Track 1

01.催眠編

ふふ、こんにちわ あなたは今、おいくつ? 大人になりたて? それとも、大人になってもう何年も経っているのかな? 昔は自分の思い通りに行かないと苛立ってしまってたよね? 他人がどうであろうと自分さえ楽しければ…幸せなら…それでよかったの 欲望の赴くままに、楽しいことだけをしていたね だけど年を追うごとにいつしか、 我がままを言わなくなり、人に気を使えるようになって… 嫌なことがあっても何も言わずに自分の心の中に押し込めて… 「誰かに無我夢中で甘えたい」 本当はそう思ってるのに大人になってしまったあなたがそんなことは出来るはずなんてなくて… ねぇ? 今これを聞いてくれている少しの間だけ、昔の心に戻って、私に甘えて… みない? 私はね、あなたの昔の心を呼び起こしてあげることが出来るの だから、私の言うことを聞いて、ゆっくり ゆっくり 昔に戻って行きましょう? あなたは今、横になっていますか? もしまだ横になっていなかったら、お布団やベッドの上に横になってください それから目をゆっくりと閉じて、リラックスしましょう そして、あなたは自分が呼吸していることに気づくでしょう 無意識の中でしている呼吸。 その呼吸に少しの間だけ意識を向けてみてみましょう 鼻から吸って、お腹に空気が入って、 また鼻から出て行く… 鼻から吸って、お腹に空気が入って行き… 今度は口からフーッと出しましょう ふーー 体の中に入っていたどんよりとした気持ちが抜けて行きます… すーーっと息を大きく吸って、新鮮な空気と一緒にふんわりとした優しい気持ちが入って行きます… お腹が空気で膨らみ、口からフーッと出しましょう… ふーー 自分の好きなペースで、落ち着くスピードで呼吸を続けて行きましょう 今、あなたの全身には力が入っています 足先、太もも、腰、肩、手、そして頭に力が入っています その力をすべて抜いて行きましょう まずは足の先。両足の先に入っている力がふわぁっと抜け、足の重さを感じます ゆっくりとゆっくりと力が抜けて行きます… ゆっくり… ゆっくり… ストン 次に肩 両肩に入っている力がふわぁっと抜け、肩の重さを感じます ゆっくりとゆっくりと力が抜けて行きます… ゆっくり… ゆっくり… ストン それから、足の付け根の太もも。両太ももに入っている力がふわぁっと抜け、太ももの重さを感じます ゆっくりとゆっくりと力が抜けて行きます… ゆっくり… ゆっくり… ストン (5秒程の間) 肩とお尻の間にある腰。腰に入っている力がふわぁっと抜け、腰の重さを感じます ゆっくりとゆっくりと力が抜けて行きます… ゆっくり… ゆっくり… ストン 首から下の体に力が入っているのは、手だけ… 両手をお布団やベッドの上にだら~んと垂らしてみましょう。 その二つの手に入っている力がふわぁっと抜け、両手の重さを感じます ゆっくりとゆっくりと力が抜けて行きます… ゆっくり… ゆっくり… ストン そして最後に残ったのは頭 頭にはたくさんの力が入ってます。それは「重さ」という力だけではなく、 自分の意識や、考え事 何か考えていたり思っていたりすると無意識のうちに力が入っています だから、まずは何も考えないようにしましょう 頭に入っている力がふわぁっと抜け、頭の重さを感じます それと同時に今思っていることがどこかに抜けて行きます もう何も考えない 考えられない ゆっくりとゆっくりと… ストン 体と頭の力が抜けました 力が入っていなく、何も考えていない、このふわふわした感じ なんだかとっても気持ちいい ふわふわとした感覚がとっても気持ち良くて、幸せな感じがしますね 頭、肩、手、腰、太もも、足先の重さが気持ち良い ふわふわ ふわふわ 意識も遠くなって、理性もどこかに抜けて行きます… ふわふわ ふわふわ とっても気持ちいい だんだんと、だんだんと音が近づいていきます それは何の音? オルゴール… そう、オルゴールが奏でる優しいメロディが聞こえてきます オルゴールの音ってなんだかとっても懐かしい気持ちになりませんか? 