Track 1

【1 迷い人】

○噂の世界へと迷い込んだあなた ○雪の降る何も無い世界を彷徨い、ようやく見つけた一軒家の戸を叩く 音子 ……? ○戸を叩く えっ? 今、戸を叩く音がしなかった? ねぇねぇしたよね? ね? ねっ? 桔音 風が戸を叩く音かもしれないわよ。 随分と長い間、お客さんは来てないんだから。 音子 でもでも、今日は来てるかもしれないよ? ○戸を叩く あっ! ほら、気のせいじゃないかもよ? 桔音 そんなに気になるんだったら開けてみればいいじゃない。音子 うんうん、そうだよね! はいはーい! 今開けるよー。 ○入り口に向かい、戸を開く音子 わっ!? 人間だ! やっぱり思ってたとおり人間だったよ! すごいすごい! 人間なんて久しぶりだよ! 今日はお祝いだね、桔音? 桔音 もう、音子ったら……。 それにしても、本当にお客さんだったのね。 音子 ね、ね、どうする桔音? 今日は何でお祝いする? 桔音 音子、落ち着きなさい。 こんな雪の中、ここまで辿り着いたのよ? いつまでもそんなに寒い場所で待たせていないで、家の中に入ってもらったらどう? 音子 あ、そうだった! そうだよね! ごめんね、寒かったよね? ほら、入って入って! 遠慮なんかいらないからね! どうぞどうぞ!○二人の姿を見て固まる ……どうしたの? ほら、寒いでしょ? 中に入って良いよ? 桔音 もしかしてお客さん、私たちを見て驚いているんじゃないの? ほら、お客さんと私たち、見た目が違うから。 あの……お客さん? 大丈夫よ、そんなに怯えなくても。 あなたに危害を加えるつもりはないわ。 私は桔音、その子は音子。 ……って言っても、お客さんが知ってる狐と猫に比べると少し……いえ、だいぶ違うかも知 れないわね。 尻尾も多いし、それに何より人の言葉を喋っているし……。 音子 あー、そっか。 そうだよねー。 お話できる狐と猫なんて、怪しいよねー? だけどね、私たちは怪しくないんだよー? 桔音 怪しくない、だなんて言っても すぐには信用してもらえないかもしれないけど……。 私たちはただ明日の朝まで、雪風をしのげる場所を提供したいだけ。 だから、ね? 怖がらないで入って来なさい?音子 そうそう、そういうこと! なーんにも心配いらないからね~? 戸を開けっ放しだと寒いよ! ほらほら、入って入って~! ○あなたが靴を脱いで部屋の中に入ると、嬉しそうに入り口の戸を閉める音子 桔音 外は寒かったでしょう。 ほら、囲炉裏の近くに座って。 音子? あなたはお風呂の準備をしてきてくれるかしら。 音子 お風呂? あ、そうだよね! 暖まるにはお風呂が一番だよね! 沸かしてくるよ! ○お風呂場へ駆けて行く音子を見送り、囲炉裏の近くに腰を下ろす。 桔音 もう、あの子ったら……ごめんなさいね? 久しぶりのお客さんが嬉しいみたいで。 上着、濡れてるでしょ? そのままだと風邪を引いてしまうわ。 ほら、脱いで? ○戸惑う……大丈夫、遠慮なんて必要ないわ。 それとも脱がして欲しい? だったら……。 ○濡れた上着を脱がす桔音 ……ほら、こんなに濡れてた。寒いはずよ。 もっと火の近くにおいで? お風呂が沸くまでの間、ゆっくり体を温めて。 ○囲炉裏の火に少し近寄る ……あなたはとっくに気づいていると思うけど、ここはあなたの住む世界じゃないの。 ここはこの世でもあの世でもない、そこではないどこか。 ここまで歩いてきたから分かるでしょ? この世界には人や生き物は誰もいない……私たちを除いてね。 だけどたまに、あなたみたいに紛れ込んでくるものがいる。 私たちはね、そうやって紛れ込んできたカモを食べて生きながらえているのよ。 さあ……あなたはどんな味かしら? ○怯える ……うふふふふっ、冗談よ。 もしかして本気にでもした? 大丈夫、私たちは危害を加えることはしないわ。 体を温めてあげて、お腹を満たしてあげて、束の間の交流を楽しませてもらっているのよ。 今日はもう遅いでしょ? 雪も強くなってきたし、明日の朝には元の世界に戻してあげる。 まずは冷え切った体を温めないとね。 ほら、私の手を握って? 温かいでしょ?氷みたいになってるわね。 脱いで火に当たった方が温まるわよ。 さあほら、脱いで? ○恥ずかしがる どうしたの? うふふっ、もしかして恥ずかしい? 大丈夫、恥ずかしがる必要なんてないわ。 あなたも分かっているでしょ? 見ての通り、私もあの子も人間じゃないわ。 耳も尻尾も気になってるんでしょ? さっきからチラチラ見て来るんだもの、誰だって分かるわ。 もしかして作り物なんじゃないか、って思ってない? 動かして見せましょうか? ほら……。 ○耳や尻尾を自在に動かして見せる桔音 ふふっ、これで信じてもらえたかしら? 私と音子はあなたと違う、人でも獣でもない存在。 簡単に言えば種族が違うの。 例えばあなたは、犬の前で裸になることを恥ずかしいと思う? そういうこと。 だから恥ずかしがる必要なんてない、そうでしょ? だから、ね? 脱いで? ○上半身を脱ぐ……上だけ? 