プロローグ
こんばんは~。
お邪魔しま~す。
どしたの、間抜けに口をぽかんと開けちゃって。
戸締まりはきっちりしてたはずなのに、どこから入ってきたんだ、って?
んー……まあ、どうでもいいじゃん。そんなこと。
それよりさ、あたしと楽しいことしようよ。ね♪
その前に、君は何者なんだ、って?
んー……そりゃ気になるか。
いいよ、教えたげる。
あたしはサキュバス。名前はシルフィーって言うの。よろしくね♪
……あれ? あたしがサキュバスって聞いた瞬間、おちんちん大きくなってない?
もしかしてお兄さん、サキュバス好きなの?
ふーん……そうなんだ。
ちなみに、サキュバスに射精させられると衰弱して死んじゃうんだけど……。
それでも、いーの?
……へぇ、いいんだ。
何々?
……どうせ人間なんていつかは死ぬんだから、どうせなら気持ちよく死にたい?
お兄さん、いいこと言うね。
わかってるじゃん、人間のくせに。
人生は一度きりってよく言うけど、それって死ねるのも一度きりってことだもんね。
だったら、綺麗なお姉さんとセックスしながら気持ちよく死ぬのが、一番いいに決まってるもんね。
いやー、ほんっとにお兄さん、いいこと言ったわ。
あたしね……これでも、結構感動してるんだよ?
人間って、せっかくあたしが食べにきてあげたのに、嫌がったり抵抗したりする生意気な奴ばっかりだと思ってたから。
でも、お兄さんみたいな人もいるんなら、人間も案外捨てたもんじゃないかもな……って。
なんてね♪
顔真っ赤だけど、あたしに惚れたからやっぱりまだ生きてたい、とか言っちゃダメだぞ♪
……うん、よろしい。
んじゃ、早速始めますか。