小さい頃、家のステレオスピーカーから、優しいオルゴールのメロディが聞こえてきたり… 具合が悪くなって、寝かせてもらった保健室のベッドの上でも聞こえてきたっけ? 今聞こえているこのメロディは、 私があなたを癒すために作った特別なメロディです 気持ちのいい、優しい音のするオルゴールのメロディ… 音楽というものは人の心を様々な方向に動かす力があります 激しい音楽を聞いているときは興奮したり… 落ち着いた静かな曲を聞いているときはなんだか切ない気分になったり… そして、 オルゴールの音楽、音色には、人の心を落ち着かせる効果があります。 ヒーリングやリラックス効果… この独特な音色があなたを癒し、心を潤してくれます だから、この音を聞いていると、落ち着き、もっと眠くなっていきます あなたは、オルゴールの音色は好きですか? …好き? 大好き? オルゴールの音色が大好き、そうですよね? あなたの大好きな優しい音、 そしてあなたの大好きな私の優しい声 二つの大好きな音に挟まれて、この上ないくらいに気持ち良い… 心も優しい気持ちになって、なんだかとっても幸せ ううん、あなたは今本当に幸せなの 幸せ 気持ち良い オルゴールの音色が心地よい もし、心地よすぎて、寝てしまいたくなったらいつ寝てもいいですからね だって、あなたを気持ちよくするために作ったとっておきの曲なんですから… ここから先は聞き流すように聞いてください… もちろん、意識して聞いてくださってもいいのですが、もう眠い…ですよね? それとも…もう寝てしまったかしら? もしそうならば、寝たまま聞いてしまっても大丈夫 ですよ… あなたの頭の中にある『無意識』が私の声を自然に理解してくれますよ? ふわふわとした気持ちよさの中で、あなたは楽かった昔の頃を思い出します 今よりも体が小さく、軽くて、どこまででも走っていけたようなそんな日々 やんちゃで我がままで甘えん坊だったあの頃 あなたはどんな顔をしていたのかしら? ううん。私は分かっているの あなたはとっても可愛い顔をしているね 女の子と間違えられるくらいの可愛い子 そうだよね? ほら、想像して 手が、足が、体が…小さくなって行きます… 私の言う数字が小さくなる度に、だんだんと小さくなって行きます ごぉ~お ゆっくりゆっくりと  よ~ん しゅるしゅる しゅるしゅると さ~ん だんだ~んと顔も今よりずぅっと幼くなって に~ぃ 今感じてる体中の重さも、小さくなるにつれ、軽く、かる~くなって行きます い~ち 軽い、軽い、とっても軽い ぜぇ~ろ はい。あなたの身体はもう完全に小さくなりました。 軽くてとってもふわふわしてます ふわふわ ふわふわ 今度は頭の中がだんだんと昔に戻って行くよ? ふわふわしたこの感覚の中で、昔に…昔に… 最近の事はすっぽりと忘れて、頭の中はあの頃のことだけ 今の常識や、今の意識はすべて忘れて …ね? 頭の中でくるくると時間が逆戻りしていきます… くるくる くるくる 思い出してみて? 昔は自分のしたいことだけをしていたでしょ? くるくる 他人にどう思われていようと関係ない お腹が空いたら、目の前にある食べものを食べるし、 眠くなったらどんな場所でも寝ていたね 自分が世界の中心だったね くるくる くるくる 「羞恥心」 恥ずかしいと思うこと そんなものは昔はなかったよね だから、その「恥ずかしいと思うこと」もどこかに遠くに行って、忘れてしまう …ほらっ ね? どんなことも、もう恥ずかしくないよ あなたのやりたいこと。したいこと 本能の赴くままに、身体を動かしていいからね? はいっ そうしてあなたは…ううん、「僕」は体や頭と一緒に心も完全に昔に戻りました 今日あったこと、昨日あったことはもう僕とは関係ない 今いる世界はお姉ちゃんと僕の二人だけの世界 時間も、空間も全く別 だから、どんな力もこの世界には干渉してこないの お姉ちゃんとの二人だけの世界を楽しも? ね? ほら、お姉ちゃんに甘えて良いからね? 甘えん坊さん?