京子】 「あ……私は寝転んだほうがいいだろうか」 【男】 「あ、うん。そうして」 【京子】 「ん。……っよ、ほふ。……はぅふぅ」  後部にあった枕に頭を預けて、天井を見上げる。  味気ない無垢の一枚板が並ぶ。  顎を引いてそこから視線をズラし、アイツの顔を見る。 【京子】 「……見下ろされるのも、結構……恥ずかしいぞ」  暗闇のため、軽減された羞恥心。  今さら隠してもと思い、手は頭まで上げて枕を掴んだ。 【男】 「月並みだけど」 【男】 「すごく、綺麗です」 【京子】 「……」  返事はしてやらなかった。  脚を掴まれる。  そのまま膝を曲げるように持ち上げられ、両脚を開か  された。  股間を見せつけるような恰好……。  まるで赤ん坊だ。  これはこれは……恥ずかしさがとんでもないな。 【男】 「じゃあ……まずは、こっちを濡らさないと」  片膝を押され、アイツの身体が近づいてくる。 【京子】 「……っ、んっ……ふ、ぁ……おちんちん当たって……  ん、ゃぁっ……なに、なにして、る……んんっ……」 【男】 「両方とも濡らさないと」 【男】 「じゃないと、擦れて痛い……と、思う」 【京子】 「ん、んん……? おちんちんを、濡らして……? っ、  ぁっ……あぅ、ぅぅ……入り口のとこ、だけ……ぅ…  …ぅっ……ぅ、ぅぅ~……っっ」  少しでも腰が進めば中に入る綱渡り状態。  そんなギリギリの行為に、肩がビクビクと震える。 【京子】 「はぁ……ふ、ぁ……ん、ゅ……ん、ぁあ……はぁ……  ……、っ……ぁっ!」  突然の快感に腰が浮く。 【京子】 「い、いま、びりって……っ、んんぅっ! んぁ、また  ぁっ……ぁっ、ぁあ……っ」  察したように、位置を上方修正して先っぽを擦りつけ  てくる。 【京子】 「っ、そこっ……そこっ、上のとこが気持ちっ……ぃあ  っ♪ はぁっ、はぁ、ぅっ……もっとっ、もっと……  おちんちんで……くちゅくちゅぅってしてほし……ぃ」 【京子】 「っ、ぁっ、ぁっ……や、やっぱ、だっめ……! これ  ……しげきっ、つよす……ぎっ……ぅ、んゅあ……や  ぁっ……は、ぁぁ……」  執拗に左右に擦りつけてきていたペニスの動きが止ま  る。  弓形に反っていた背中をゆっくりとベッドに落とす。 【京子】 「はぁぁ……はぁぁ……っ、ぁぁ……もう、……入れて?」 【京子】 「切なくて……もう、駄目だ……。はやく……っ」 【男】 「……はぁ……はぁ、っ、んぐ……はぁ」  昂る心をどうにか宥めようと、荒く呼吸を吐いていた。  私のほうは、早いテンポの呼吸を繰り返し、今か今か  とその時を待っていた。 【男】 「……じゃあ」 【京子】 「……うん。そのまま……きて」  ……やっと。  やっとだ。  やっと結ばれる……―― 【京子】 「はぁ……はぁ……は、っ……っ、っ……!」  割れ目をなぞるように先端を上下に擦りつけていたか  と思うと、狙いを定めて向きを固定した。  そのまま、指で根元を押さえて、腰を沈める…… 【京子】 「っ、く……はぁ、は、ぅ……んっ、ん、ん、んんんん  んっ……!」  腰が……沈む。 【京子】 「っ、ぐ――っ、ぅ、ぁあぁぁっ♪」  ぷちっ  腰が押し進んでいく。  痛い。  けど、あれ……。  いまの私の声は……? 【男】 「っ、はぁぁぁ……っ」  ゆっくりと、更に押し込まれる。  っ、イタ……っ。  入り口のところがズキズキと痛む。  けど、同時に…… 【京子】 「っ、ふっ、ぁ、はっ、ぁ、ぁ……ぁぁうぅっ、うっ、  うっ、ぁ……!」  身体の内側から押し広げられていく圧迫感。  異物感に似た感覚がお腹の奥から広がっていく。  身体の中に埋め込まれている『声』をペニスに押し出  される錯覚。  奥へと押し込まれるたび、喉の奥から声が漏れていく。 【男】 「っ、やぱっ……キツっ!」  腰を掴まれると、そのままぐりぐりと奥まで捻じ込ま  れた。  