【幽世の癒し:梵天(両耳)】
耳かきの仕上げですが、
耳かきでは取り辛かった細かい耳垢を、全て…綺麗に致します。
そのために、この梵天を使います。
ふわふわでもふもふの感触は、格別。
あまりもの気持ちよさに、うっとり。
忘我の極みへ達すること、間違いありません。
早速、その境地へ旅立ちたく思いますが、
右と左、どちらの耳から旅立ちましょうか。
左耳?
それとも右耳?
どちらからでも構いませんが、
私に考えがあります。
右と左、
両方の耳を同時に、というのはいかがでしょう?
私一人なら不可能ですが、私が二人なら…。
それが可能なのです。
(鈴の音)
現世の私が、右の耳。
幽世の私が、左の耳。
驚かれました?
双子の妹でも姉でもありません。
どちらもまごうことなき私です。
二つの世界を重ねることで、私が二人。
狭間の世界に生きているからこそ、こんなことが出来たりします。
という事で…、
右耳。
左耳。
共に、同時に、
梵天を、ゆっくり…挿入。
(梵天:BGM)
くるりと回転させながら、耳の中へ。
こうする事で、
耳の中を360度、
全て、余すとこなく、綺麗にする事ができます。
くるくるん。すぽっ。
これを繰り返します。
くるくるん。すぽっ。
単純な動きですが、これで十分。
これが一番、綺麗にできて、気持ちもよくなります。
梵天が耳の中で舞い踊ります。
右に。
左に。
くるくる、くるん。
舞って、舞って、舞い踊る。
その度に、花が咲きます。
快楽の花が、百花繚乱。
華やかに美しく、咲き乱れる。
耳の中の桃源郷、再び。
探しても見つけることはできず、
二度と訪れる事が出来ないと言われる桃源郷ですが、
ここ。
この耳の中の桃源郷だけは…別です。
私の手にかかれば、
いつでも、桃源郷をしつらえることができます。
(5分)
綺麗になっても、
まだまだ、舞は続きます。
気持ちいいは正義。
もっともっと、楽しんで下さい。
右にくるり。
左にくるり。
時には、遅く、
時には、速く、
拍子を変え、舞い踊る。
快楽の花が、千紫万紅(せんしばんこう)。
様々な花が、色とりどりに、咲き誇る。
ただただ、気持ちがいい。
ただひたすら、気持ちがいい。
心がほどけて、
体がほどける。
くるくる、くるん。
くるくる、くるりん。
そうして…、
魂も…、
くるくる、ほどける。
くるくる、くるりん。
あとに残るのは、
気持ちがいいという、意識。
貴方様の全てをほどいて、
梵天の舞は…終わります♪