冷え切ってるのは上だけじゃないでしょ。 下も脱ぎましょう。 恥ずかしがらないで、ほら……。 ○下半身も脱ぐ あらあら……寒さですっかり縮こまっちゃって。 大丈夫、尻尾で包み込んで温めてあげるからね。 初めてでしょ? 尻尾で温められるのは。 私の尻尾はふかふかで大きいから、すぐに温まるわ。 それに尻尾もたくさんあるから、一度に色んな箇所を温めてあげられるの。 だから期待してくれても良いのよ? それじゃあ……まずは顔から始めましょうか? ……うふふっ、アソコから温めてもらえると思った? 焦っちゃダメよ。うふふふっ。 その冷え切った顔を尻尾で撫でてあげる。 こうやって、尻尾を前に回して、顔を埋めるようにして……。 よしよし……よしよし……。 ふーっ……うふふ、息も温かく感じるでしょ? ふーっ、ふーっ、ふぅーっ……。 ほら、手を出して? ふふ、自分でも触ってみて? 大丈夫、怖がらないで。 優しく触ったら大丈夫だから。 ○桔音のたくさんの大きな尻尾に手を差し込み、優しくモフモフする ……そう、その調子。もっと力を入れてみても良いわ。○思いきりモフモフする ……段々遠慮がなくなってきたわね。 いいえ、それで良いのよ。 それほど私の尻尾に興味を持ってくれたってことだから。 人間には、ないものね。 大丈夫よ、もっと触ってもらって。その方が早く温まると思うわ。 ……ふ……ふふっ……んふっ……っ。 触っても良いと言っても、やっぱり少しくすぐったいわね。 そろそろ首も温まりたいでしょ? 尻尾を首に巻き付けて……。 よしよし……よしよし……。 首から肩……腕も、背中も……。 あらあら、お腹もこんなに冷えちゃって。 太ももも冷えてるわね。大丈夫、温めてあげるから。 太もも……膝……つま先……。 これで全身さすってあげられたかしら? ……うふふっ、違うわよね? まだ大事な部分をさすさすしてあげられていないわ。 大丈夫、私に任せておいて。 男の人の大事な部分なんだから、温めてあげないとね。 ○おちんちんを包むように手を添える桔音 ほら、こんなに冷えちゃってる。私の手でしっかり温まって? 帰るまでにはしっかり温めてあげるから……。 ん……っ、ん……。 ふふっ、口の中はまだ冷たいままなのね。 だったらほら、口を開いてみて? 大丈夫、全部私に任せてくれればいいから……。ん……あぁ……、……はぁ。 私の舌、温かいでしょ? やけどしそうなくらいに……。 ……ん、……ふふっ。 ……舌がまだ遠慮してるわよ? 恥ずかしがらないで、もっと舌を伸ばしてみて? ん……あむ、ん、あ……、ん……ん……んっ、……ん。 ……ほら、私の目、しっかり見て? んふふ、だいぶ目がトロンってしてきたわね。 温かくなってきた証拠よ。 大事な部分も……ふふっ、さっきより熱くなってきたわ。 でもそれだけじゃない……大きくて、堅くなってきた。 んふふ、こんな不思議な世界に迷い込んだのに反応しちゃうの? それとも、私が獣じみた体だから興奮してるの? どっちにしても、大きくなったのは事実だから受け入れないとね。 おちんちんの勃起って、体が温まる上でとっても大事なことなのよ。 血の巡りが良くならないと、こんなに大きくならないんだから。 恥ずかしがらないで、もっとおちんちんを大きくしてみましょうか。 優しく触りながら、もっと舌を絡め合わせて……。 あ……ん、んっ……んぁ……あむ、んっ。 ぁ、はぁ……んぅ、んあ……あ……、はぁ……んふ、んぅ……ん。 ……さっきから、私ばっかり舌を動かしてるわよ? 自分から積極的に動かさないと、温まらないわ。 ほら、動かして……? あ……んふ、んっ……んんぅっ……ん……そう、上手。 んふぅっ、ぁ……んぅっ、んふ……んんん、……っはぁ、……んうぅ。 私の舌、ん……んっ、もっと吸ってみて? んっ……んっ、んぐっ、んむっ、んうぅうっ……ん、んぅっ……んぁっ。 すごい、激しい……。 んっ、んっ、んっ、ぁっ、……んぐっ、んむぅっ、ん……ぷはっ……。それじゃあ今度は、私の舌の動きに合わせてみて? んっ、はぁ……んっ、……ぁっ、……ぷはぁ……ぁ、んぁ……。 んふ……ん、んっ、ん……ん……んは、あっ……んあ……あっ。 ん、んはぁぅっ、う……んっ、ん……んぁぅ、ん……んっ、んぅ……ぷはぁっ……。 んっ、はぁ……ぁ……っ。 んふふっ、温める目的を忘れて、つい熱中しちゃったわ。 あなた、とっても上手なのね。 それに……おちんちんもかなり大きくなってる。 うふっ、ほら……もうこんなにギンギンに堅い。 さっきまで寒くてあんなに凍えていたのに、とっても熱いの。 ……あなたも期待してるんでしょ? こんなにおちんちんを大きくさせているんだから、当然のことよね? それじゃあ今度は、もっと気持ち良いことを……。 音子 桔音ー! お風呂の準備できたよー! 桔音 ……あら、残念だったわね。 これからって時だったのに……うふふっ。 大丈夫よ、まだ夜明けまではたくさん時間があるんですもの。 まずはお風呂で、体の芯から温まりましょ?