最奥を突かれた感触に、背筋が凍って―― 【京子】 「はぁっ、はっ、ぁっ、ぁぁっ、ぁぁあ……――ぁぁあ  あぁぁっっ!!!」  なに、これ……。  目がチカチカして……意識っ、飛ぶ…… 【男】 「あっ……は、ぁッ、気持ちっ、ぅぁ……」 【京子】 「はぁ……はあぁぁ……はぁぁ……ハァァ……っ、んく、  ぅふぁ……はぁ……」  ぼんやりとした意識の中で、アイツの呻き声が聞こえ  た。  そっか、アイツのおちんちんが私の中に入って……。  一つになれたんだ……。  私の中、気持ちいいのか……よかった。 【男】 「っ、あ……あの、動かさないで……」 【京子】 「は……へ……? なか……? うご……動かして、な  いぞ……」 【男】 「うそっ……めっちゃヒクヒクして、っ」 【京子】 「ほん、っ、はぁ……ほんと……だぞ」  荒い息を吐きながら、身体を震わせてる。 【男】 「はぁ……はぁ……っ、どう? 動いても、平気?」 【京子】 「…………」  動く……。  動かれたら、どうなるんだろう。  またさっきみたいに、堪えても漏れてしまうか細い声  を上げて、身体を跳ねさせてしまうんだろうか。  自分の身体が意識から離れていたような感覚。  味わうのに怖さがあった。  でも同時に、幸せもあった。  愛してもらっているという実感が得られた。  入り口のところは未だにズキズキと痛む。  けれど、耐えられそうな痛みだ。  むしろ耐えられないのは……最奥の疼き……。  それと、アイツに衝動を堪えてもらうことに対する胸  の痛みだ。  一つ息を呑み、言葉を返す。 【京子】 「ん……いいぞ。動いて……?」 【京子】 「痛みは……くすっ、……ない。だから……我慢しない  で……遠慮しないで、動いてほしいぞ……」 【男】 「……わかった」  返事を皮切りに、腰を動かし始める。 【京子】 「っ、ん……ぁ、は……ぅ……ぅ、ぅぅ……ぁ、ぅ……  あぅ……はぅ……っ」  リズム感のないぎこちない動き。  膣内の感触を味わうようにゆっくりとペニスを出し入  れしている。  それでもお腹を内側から広げられるような圧迫感があ  って、絶えず喉奥から声が漏れていく。 【京子】 「はぁ……ぁっ、ぅ……ふぁ……っ、んんっ……おっき  ぃ……っ、ン……んゃぅ……ッ」 【京子】 「ふ、ぁぁ……ぁ……ぃ、ぃっ……は、……あ、うぅん、  痛くない……いたくない……んへへ……ぁっ、ぁぅ…  …」  止めないで。  痛いけど、止まられると困る。  切ないのが苦しくなるから。 【男】 「っ、う……ア……京子のここっ、狭っ……」 【京子】 「っ、ぁぁ……っ、ぁっ……ぁぁあっ……ぅく、ふはぁ  ……はぁぁ……はぁぁ、ぁぁ……ン、はぁ……っ」  長くゆっくりとしたストロークに長引いた声が出る。  奥までズププ……と挿し込まれれば、押されるように  くぐもった声が出して身体を反らせ……  入り口のほうまでヌルル……と引き抜かれれば、溜息  をつきながら身体を弛緩させる。  悠長な動きでも、私自身は中を往復するペニスの動き  一つ一つに慄いていた。 【京子】 「……わたしの、中は……狭い、のか……? は、はは  はっ……か、らだが……小さい、からな。だからっ、  なか、もっ……んぁっ♪」  喋ることに夢中になってると、突然の快感に声が通り  やすくなる。  黙っていれば喉を塞いで声を堪えるのだけど、喋って  いるとどうしても弁が開きっぱなしになる。 【京子】 「っ、ぅぅ……。しかし……私のがちっさいだけじゃ、  なくてぇ……お、お前のだって……おっきすぎるぅ…  …んっ、だぞぉ……?」 【男】 「う、ん……今日は、いつもよりも興奮してっ……一段  と大きくなってる気がする」 【男】 「はち切れそうに、ぱんぱんになってるし……」 【京子】 「はぁ……ぁ……ふ、くすっ……♪ それは……私のカ  ラダに興奮して……いつもっ、より……おっきくして  る、ぅっ♪ っん、ハァ……って、ことか……っ?」 