□トラック一:神代蛍との出会い
シーン:参道
広い空間です。
SE:参道を歩く音。砂砂利。
SE:朝の鳥の音
位置
蛍:正面遠目。
神代蛍「ふん~ ふん~ ふん~ ふん~」
SE:竹箒で地面を掃く音
神代蛍「ふん~♪ ふん~♪ ふん~♪」
神代蛍「ふん~ ふん~ あら?」
こちらに気づく
SE:竹箒の音がフェードアウト
位置
蛍:正面近く
神代蛍「参拝者《さんぱいしゃ》さんでしょうか?」
神代蛍「散歩していたらここに?」
位置
蛍:正面
神代蛍「えへへ」
神代蛍「あ、すいません。男性の方がお一人でいらっしゃるのは珍しかったので」
神代蛍「はい。よろしければ、ご案内させていただきますね」
神代蛍「こちらへ」
SE:砂砂利を歩く音
位置
蛍:正面右。並んで歩くイメージ。蛍が先行
神代蛍「気持ちのいい朝ですね……」
神代蛍「小鳥のさえずりが聞こえますね……神社では吉報なんですよ。うふふ」
神代蛍「きっといいことが、ありますね」
神代蛍「鳥居につきました」
神代蛍「1度礼をしてからくぐります……はい。うふふ礼儀正しい方なんですね」
SE:歩く音
神代蛍「こちらへどうぞ」
SE:水の流れる音
位置
蛍:正面へ回る
神代蛍「失礼します」
SE:水を手にかける音
神代蛍「冷たかったですか? ここは手水舎といって、水で身体を清める場所です」
水を口に含んでゆすぐ様子
神代蛍「ん、こくこく。ぺ」
神代蛍「あ、参拝者様もしていただけるのですね。うふ。本当に礼儀正しいんですね」
神代蛍「それではこちらへ」
SE:参道を歩く音
位置
蛍:正面右。並んで歩くイメージ。
神代蛍「はい。灯籠《とうろう》は油を使っています。私が火をつけたんですよ。電気だと楽なのですが。私は昔ながらのこの明かりが好きなんです」
神代蛍「落ち着いた火の揺らぎがとっても素敵です。えへ」
SE:参道を歩く音
神代蛍「狛犬ですね。神社を守る神様の使いなんですよ」
神代蛍「先ほど奇麗にした所です。えへへ、可愛いでしょ」
神代蛍「賽銭箱につきました。古い神社なのでなかなか参拝してもらえないのですが」
SE:鈴の音:お金を入れる音
SE:二階拍手
神代蛍「わ」
神代蛍「お作法に詳しいんですね。神社の鈴には罪を払う効果があるんですよ」
神代蛍「お賽銭の音も罪を払う効果があると言われています。沢山の罪が払われましたね。うふふ」
位置
蛍:正面
神代蛍「ん……よろしければ本殿にも……寄っていかれますか?」
トラック一終り