■01
さぁ、殿下。
今日はもうお休みしましょうね。
いいえ、いけませんよ?
殿下はもう、今日を十分堪能いたしました。
後はゆっくりと休んで、英気を養わなければなりません。
そして明日も、充実した日を送りましょう。
今日のように、素晴らしい日にしましょう。
今日よりももっと、素敵な日にしましょう。
はい。
いい子ですね……では、こちらへ。
今夜も、殿下がお休みになるまで、私がお側におります。
あぁ、そうですね。
お休みなっても、ずっとご一緒いたしましょう。
夢の中でも、愛する殿下と共にありましょう。
目を閉じて、ゆっくりと、深呼吸ですよ。
ゆっくり、ゆっくり、甘い空気を吸い込んで、体の芯まで甘くとろけて行きましょうね。
心の奥底まで、幸福感で満たしましょうね。
ゆっくり、ゆっくり……腕の力を抜いて……脚の力を抜いて……。
ゆったり、ゆったり……肩の力を抜いて……お腹の力を抜いて……。
ふんわり、ふんわり……お顔の力を抜いて……心の力を抜いて……。
甘い空気を吸い込んで、体を甘くとろけさせて……甘い空気を吸い込んで、心を甘くとろけさせて……。
ふんわり、ふんわりと、気持ち良くなりましょうね。
気持ち良く、気持ち良~く、体も、心も、気持ち良~く……。
殿下は今日一日、とても素敵でしたよ?
今日の殿下は、とてもとても素晴らしい日をお過ごしになりました。
殿下が今日学ばれたことは、明日の殿下をより素敵に輝かせるでしょう。
殿下が今日なされたことは、明日の殿下をより良く活動させることでしょう。
殿下が今日考えられたことは、明日の殿下をより聡明にさせるでしょう。
殿下が今日悩まれたことは、明日の殿下をより良い大人へと導いてくれることでしょう。
今日の殿下の素晴らしさは、この国の誇りとなりましょう。
今日の殿下の喜びは、国民すべての喜びとなるでしょう。
今日の殿下の成長に、王様は大変お喜びになるでしょう。
殿下は私の誇りですよ。
殿下は私の喜びですよ。
殿下の、体と心の成長を、誰よりも喜んでいるのは、他ならぬ私ですよ。
私の、愛しい殿下。
愛しい愛しい、私の殿下。
愛していますよ……愛していますよ……。
あぁ、私の殿下……私の、最愛の殿下……。
明日もまた、素敵な姿を見せて下さいね?
明日もまた、素晴らしい姿を見せて下さいね。
殿下の成長を見守れることが、私の喜び。
殿下の成長を感じられることが、私の喜び。
より良き大人になり……より良き王子に、なって下さいね。
そして願わくば、より良き王に……。
あぁ、本当に可愛らしいこと♪
生まれたその日から、ずっと見つめてきたけど……いつでも、今日が最高に可愛いわ。
毎日毎日、可愛くなっていく……いいえ?
これからはもう、可愛いなんて言えなくなりそう。
素敵になって、格好良くなって……きっと、王のように凜々しい男性に育っていくのでしょうね。
立派な男性になっていくのでしょうね。
あぁっ、それもいい♪
それがイイ♪
本当に、我が子ながら最高に素敵だわ!
正妃の第一第二王子にも負けない……いいえ。
むしろすべてが勝ってる。
私の殿下こそ、最高♪
んふぅ~……でも、妾の子で第三王子。
王位には遠いわね。
ごめんね?
お母さん、メイドだから。
たまたま、王に気に入られただけで……でも、あなたを授かれて、本当に幸せよ。
例え、我が子だと打ち明けられなくてもいい。
ずっと専属のメイドでいられれば、それでいいの。
あなたが私を実の母親だと知らなくても、あなたの成長が私の喜び……私の幸せ。
平凡で小さな国だもの。
王位継承の争いなんて起きないでしょうし……起きて欲しくもないわ。
私はただ、あなたが幸せに、素敵な男性になって、可愛いお嫁さんをもらって……。
更に可愛い孫を抱かせてくれれば、それで♪
あぁん、なんて幸せなのかしら。
この子の専属にしてくれた王に、感謝しなければいけないわ。
感謝……と言っても、今更、私の体など差し上げられないわよね。
この子が生まれてからはもう、私の体に興味などないでしょうし……。
それならやっぱり、私の役目はこの子を立派な王子に育てることね。
妾の子と侮られないよう、素晴らしい男性に♪
その為にはまず……う~ん。
この添い寝もそろそろ卒業、かしらね。
次の誕生日も近いことだし、そのタイミングで……う~ん。
でも、ちょっと残念。
こうして毎晩、この子の寝顔を間近で見られることが幸せの絶頂だったけれど……ううん?
いけないわ。
早く子離れしなくちゃ……そして、親離れ。
メイド離れもさせなくちゃ、ね。
そろそろ性教育も始める頃合いだし……あら?
そう言えばこの子、まだ精通してなかったわよね。
ちょっと、遅い?
いいえ、普通かしら。
んふっ、ふふふ……そうよね。
まだ、こんなにあどけない寝顔なんだもの。
男性としての欲望なんて、まだ持っているはずがないわ。
んん~……ない、かしら?
あぁん、どうなのかしら~♪
ん、んん、んぅん……んむんむ、んっふ、んん、んぅう、んん~……っふぁあ。
あっふ、んっ、んぅう~っふはぁ。
あぁ、いけない。
そろそろ起きなくっちゃ……あ。
あらあら、こんなに密着して……やっぱりまだまだ子供ね。
ううん?
赤ちゃんみたい……ん、んん?
あら、この硬いのってもしかして……ん、んん。
んぁん、オチンチン?
そっか……そういえば、もう朝立ちはするようになってたわよね。
ん~、んん、んっふ……んぁ、あぁん♪
まだ大きくはないけど、しっかりと立ってる。
十分硬いわ、あぁ。
これならもう、射精もできるようになって……おっと。
いけないいけないっ。
あんまり触ったら出ちゃう?
射精……精通。
初めての射精の時、どんな顔をするのかしら。
大人の顔……男の顔になるのかしら。
あぁ、もうすぐ、子供だなんて言えなくなっちゃうのね。
あ、あらあら。
本当に出ちゃうわ……ビックリして、目が覚めちゃうかしらね♪