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シナリオ:米田リカ @maedaemma 【キャラ紹介】 好きな人を庇って死んでいく試聴者(あなた)と、ぱっと見は優秀で可愛いけれど中身は真面目過ぎて痛々しい妹です。 【シナリオ】 お兄ちゃん。 … …もう、遅いんだ。 …ずっと「兄」じゃなくて、「お兄ちゃん」って、呼んでみたかった。 普通の、本当の兄妹みたいに。 もう、毎日毎日、今日こそはお兄ちゃんって呼ぶんだって、朝から晩まで機会を伺って、シミュレーションまでしてさ… 祝日とかゾロ目の日なんかさ、「お兄ちゃんって呼べた記念日にできるんじゃないか」なんてしょうもないことも考えたよ。そして…ふふっ、自分にドン引きしてさ。 でも、自分の本心って、欲求って、変えられないんだね。 そういう日は朝から晩まで緊張してたんだよ。 どうしても言えない「お兄ちゃん」をいざ言えるとしたら、それはもう絶対に特別なことで、記念日にして学校もバイトも休んでいいくらいのことなんだって。 あはは、ほんとアホだよね、知ってる。 でもさ、私の中では…少なくとも私の中では、「お兄ちゃん」って呼ぶことがいちばんの目標だったんだよね。 … 「お、に、い、ちゃ、ん」 この5文字、うん?ちっちゃい「や」も入れて6文字か… なんで呼び方一つにこれだけ固執してんだか。 … …ううっ、 うっ、く… おにい…ちゃん… … おにいちゃん… おにいちゃん…!! …はじめて会ったときのこと、覚えてる? 私ね、あの日からずっと、心休まる日はなかった。 あっ、それだとまるで、つらいだけの日々だったみたいに聞こえちゃうか。 …私は、あのときから今までずっと、胸が苦しいままなの。 どこでだって私はたぶん、輪の中心人物だった。みんな私に寄ってきてくれるもの。 でもそれは、私がちょっとだけ周りをよく見ているから。 ほんのちょっと周りに気を配れさえすれば、そして笑顔でさえいれば、大抵の人は私を好きになってくれる。 だけどあなたには…お兄ちゃんには、それがなかなかできなかった。 いつもの私を、みんなに好かれる私を、あなたにも知ってほしかった。あなたにもそういう風に思ってほしかった。 だけど…他人にはできることがどうしても、お兄ちゃんにはできなかった。 だって、他人に本質を見抜かれたって痛くも痒くもないけど、お兄ちゃんには、知られたくなかった。 実はただの、空っぽな女の子だってこと。 だから勉強も頑張ったし、部活だって運動部にした。 勉強も元々はそんなに好きじゃなかったけど、やっぱり部活が辛かったなぁ。運動なんか大嫌いだったし、キツイ上下関係も嫌だった。 特に走り込み。あれなんかもう、毎日死にそうだった。生理の時なんかもうほんとに死ぬ気で走ってたな。 そんな時は思ったように動けなくて…怖い先輩に言いがかりをつけられたこともあったっけ。 それでも頑張って続けてこられて、それなりの成績も納めた。 勉強のほうはなんとか要領は掴めたから、進学校に受かってなんとか成績もキープできてるけどね。 …私すごくない? …頑張ったんだよ。すっごく、努力したんだよ。 なんでか知ってる?お兄ちゃんに認められたかったからだよ。 空っぽのどこにでもいる子じゃ意味ない、 私が妹だってことが自慢になるくらいじゃないとダメだって、そう思って、ずっと頑張ってたんだよ。 可愛くい続ける努力だって…お菓子は極力我慢したし、毎日早起きして鏡に向かう時間を多く取った。 お兄ちゃんが友達に「お前の妹可愛いな」って言われてるときは「やった!」って思ってた。 …気を遣ってばかりの自分は、本当の自分じゃない。 そんなところを誰かに好きになってもらったって、嬉しくない。 だから、本当の自分に戻りたかった。何かを手に入れないとと思った。 それができたとき初めてお兄ちゃんって呼べる気がしてた。 …お兄ちゃんって呼びたかったのは、自分がはじめて「そうしたい」って思ったこと。いちばんに自分の中から出てきた素直な気持ちだったのに… …結局、呼べなかった。 こんなことになってやっと口にできるようになるなんて… …お兄ちゃん… …聞こえてない…よね。 …血の繋がりがない兄妹は結婚だってできるんだっけ。違う?だけど、結婚は基本、他人同士がするものだよね。 だったら私は、兄妹でいい。お兄ちゃんの妹のままでいい。 妹は血が繋がってなくても他人じゃないもの。そうでしょ? だけど…お兄ちゃん、私はお兄ちゃんが好きだった。お兄ちゃんとしても、男性としても。 お兄ちゃん以外の男の人で素敵な人なんかいない。見たことない。 視野が狭いって言う?ううん、そんなことない。 男の人なんて…素敵じゃない上に、気持ち悪いとか臭いとか、クズだとか汚いのとか、そんなのばっかり。 見た目が綺麗な芸能人だって、裏で何をしているんだかわかったもんじゃない。 だからこそ早く「お兄ちゃん」って呼べるようにならなくちゃいけなかったの。本当の兄妹にならなくちゃいけなかったの。 