Track 2

【耳の間:耳かき(右耳)】

(ししおどし) (戸SE) (鶯SE) 早速、お耳のみのお癒やしを始めさせていただきますが、 最初のお癒やしは…、 もはや、現代社会定番のお癒やしといっても差し支えない…“耳かき”。 しかも、膝枕でそれを行った時のお癒やしの効果たるや計り知れません…♪ お医者様の中には、お耳のお掃除を膝枕でするのは間違いだ、と言われる方もおります。 膝枕で下になった方の鼓膜に取り損ねた耳垢が付くことで、 お耳の中でガサガサと音がしたりして、音の響きが変わって聞こえてしまう。 これがいけないようです。 では、どうすればいいのかと聞きましたところ、お互いが座った姿勢でお耳のお掃除をすればいいとのことでした。 (嘆息しつつ) まったく風情に欠けます。 耳垢を取り損ねることのない癒し家白妙では、むしろ、それらは全部杞憂。 私どもはそう考えまして、臆することなく膝枕にてお耳のお掃除をさせていただきます。 どうぞ心配召されぬようお願い致します。 (膝を叩く) ささ、 どうぞ、頭をお乗せ下さい。 (叩く) どうぞ。 遠慮はいりません。 (SE) ありがとうございます♪ ですが、 いきなり耳かきは挿れません。 それではいかにも無粋。 まずは、膝枕で慣らしていきます。 耳かきを喜んで受け入れるように、 耳かきを喜んで迎えるように、 ゆ(溜め)っくり…、慣らしていきます。 膝枕にはそれが出来ます。 そうさせるお癒やしの力に…溢れております。 膝枕で横になるだけで、 日常のストレスがほぐれていきます。 膝枕の人肌。 その温もり。 じんわり、体に染み入る。 染み入っていきます。 膝枕の柔らかさ。 その温もり。 じんわり、体に染み入る。 染み入っていきます。 優しい気持ちになって、 ストレスが、ほぐれていきます。 す~っとほぐれていきます。 ほぐれて、 ほぐれて、 ほぐれていきます。 (ふ~~~:ゆっくり息を耳に吹きかける) 芳(かぐわ)しい吐息で、 みるみるうちに、ほぐれていきます。 (ふ~~~:ゆっくり息を耳に吹きかける) 優しく、優しく、ほぐれていきます。 膝枕の人肌。 その温もり。 じんわり、心に染み入る。 膝枕の柔らかさ。 その温もり。 じんわり、心に染み入る。 穏やかな気持ちになって、 ストレスが、ほぐれていきます。 ふ~っとほぐれていきます。 ほぐれて、 ほぐれて、 ほぐれていきます。 (ふ~~~:ゆっくり息を耳に吹きかける) 芳(かぐわ)しい吐息で、 みるみるうちに、ほぐれていきます。 (ふ~~~:ゆっくり息を耳に吹きかける) 優しく、優しく、ほぐれていきます。 (ふ~~~:ゆっくり息を耳に吹きかける) ほぐれて、うっとり。 (ふ~~~:ゆっくり息を耳に吹きかける) ほぐれて、しっとり。 (ふ~~~:ゆっくり息を耳に吹きかける) すっかり、蕩(とろ)けて、 準備…完了。 (囁き) まぁ…、 これは…、 それなりに…、 溜まっておりますね。 大小…様々。 さしずめ、耳垢の博覧会ですね。 見ているだけでもお掃除したくてうずうずしてしまいます。 すぐにお綺麗にしますので、 そのまま、じっとしていて下さい。 (侵入SE) (耳かきBGM:始) そもそも、 耳垢はどうしてたまるのかご存じですか? お耳の穴の入口の1センチ近くには、 外からの刺激から守るため、脂(あぶら)が分泌されているのですが、 この脂と古い皮膚が混じって耳垢になるのです。 そして、それが自然に徐々に外に押し出されて、細かい毛にぶつかって浮き上がる。 ちなみに、お耳の奥には細かい毛が生えてませんので、耳垢はありません。 もし、奥に耳垢があった場合、 それは、お耳のお掃除で押し込まれてしまった可能性が高いです。 特に、綿棒を使ってお耳のお掃除をすると、そうなりやすいですので、 癒し家白妙では、虎斑竹(とらふだけ)の耳かきを使っております。 順調、順調に、 お耳のお掃除は進んでおります。 浮き上がった耳垢をひとつひとつ、確実にかき出していきます。 お耳のお掃除で気をつけるべきは、 奥に挿れ過ぎないこと。 絶対に、痛い思いをさせない。 これを心がけて致します。 そのため、深さ1センチを目安に…と言いたいところですが、 それですと、逆に物足りないと感じるかもしれません。 1センチを超える深さは、気持ちがいい。 お耳の中の皮膚が薄くなり、神経との距離が近づくのがその理由でございます。 例えば、こんな風に…。 ふふ。 わかりますか。 わかりますよね。 線引は難しいですが…、 2センチを超えると、とても傷つきやすく危険。 傷がつけば、雑菌で炎症を起こしやすくもなります。 場合によっては外耳道炎を発症して病院のお世話に…。 なんてことになりませんように…1.5センチくらいを目処に致します。 (10分) 一人でする場合、 「もっと奥まで…」は特に禁物…お気をつけ下さい。 あ、 そんなお話をしておりましたら、 すっかり綺麗になりました♪ (終)