00.プロローグ
ごめんね突然呼び出しちゃって。
だけど、伝えなくちゃいけないことがあるから聞いて欲しいの。
えぇっと、そうね。まず経緯から話そうか…な
ことの発端は、ね。
弟君って、毎晩毎晩その…お、オナニーしてるで…しょ?
ううん、いいの!怒ってるわけじゃないの。
健全な男の子だもん。オナニーするのは別に恥ずかしいことじゃないって、お姉ちゃんは思うよ。
お姉ちゃんがこの前の夜、弟君の部屋の前を通ったときにね
ドアが開いてたから、
その…覗いてみたら、一生懸命…してたのが、見えちゃって…えへへ。
知っているのが、私だけかって?
ううん。私が一番遅いくらい。他のお姉ちゃんはみんな知ってたみたいだったよ。
だからこそ、あることをみんなで話しあったんだもん。
問題はね。弟君が「オナニーをしていること」ではないの。
これは弟君の部屋を片付けたときに見つけた成人向けの雑誌…エロ本ね。
この本をオカズにして、オナニーしていたんだよね?
これがただのロリ物だったり陵辱ものだったり、別に問題にはならなかったの。
それがすっごい変態チックな雑誌でも。
「お姉ちゃん大好き 10月号」「姉とエッチに過ごす方法」「僕のお姉ちゃん 第10巻」
とかとか…。
でも、これ全部お姉ちゃん物のエッチな本じゃないの?
それにね。昨日弟君が必死におちんちんをしごきながら「お姉ちゃんお姉ちゃん」って言ってたの聞こえちゃったの。
ふぅ。
ねぇ、どうして?
私だけじゃなくて、お姉ちゃんたちみんな悲しがってたんだよ。
弟君にはたくさんお姉ちゃんがいるのに、どうしてこんな雑誌に頼ろうとするの?
私たちはすぐそこにいたんだよ?
紙に書かれたお姉ちゃんじゃなくて、本物のお姉ちゃんがすぐそこにいたんだよ?
弟君が甘えた声で「手伝って」って言えば、誰だって射精の手伝いしてあげたんだよ?
恥ずかしいから?
そっか…。弟君、そんな風に心の壁を作ってたんだ。
…お姉ちゃん悲しいな。
というわけで!
今日から弟君はオナニー禁止!
驚く気持ちも分かるけど、別に射精を禁止するつもりじゃないから安心して。
えっとね。
私達お姉ちゃんが日替わりで弟君の射精を手で手伝ってあげることにしたの。
お姉ちゃん属性があるんだからむしろ喜ぶべきことじゃない~。
ダーメ。これは決まったこと。
弟君に拒否権はないわ。これはお姉ちゃんみんなで話し合って決めたことだから。
夜、寝る前、順番に私達の誰かが来るから、ちゃんとお姉ちゃんたちの言うことを聞くのよ。
わかった?
分かった?
返事は一回っ。
うん。よろしいっ。
そういうわけだから、このエッチな本はもう必要ないでしょ。
お姉ちゃんが責任もって処分するから。
ダーメ
返しません。
お姉ちゃん以外の知らないお姉ちゃんを見るのはいけないことなの。
ほらっ。
お話はもう終わり。
歯磨いて、お部屋戻りなさい。