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…ちゅ、ぽぉ! あららぁ、起こしちゃったか おっはよー♪ 私は錬金術師のモニカ 昨日から徹夜続きで疲れちゃったからベッドで休もうかと思ったんだけど、先客が居たみたいだったからさ ちょーっと味見、させて貰ってたんだー♪ あはは、そんなほっぺ抓(つね)らなくたって…夢なんかじゃないよ ここはデアお姉ちゃんのとこだから安心して? そう、私はここに住んでるネクロマンサー、デアのれっきとした妹なの …ってか、お姉ちゃんも隅に置けないよね~ 男を家に連れ込むとかさ デアお姉ちゃんって見た目すっごく綺麗じゃん? でも、性格がお察しだから今まで浮いた話全然無かったんだよね~ デア「…聴こえてるわよ」 モニカ「うひゃあ! …も、もう~!居るんだったら声くらい掛けてよね?いつも気配消してから、近づくんだから…」 デ「それが性に合ってるんだから、放っておいて。ところでモニカ。あなたが私の所に来るなんて珍しいわね」 モ「あぁ、そうそう。ちょっと依頼で受けてる調合に必要な素材が欲しくてさ~ 分けて欲しくて来たんだよね」 デ「素材、ねぇ…何が必要なの? あなたの力量ならその辺りで手に入るような素材じゃないだろうし…。 上級悪魔の角…あるいはヒトの魂、といった希少価値の高いもの、といったところかしら」 モ「ふふ、流石はおねーちゃん♪よく分かってるね。 実はさぁ、その必要な物っていうのは人間の精液なの。…しかもとびっきり純粋なやつ」 デ「…精液、ね。ふぅん…確かにその条件だと簡単にはいかなさそうね」 モ「そうなのー。私が住んでるところだと若い人があんまりいなくってさ。 居たとしても、童貞じゃなかったり、タイプじゃなかったりして採取するにも出来ないんだよね~」 デ「好みじゃなくてもヤっちゃえばいいじゃないの。 どうせモニカは素材としての価値しか見てないんだから。」 モ「いやいや、一応私だって女なんだよ? 素材採取のためとはいえ、妥協なんてしたくないじゃん」 デ「はぁ…そういうところを拘(こだわ)ってどうするのよ。 それで依頼の期限を過ぎてしまったらどうする気?」 モ「うぅ、そんなの分かってるよ~!だからお姉ちゃんのことを頼ってここまで来たんじゃーん」 デ「仕方ないわね。…だったら、その条件を満たした素材ならそこに居るわよ」 モ「え?だってこの子お姉ちゃんの彼氏なんじゃ…」 デ「違うわよ。森で倒れてたから死体だと思って保護しただけ。 生きてたし、仕方ないからここに住んで貰ってるの」 モ「ふぅ~ん…。ねぇねぇ、おにーさん。 今から単刀直入に聞いちゃうけど…おにーさんって童貞?どうなのどうなの?」 デ「そんなこと聞かなくても、彼は童貞よ。 だって…キスしようとしたら顔を真っ赤にしていたし、明らかに女慣れしていない様子だったから」 モ「わ、ホントに童貞さんなんだ…!」 デ「ほらね?私の見立ては間違いなか…」 モ「ねぇ、おにーさぁん。モニカお願いがあるんだけど…今から精液分けて貰えないかな? ふふ、嫌とは言わせないよぉ? おにーさんが望むんだったらぁ…好きな事でイかせてあげちゃうし。 んんぅ…ちゅ、ちゅぷ、んふ…うぅん…」 デ「待ちなさい、モニカ。 彼は私の契約者なの。勝手な行動は私が許さないわ。」 モ「えぇ~、だってこのおにーさんは彼氏じゃないんでしょ?なら別にいいじゃん」 デ「彼氏じゃなくとも、私は彼から素材を提供してもらう代わりに衣食住を保証してあげてるの。 今日はこれから私の研究に協力してもらうつもりだったから、順番としては私が先。 その後(あと)だったら、精液を採取しようが好きにしたらいいわ」 モ「はぁ~い。そういう事なら仕方ないっか。 …ところでお姉ちゃん。研究って何をするつもりなの?」 デ「…魂の抜き取りの安定化を目指すための研究よ。 まだ人に対して実践したことがなかったから…。 あぁ、そんなに震えなくても大丈夫ですよ。 あくまで研究段階なので死ぬことはありませんから」 モ「へぇ~、そうなんだぁ。 だったら、今からおにーさんの身体を綺麗にしてあげなくちゃだよね。 私も手伝おうか?」 デ「…いいの?一人だと時間もかかるし、その方が助かるけど」 モ「いいっていいって~。それに、おねーちゃんとこういう事やるの凄い久しぶりじゃん? たまにはいいかなって思って」 デ「ふふ、確かにそうね。だったら甘えちゃおうかしら。 それじゃあ、準備をしてくるので大人しく待っていてくださいね」

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