【耳の間:耳かき(右耳)】
(ししおどし)
(戸SE)
(鶯SE)
早速、お耳のみのお癒やしを始めさせていただきますが、
最初のお癒やしは…、
もはや、現代社会定番のお癒やしといっても差し支えない…“耳かき”。
しかも、膝枕でそれを行った時のお癒やしの効果たるや計り知れません…♪
お医者様の中には、お耳のお掃除を膝枕でするのは間違いだ、と言われる方もおります。
膝枕で下になった方の鼓膜に取り損ねた耳垢が付くことで、
お耳の中でガサガサと音がしたりして、音の響きが変わって聞こえてしまう。
これがいけないようです。
では、どうすればいいのかと聞きましたところ、お互いが座った姿勢でお耳のお掃除をすればいいとのことでした。
(嘆息しつつ)
まったく風情に欠けます。
耳垢を取り損ねることのない癒し家白妙では、むしろ、それらは全部杞憂。
私どもはそう考えまして、臆することなく膝枕にてお耳のお掃除をさせていただきます。
どうぞ心配召されぬようお願い致します。
(膝を叩く)
ささ、
どうぞ、頭をお乗せ下さい。
(叩く)
どうぞ。
遠慮はいりません。
(SE)
ありがとうございます♪
ですが、
いきなり耳かきは挿れません。
それではいかにも無粋。
まずは、膝枕で慣らしていきます。
耳かきを喜んで受け入れるように、
耳かきを喜んで迎えるように、
ゆ(溜め)っくり…、慣らしていきます。
膝枕にはそれが出来ます。
そうさせるお癒やしの力に…溢れております。
膝枕で横になるだけで、
日常のストレスがほぐれていきます。
膝枕の人肌。
その温もり。
じんわり、体に染み入る。
染み入っていきます。
膝枕の柔らかさ。
その温もり。
じんわり、体に染み入る。
染み入っていきます。
優しい気持ちになって、
ストレスが、ほぐれていきます。
す~っとほぐれていきます。
ほぐれて、
ほぐれて、
ほぐれていきます。
(ふ~~~:ゆっくり息を耳に吹きかける)
芳(かぐわ)しい吐息で、
みるみるうちに、ほぐれていきます。
(ふ~~~:ゆっくり息を耳に吹きかける)
優しく、優しく、ほぐれていきます。
膝枕の人肌。
その温もり。
じんわり、心に染み入る。
膝枕の柔らかさ。
その温もり。
じんわり、心に染み入る。
穏やかな気持ちになって、
ストレスが、ほぐれていきます。
ふ~っとほぐれていきます。
ほぐれて、
ほぐれて、
ほぐれていきます。
(ふ~~~:ゆっくり息を耳に吹きかける)
芳(かぐわ)しい吐息で、
みるみるうちに、ほぐれていきます。
(ふ~~~:ゆっくり息を耳に吹きかける)
優しく、優しく、ほぐれていきます。
(ふ~~~:ゆっくり息を耳に吹きかける)
ほぐれて、うっとり。
(ふ~~~:ゆっくり息を耳に吹きかける)
ほぐれて、しっとり。
(ふ~~~:ゆっくり息を耳に吹きかける)
すっかり、蕩(とろ)けて、
準備…完了。
(囁き)
まぁ…、
これは…、
それなりに…、
溜まっておりますね。
大小…様々。
さしずめ、耳垢の博覧会ですね。
見ているだけでもお掃除したくてうずうずしてしまいます。
すぐにお綺麗にしますので、
そのまま、じっとしていて下さい。
(侵入SE)
(耳かきBGM:始)
そもそも、
耳垢はどうしてたまるのかご存じですか?
お耳の穴の入口の1センチ近くには、
外からの刺激から守るため、脂(あぶら)が分泌されているのですが、
この脂と古い皮膚が混じって耳垢になるのです。
そして、それが自然に徐々に外に押し出されて、細かい毛にぶつかって浮き上がる。
ちなみに、お耳の奥には細かい毛が生えてませんので、耳垢はありません。
もし、奥に耳垢があった場合、
それは、お耳のお掃除で押し込まれてしまった可能性が高いです。
特に、綿棒を使ってお耳のお掃除をすると、そうなりやすいですので、
癒し家白妙では、虎斑竹(とらふだけ)の耳かきを使っております。
順調、順調に、
お耳のお掃除は進んでおります。
浮き上がった耳垢をひとつひとつ、確実にかき出していきます。
お耳のお掃除で気をつけるべきは、
奥に挿れ過ぎないこと。
絶対に、痛い思いをさせない。
これを心がけて致します。
そのため、深さ1センチを目安に…と言いたいところですが、
それですと、逆に物足りないと感じるかもしれません。
1センチを超える深さは、気持ちがいい。
お耳の中の皮膚が薄くなり、神経との距離が近づくのがその理由でございます。
例えば、こんな風に…。
ふふ。
わかりますか。
わかりますよね。
線引は難しいですが…、
2センチを超えると、とても傷つきやすく危険。
傷がつけば、雑菌で炎症を起こしやすくもなります。
場合によっては外耳道炎を発症して病院のお世話に…。
なんてことになりませんように…1.5センチくらいを目処に致します。
(10分)
一人でする場合、
「もっと奥まで…」は特に禁物…お気をつけ下さい。
あ、
そんなお話をしておりましたら、
すっかり綺麗になりました♪
(終)