【男】 「うん……すごく、魅力的だから」 【京子】 「ふ……ふあ……、んんむ……すごく、魅力的ー、とか  ……そんなキザな台詞、んっ! はぁふ……やばいぞ  ー……すごく嬉しい……」  断続的に跳ねる言葉をどうにか誤魔化しつつ、適度な  会話を行う。  窮屈だという膣内をほぐすような優しい腰の動き。  これなら、まだ溜息交じりに声を跳ねさせる程度でい  られる。  けど、この動きがピストン運動に変わったら……どう  なるだろう……。  膣壁を分け入って、奥をトントンと突かれたら……私  は……。 【京子】 「っ、は……ぁっ……はぁ……は……っ、……だき、し  めて」 【男】 「っ、え……」 【京子】 「……抱き締めて……ほしいぞ……」  言葉を聞いて、股の間に割って入った身体を折り曲げ  てくる。  背中にゆっくりと腕が回された。 【京子】 「ぅ、んんっ、んはぁ……♪ んふっ……、んんぅ……」 【京子】 「…………好き。大好きだぞ……」 【男】 「……俺も」 【男】 「京子のこと、愛してるよ」 【京子】 「んふっ、ぉぉー、言ったなぁ? ……私だってお前の  こと、『あいしてる』ぞっ」  暗がりだと、意外と大胆なことが言えそうだ。  そんな気がした。 【京子】 「……くすくすっ。……ぁ……ん、ちう……ちゅぅ……」  お互いが求め合うように、自然と唇を重ねた。 【京子】 「ん、ちゅ……はぅむ……ちゅぴ……れるぅ……ン、は  ぁむ、んちゅぅ……」    口先で遊ぶような口づけを繰り返す。  そうしていると、痺れを切らしたのか腰を揺らめかせ  始めた。 【京子】 「んフ……ちゅ、ぷ……ん……っ、んッ……ふ、フーっ」  声にならない息が鼻から洩れる。 【京子】 「ふ、っ……ちゅ、ふぁっ……はぁ、はぁ……は、ぅむ  ……ちゅ、はふ……ふぅ、ちゅ……ん、れる……はぁ  あ、んむ……チュっ、ちゅるっ……チュルルッ……」  唇だけだったキスも、次第に熱を上げて深みを増した。  顔の角度を変えて舌を絡め始める。 【男】 「……速く動かしてもいい?」 【京子】 「ちゅ、ぷぁ……はふ……ん、いいぞ……」 【京子】 「奥まで……突いて……?」  私の言葉に突き動かされるように身体を起こすと、腰  を突き始める。  ぬぷっ、ぬぷっ、ぬちゅっ…… 【京子】 「っ……ぁっ……あっ、あっ……はっ、ぅ……あっ!   はっぁ……っ」  ゆっくりだけど、確実にリズムに乗ったピストン。  先ほどまでは感じなかった奥を持ち上げるような、突  き上げられる衝撃。  常に膣内を蹂躙するペニスの抽送に腰が浮いてくる。 【男】 「う、ぁっ……キツっ……!」 【京子】 「っ、はぁ……はぁ……ぁっ、は……ぅ……っ、ひぅ…  …あぅ……っ、はぁ……はっ……はっ……っ」  これ……っ、やばいぞっ……。  一突きされるごとに身体を貫くような電流が走って…  …  身体を震わせてる間にナカを擦られて……  ……やばい。  やばいやばいやばいっ。 【京子】 「ぅ、はぁ……やばいっ、ぞー……」 【京子】 「ちょっとだけ、早くなっただけなのにっ……ちょっと、  リズミカルにっ、動くようになっただけなのにっ……」 【京子】 「おく、ぅ、ぅあっ! ふぅぅっ……はぁ、ぁっ……と、  とんっ、とんって、ぇあっ……さ、されるだけでっ、  もう……もう、もうっ……ぅっ!」 【京子】 「ふぁは……あたま、とろけそ……っ」  アイツの顔を見てられない。  視線をズラすように見るでもなく天井を見上げて、ど  うしてか不安に駆られてアイツの顔を見る。  その繰り返し。  私は何に怖がってるんだろう……。  何に怯えて…… 【京子】 「は、ぁっ……ん、ゃっ……あ、ふぅ……ふ、あっ……  んっ、んんっ……♪ ふは、フ……っ……んフ」 【京子】 「はぁ……はっ……ゃっ……フー……っ、ハァァ……ひ  っ、は……ひ、ぅ……っ、はァうっ……んンっ……!」 