第八話 慣れました
サキュ美「ふぅ共有スペースの掃除終わったわよ……そっちは?」
主人公 「洗濯もOK」
サキュ美「洗濯もOKね……下着はちゃんと室内に干した?見られるのは別に構わないけどパクられたら損失だし」
主人公 「ちゃんとやったから」
サキュ美「うん、ならよし!……後は何かある?」
主人公 「食材が足りないから買い物かな」
サキュ美「買い物か……まぁ食事はアンタの担当でしょ?……お風呂の水は洗濯で空いたでしょ?掃除しとくわ」
主人公 「……(なんだろうすっかりシェアに慣れてしまった感があるな)」
サキュ美「なによ?ぼーっとして……あ、そういえば買い物どこまで行くの?」
主人公 「近所のニャリオ」
サキュ美「ニャリオ!マジで?ニャリオ行くの!?……私も行く行く!」
主人公 「な、なんで急に」
サキュ美「けんらぶの限定クリアファイルが近所のネブンで全滅だったんだけどさ……ニャリオって系列のスーパーだから穴場らしいのよ……ね?いいでしょ?」
場面転換 ニャリオで買い物帰り 左隣
サキュ美「うっははー、マサムネ様超大量♪……あるの全部回収してやったわ」
主人公 「そんなに集めてどうすんだ?保存用、布教用みたいなやつ?」
サキュ美「ふっ、甘いわね。保存やら布教やらそんなものどうでもいいの……マサムネ様を他の誰にも渡したくない……そうこれも『愛』ね」
主人公 「その愛のために俺のお財布が犠牲になったのですが」
お菓子やらのキャンペーン商品がこんもり
サキュ美「わかってるってアンタには悪い事したわよ……お金は次の生活費が振り込まれたらちゃんと返すから」
主人公 「……そうすか(絶対ないな)」
サキュ美「あ……その顔信用してない……じゃあ身体で返してあげよっか?」
主人公 「なっ!?」
サキュ美「あはは、焦った童貞ドーテイ~♪……人間界ではこういう展開がエロの王道なんでしょ?」
主人公 「ち、ちげーし……もっと健全な関係のがいいし」
サキュ美「あれお気に召さない?教科書で習った『男に都合のいい関係』ってやつなんだけどなぁ……じゃあどういうのがいいわけ?」
主人公 「そりゃこう恋人とかといちゃいちゃして」
サキュ美「うわっ、出た童貞特有のお花畑恋人妄想……これもマジ教科書どおりなんだ……じゃあ私がアンタの恋人だったらアリなわけ?」
主人公 「……まぁ恋人だったらアリかも(こいつ見てくれはサキュバスだけあっていいし)」
サキュ美「ふーん、そっかぁ♪ごめんでも無理(キッパリ)……別にアンタにていうかリアルな人間の男に興味あんまないし」
主人公 「デスヨネー」
サキュ美「んー、じゃあ恋人は無理でも友達で手を打たない?」
主人公 「何をだよ」
サキュ美「何をって……だから身体で払うって話」
主人公 「じょ、冗談だろ?さっきまでの話」
足を止める主人公&正面で
サキュ美「冗談?私は最初から本気だけど。だってアンタの作ってくれる食事で大分魔力はセーブ出来てるけどいずれ前みたいに暴走しちゃうのは明らかだし」
主人公 「ま、まぁ確かに」
サキュ美「しかもアンタは一人遊びに夢中でー、ティッシュに無駄打ちばっかでー、私のために精液を提供する気はさらさらないみたいだしー(ちょいイヤミ)」
主人公 「だってそんな」
サキュ美「わかってるわよ。童貞のアンタにそんな事無理強いした私が悪い……だからこうして方法を変えようって思ってるんじゃない」
主人公 「……(やっぱ変なとこ素直というか真面目だよなこいつ)」
近づいて
サキュ美「で、どうなの?アンタがよければ友達として助けてほしいんだけど……私、結構これでも勇気を振り絞ってるのよ?」
主人公 「……うっ……わかったよ(そんな風に言われたらNOは言えないわな)」
サキュ美「ふふっ、よし、契約成立ね……じゃあ一回千円て事でヨロシク」
主人公 「はーあっ!?何それ」
戻り
サキュ美「あははっ、言ったじゃない身体で払うって!……そんかわしアンタの好きなプレイさせてあげるからさ」
主人公 「くそう、なんか腑に落ちん」
サキュ美「まぁまぁ、あ……それとも友達ってことで借りたお金はチャラにしてくれちゃう?」
主人公 「だめです」
サキュ美「デスヨネー。うんうん、やっぱやっぱ友達なら対等じゃないとね♪……あ、後……私、結構こんなでも嬉しいんだよ?ふふっ、人間界での最初の友達♪」?