Track 7

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【海宮の癒し:時忘れの言葉】

(BGM ) 緩やかな時の中で続く夢の世界。 覚める事のない心地よさ。 それは、まさに心地よさの極みでございます。 極まっている今だからこそ…届く、おもてなしを致します。 極まっている今だからこそ貴方様の心に…届く、おもてなし。 それは、貴方様の役に立つおもてなし。 貴方様を変える。 貴方様の人生を変える。 おもてなしの言葉でございます。 最初にまずお聞きしますが、 貴方様のこれまでの人生を振り返り、 「こんなに頑張って努力しているのに、もう嫌だ」と、放り出したくなった経験はございませんか? 次々に悪いことが起こって、報われないと諦めた事はございませんか? どんなに努力しても、どんなに頑張っても、なかなか望み通りにならない。 やる事なす事、全てが、悪い方へ転がってしまう。 そういう負の連鎖は往々にしてあるものでございます。 そこから、どうすればいいか。 どうすれば人生が好い方向になるか。 まず、そこで運が悪いと諦めてしまう必要はございません。 人と比べて、不公平だ差別だと声を荒らげる必要もございません。 生まれた時代、両親を含めた環境、備わっている才能の違い等々、 誰しもが感じるそれを人生の不条理として嘆くことは構いません。 ですが、嘆いた所で人生は良くなりません。 人生の幸不幸はそんな事で決まっているわけではないからでございます。 自分をどのようにして活かして、生きていけるか。 これが、真の幸福へと至る道になるのでございます。 自分の生まれ持った過去を不満に思うより、今の自分とどうやって関わっていくかという姿勢。 これが、貴方様の未来を決定づけます。 貴方様の人生で何か悪い事が起きた場合、そうした負の緊張にどう対処するかでその後の人生の展開が変わっていくのでございます。 不幸な出来事に対して、ただ嘆くだけでは、その後も負の連鎖になってしまいます。 悩む事が生活を破綻させます。 悩まない努力。 これでございます。 これを心がければ、勇気を持って前に進むことが出来ます。 思考は明瞭になって、現状を負の方向ではなく、正しい方向へと判断できるようになるのでございます。 不幸な出来事が起こった場合でも、嘆かず、悔やまず、不満がらず。 あがくことなく、すべてを受け入れる。 これが精神的に安定した思考をするために必要になるのでございます。 自分にできる事から手を付ける。 こうする事で、事態を改善する発想が生まれます。 人生に何か大きな問題が生じた場合、その問題の最悪の事態を受け入れる。 そうすれば、気分は楽になり、不必要に悩む事なく、問題解決に取り組めるのでございます。 そうした受け止め方が、事態をさらに好転させ、 「あの時、あんな事があったからこそ、今の良い人生がある」。 そう振り返ることが出来るのです。 そう喜ぶ事が出来るのでございます 人生とは不思議なものです。 何が良いか、何が悪いかなど、単純には決められません。 良いと思えば、良くなるし、悪いと思えば悪くなる。 その逆も珍しくありません。 何度も繰り返しますが、 人生で起きた全ての事を快く受け入れる勇気。 これこそが必要になります。 どんなに受け入れたくない事態も、とりあえずは快く受け入れる。 精神が平常になってから、対策を練る。 こうすることで事態は必ずうまくいきます。 物事を否定的に考える人は、一緒にいて楽しくありません。 人もどんどんと離れていきます。 その反対に、物事を前向きに考える人には、どんどん人が集まっていきます。 困った時には援助の手が差し伸べられる事もございます。 そうした援助を前向きに受け入れる事で、集まってきた人はさらに手を差し伸べる。 この好循環。 人生が良い方向へ回り始めます。 あなたの前向きで積極的な生き方に周囲の人は惹きつけられ、放置することが出来なくなるのでございます。 貴方様の人生で、何かを祈り、願った結果、叶わなかった事がいくつもあるかもしれません。 ですが、それは「人生にその結果が必要だった」だけなのでございます。 そう前向きに受け止め、新たな手段を考える…。 そうして、将来、人生を振り返った時、 やはり「あの時、あの結果は自分には必要な事だった」と、心の底から思えるものなのでございます。 (鈴の音) 以上で、おもてなしの言葉は終わりになりますが、 これからの貴方様の人生できっと役に立つと信じております。 そして、 残念ながら、 お時間がきてしまいました…。 常世の国で流れる時間の速さは現し世(うつしよ)の三◯四一分の一。 (悲しそうに) 貴方様のためにも、これ以上の長居はおすすめ出来ないのでございます…。 お名残惜しくはございますが、 これにて、貴方様を元の現し世にお返し致します…。 (ゆっくり) 次に目が開いた時、 そこは……元の世界。 そこは……いつもの場所。 そして……物事を前向きに考える貴方様。 貴方様の心に海宮のおもてなしは刻まれました。 貴方様は夢を見る度に、海宮のおもてなしが蘇り、心地よい世界を楽しむことが出来ます。 夢は無意識の世界の象徴。 それを支配するという事は無意識を支配するという事。 故に、貴方様の人生は前向きに回り始めるのでございます。 さよならは言いません。 また逢えると信じております…。 あぁ、 最後に言い忘れましたが、 お土産に玉手箱はございませんので…ご安心下さい(笑)。 それでは…また♪ 次は夢の中でお待ちしておりますね。 (フェード・アウト)

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