【男】 「京子は、奥が好きっ……?」 【京子】 「う、ふぁあ……? うゃっ、は……ぅ、うン……そう  っ……突きさっ、ぁ……すみたいにっ、奥、『ごりご  り』っ、ってされるの……なんか、きもちっ……ぃっ♪」 【男】 「……そっか」 【京子】 「ふぅっ……なんでそんなこと訊……っく、ん、あっ、  ひ、ぁっ、ゃっ、やっ、ぅんんゃっ……!」  問いを遮るように、腰を小刻みに動かして最奥を突き  始めた。  脚の根元を掴んでクイクイと引く。  手に引かれるリズムに合わせて、おちんちんが奥をぐ  りぐりっと抉る。  あまりの快感に、思わず目を閉じる。  脇に力を入れて、悶えながらも堪える。 【京子】 「っ、ぉっ、ひ、ゃっ……ぅ、奥っ、おくっ、おくっお  くっ、ぅ、ぅっ、ぅぅ……~~っっ! そこっ、そこ  そこっ、きもちっ……っ♪」  腰の辺りにあるアイツの手を掴んだ。  全身を襲う快感に、アイツを止めようとする意志が消  えていく。 【男】 「う、っく……すご……めっちゃ、ナカとろとろになっ  てきたっ……」 【京子】 「っ、ぅ……はっ、はっ、ひぁ……ン、ほ……ほんとー  っ、か……っ? わたひの、なかっ……とろとろっ…  …?」 【男】 「うん……っ、ちゃんと解れてきた、っ!」  そうか……とろとろか……。  確かに、身体のどこかが蕩けてても、何らおかしくは  ないな……。  もう一緒に、頭も……蕩けてそう……。 【男】 「だか、ら……っ! もうッ……!」  テンポ良く動いていたアイツの腰が引いていく。  そして同じリズムで、ストロークを大きくした腰がぶ  つかる。 【京子】 「っ……っ、んっ! んッ! やぁっふっ! ふあぁあ  っ! はぁっ、は、っぅぅ! なっ、なんでっそんな  っ強、ん、やぁっ、あっ、ぁぅ、ぅぁあっ!」  大きく開いていた股を閉じられる。  股の上で合わせた膝を抱え込まれると、それを支柱に  さらに激しく腰を動かし始めた。 【京子】 「はっ、ゃぁっ、やっ、ゃ、はっ……っ、まって……ま  ってっ、まってまっぁ♪ ぁぁぁ……そんなっ、はげ  ひくひた、らぁ……~~っ!」  ぱちゅっ、ぱちゅんっ! 【男】 「うッ! 脚閉じると締まるっ……!!」 【京子】 「ひ、ぁ……は、ぅっ……! う、ぁぁあっ……あっ、  もっ、だめっ……ぇ! はぁっ! っ、きも、ちっ…  …おみゃんこっ、ずぶずぶっ……きもひっ……!!」 【男】 「はぁっ、はぁっ、はっ、く……っ」  荒い呼吸を続け、必死な表情で膣内への抽送を行う。  ペニスにくり貫かれる快感が思考を麻痺させる。  自分の表情やはしたない声について意識すら向かない  状態。  一突きごとに着実に上り詰めていくのがわかった。 【男】 「もう……っ、イクっ……いくよっ?」  切羽詰まった声。  胸が締め付けられる、大好きな声。 【京子】 「ぅ、っ、はっ、ぁぁあっ、んゃぁ! は、う……んっ、  うんっ、うんっ……! いっへ、いいぞっ……? た  くさんっ、らしてっ……! はぁうっ……んっ!」  射精。  ……射精。  このままイッたら、中に新鮮な精液を注がれてしまう。  赤ちゃんの素を子宮に向かってぶちまけたら……そん  なことしたら……っ♪ 【京子】 「すきっ、ぅ、ひぁっ、う……すき、すきっ、すきっ!  だいす、きっ……! ひゃっ、あ、は、ふ、んんっ!  っ、だかっ、ら……はふ、ふっ、ぁ……いい、ぞっ?」 【京子】 「すきなっ、あっ、っ、だけっ……子種、を、ほふぁ…  …はぁっ……ナカにっ、そそいで……っ」  そしたら、お前の赤ちゃんが……っ。 【京子】 「ふっ、ふっ、は……あっ、あ、あぁぁぅっ! んゃっ!  ゃっ、は、はっ、ぅ、ゃっ……!」  膝ごと抱え込むように腰を掴む。  腰と腰がぶつかる水音。  耳も犯されて、るっ……。 【男】 「このままっ……中で――っ! 出るッ!!」 