Track 6

【幽世の癒し:梵天(両耳)】

耳かきの仕上げですが、 耳かきでは取り辛かった細かい耳垢を、全て…綺麗に致します。 そのために、この梵天を使います。 ふわふわでもふもふの感触は、格別。 あまりもの気持ちよさに、うっとり。 忘我の極みへ達すること、間違いありません。 早速、その境地へ旅立ちたく思いますが、 右と左、どちらの耳から旅立ちましょうか。 左耳? それとも右耳? どちらからでも構いませんが、 私に考えがあります。 右と左、 両方の耳を同時に、というのはいかがでしょう? 私一人なら不可能ですが、私が二人なら…。 それが可能なのです。 (鈴の音) 現世の私が、右の耳。 幽世の私が、左の耳。 驚かれました? 双子の妹でも姉でもありません。 どちらもまごうことなき私です。 二つの世界を重ねることで、私が二人。 狭間の世界に生きているからこそ、こんなことが出来たりします。 という事で…、 右耳。 左耳。 共に、同時に、 梵天を、ゆっくり…挿入。 (梵天:BGM) くるりと回転させながら、耳の中へ。 こうする事で、 耳の中を360度、 全て、余すとこなく、綺麗にする事ができます。 くるくるん。すぽっ。 これを繰り返します。 くるくるん。すぽっ。 単純な動きですが、これで十分。 これが一番、綺麗にできて、気持ちもよくなります。 梵天が耳の中で舞い踊ります。 右に。 左に。 くるくる、くるん。 舞って、舞って、舞い踊る。 その度に、花が咲きます。 快楽の花が、百花繚乱。 華やかに美しく、咲き乱れる。 耳の中の桃源郷、再び。 探しても見つけることはできず、 二度と訪れる事が出来ないと言われる桃源郷ですが、 ここ。 この耳の中の桃源郷だけは…別です。 私の手にかかれば、 いつでも、桃源郷をしつらえることができます。 (5分) 綺麗になっても、 まだまだ、舞は続きます。 気持ちいいは正義。 もっともっと、楽しんで下さい。 右にくるり。 左にくるり。 時には、遅く、 時には、速く、 拍子を変え、舞い踊る。 快楽の花が、千紫万紅(せんしばんこう)。 様々な花が、色とりどりに、咲き誇る。 ただただ、気持ちがいい。 ただひたすら、気持ちがいい。 心がほどけて、 体がほどける。 くるくる、くるん。 くるくる、くるりん。 そうして…、 魂も…、 くるくる、ほどける。 くるくる、くるりん。 あとに残るのは、 気持ちがいいという、意識。 貴方様の全てをほどいて、 梵天の舞は…終わります♪