【京子】 「ぅ、んっ! んっ! んっ、にゅ、はっ、ぅぁっ、あ  っ、あぁぁっ! やっ、ぁ……っ、ぅぅぅ……っっ、  ぁああぁああ~~~っ!!!」  どぷっ!! びゅくびゅくっ、びゅっ、どぷぷっ!! 【男】 「あッ!! あぁッッ!! うっ……あぁぁっ!!」  子宮口に向かって精液が注がれる。  ビクビクと腰が震えるタイミングに合わせるように腰  をグイグイと押し付けてきていた。  精液を注がれる瞬間に合わせて、腰をクイクイと動か  してしまう。  背筋を反って、全身に伝う最高潮の快感を受け止める。 【京子】 「っ、んンぅっ! んっ、あっ! っ、あ! はッ、あ  ……ぁッ、は……ぁ。あ……♪」  勝手に口角が上がっていた。  体の好き勝手な行動に遅れて、胸に広がるじんわりと  した幸福感。  絶頂を迎えながら精液を注がれてる。  男女が行う最大級の愛情表現。  それをアイツと二人でできたことに、この上ない幸せ  を感じていた。 【男】 「は、ァァ……っ、初セックスっ、初……なかだし、っ」 【男】 「さいっこー……っ」  うっとりとした声を漏らした。 【京子】 「はっ……はぁっ……はっ、はっ、はぁ……はぁ……ぅ、  ぁぁぅ……っ、ふはぁ……はぁ……はぁ……」 【京子】 「せーえき……なか、っ……はぁ……びく、びく……ふ  るえて……っ♪」 【京子】 「っ、これ、これぇ……っ、はぁぁ……はぁ……」 【男】 「はぁ……はぁ……ん、っ」  腰が動き、ペニスを引き抜かれる。 【京子】 「んッ、んんっ……! 抜けっ、て……ふあ……っ、は  ぁ……はふ……はぅ……」  ぼやけた頭で息づいていると、脚を広げられる。 【男】 「あ……精液垂れてる」  脚の付け根に手を添え、親指で陰唇を開かれる。 【京子】 「ん、あ……こら、まだそこ、さわるなあ……んんっ、  開いっ、て……ふゃぁ……っ、あぁ……せーえきが…  …こぼれてく……」  お腹に力を入れても股を伝っていく精液の流れは止ま  らない。  こんなにたくさん出て、ナカにはどれだけ残ってるん  だろう……。 【京子】 「はぁ…………ハァァ……、はふ……。これで……終わ  りか……?」 【男】 「うん。……ありがと」  頬を撫でられる。 【京子】 「……」  ……喪失感。  近くにあったものが手元から失った感覚。 【京子】 「……こっち」 【男】 「ん?」 【京子】 「こっちに……くるのだー……」  服を引く。  身体を傾けたアイツを、更に引く。 【京子】 「ん……抱きしめるのだ」 【男】 「……」  ぎゅっ 【京子】 「ん、ふぁ……。んん……もっと、強く……」 【男】 「こう?」  ぎゅぅぅっ 【京子】 「むぐっ、ちょっと苦しい……けど、いいのだ。これく  らいが心地いいー……」 【男】 「……どうしたの?」 【京子】 「……ん……ちょっと……甘えたい、気分」 【京子】 「いきなり体の中からお前がいなくなると……寂しくな  った」 【京子】 「だから……抱き締めて……? 私を……満たすのだぞ  ー……?」 【男】 「……わかりましたよ、お嬢さん」 【京子】 「んっ、ふはぁ……っ♪」  首元にキスをされた。  ホントは口にしてほしいけど、これだけ強く抱きしめ  てもらっていてはキスのしようがないか。  唇の疼きを、アイツの首元の温もりで誤魔化す。  身体から抜けていってしまいそうだった幸福感を持っ  た温もりも、アイツに抱き締められてることで補填で  きた。  あとは……一つだけ。  幸せがどんどん抜け落ちていく、ある部分だけ。 【京子】 「……なあ? もう一つだけ、お願いがあるんだぞ……」 【男】 「ん? 何さ?」 【京子】 「抱きしめるだけでも、嬉しいんだけど……これじゃ、  充分には満たされないんだ」 【京子】 「だから……」  手を下に伸ばす。 【男】 「っ……」 【京子】 「こっちも……お前ので、幸せに満たしてほしいぞ……。  ……な?」  手の内でペニスがビクビクと反応していた。