他人なんかと結ばれて家族にでもなられたら…ましてや子供が産まれたりなんかしたら、私は耐えられないって思った。だから、お兄ちゃんをお兄ちゃんとして見る努力を私はずっとしてきた。 だったら自慢の、勉強もスポーツもできる可愛い妹にならなきゃって。 お兄ちゃんにも認められなくちゃって。 なのに…なのに。 こんなのってないよ… お兄ちゃんがもうすぐ死んじゃうだなんて… どうしたらお兄ちゃんの可愛い妹でいられるのかをあの日からずっとずっと考えてきたのに… どうせ結ばれないなら…他人同士でする結婚とか恋人なんて関係には興味ないって…本物の兄妹になれたらお兄ちゃんだけの妹、私だけのお兄ちゃんになるって、そう思ってたのに… …あんな女を庇って犠牲になるなんて…あり得ない、あり得ないよ! あんなただの他人を庇うなんて…そしてただの他人は助かっただなんて… あの女が死ねばよかったんだ… ねえお兄ちゃん、あんな女のどこが良いの?他人のくせに、あいつはお兄ちゃんの犠牲の上でのうのうとこれからも生きていくんだよ?そしていつかきっと、お兄ちゃんじゃない男と出会って付き合ってセックスするんだよ?そしてさ、いつか、お兄ちゃんじゃない男の人の子供を産むんだよ? …悔しくないの?バカバカしくないの? …私だったらそんなことしない。1人でお兄ちゃんの事だけ思って生きて、そして死んでく。 本当は今すぐ死んじゃいたい。すぐにだって死んで、先にお兄ちゃんを待っててあげたいよ…! はは…そんなことしたらお兄ちゃん、天国でびっくりするだろうね。そして…怒るんだろうね。バカな真似してってさ。 バカはどっちよ…お兄ちゃんのほうがバカだよ… お兄ちゃんが庇ったあの女より私のほうがずっと、お兄ちゃんのこと想ってるよ! …これ、聞こえてたりすることってあるのかな?…まさかね。 万が一聞こえてたとしたって、自分には生意気な妹がこんなこと言ってるなんて、信じないよね。夢かなんかだと思うんだろうね。 …お兄ちゃん、これが私の、本当の気持ちだよ。 嘘じゃないよ、ずっとずっと、出会った時から思ってたことなんだよ。 お兄ちゃんがあの女と付き合うずーっと前から… ぐすっ… …何も伝えられないままだったもんね、だからせめて…っ、お兄ちゃんがいなくなっちゃう前にって、ぐすっ、そう今は、思ってる。 ううっ… いいでしょ?お兄ちゃん… …ねえお兄ちゃん、私、本当は、はじめてのセックスはお兄ちゃんとしたかったんだよ? バカだって思う?でも私は真剣だったよ。今だってそう思ってるよ。なのに… お兄ちゃんはあの女としてたんだろうね。キスして、触れ合って…あんな、いつか他の男とヤっちゃうような女のマンコに、挿れたんだろうね。 …お兄ちゃん、今すぐあんな女のことなんか忘れてよ? 無理難題言うなって思う?でも、あんなのってないよ。過去に戻れないのなら…お兄ちゃんがもう死んでしまうだけなら、せめて残った時間は私だけにちょうだいよ。 …ねえお兄ちゃん、見てよ? ちゃんと成長してるでしょ?これでも男子にはモテるほうだし、胸だってあるほうなんだよ。 …お兄ちゃんが次の瞬間にも死んでしまったら嫌だから…仕方ないから1人でするね。 だけど、もし私の声が聞こえてるのなら、最後に残る記憶はきっと、私のことだよね。 …そんなことあるわけないか。 でも、もし聞こえてるなら… あんな女との記憶なんか、全部消えちゃえばいいんだ。 うん…お兄…ちゃん… ね、けっこう大きいでしょ? 周りからもよく言われるんだ、細いのに胸あって羨ましいって。 まだ、誰にも触らせてないんだよ?この胸も…唇だって…下だって。 もちろん、万が一お兄ちゃんとセックスできちゃったときのためだよ…だから、お兄ちゃんを想って…1人でして、気持ちいいことなら一通り覚えたんだから。 ここ…ここをこうすると、大きくなってね、気持ち良くなってくるの…んっ お兄ちゃんと出会ってから触るようになって、いちばんに知ったんだよ、まずはここを弄ると気持ちいいってこと…はぁ そして…気持ち良くなると…下が、…マンコが濡れてくるんだってこと んっ、はぁ、うん…っ、 おにい…ちゃんっ…! んんっ、はぁん… ほら、ここをぬるぬるさせて擦ると… んっ、う…くぅん! …はぁ、はぁ、 よくお兄ちゃんのお部屋に勝手に入って、お兄ちゃんのいろんなもので、気持ちよくなってた… 机の角なんか何度当てたかわかんない、 お兄ちゃんの匂いに包まれて…1人でしてはイキまくってた。 ここに…ぬるぬるになったここに、お兄ちゃんのを挿れてほしかった… はじめてのときって痛いんでしょ?そんなのもうお兄ちゃんとしか考えられないじゃん…んっ、くぅ… もう…もう、叶わないなんて… あっ、ああっ、 お兄ちゃんと…できないならさ…、はふぅん… 私の処女なんかなんの価値もないんじゃないの? はぁ…はぁ… 可哀想なお兄ちゃんの真横でオナニーしてる腐れマンコなんか…ううっ、ぐすっ… んっ、あっあっあっ…はぁ… ふぅんっ、はぁん! はぁ、はぁ、はぁ、はぁ… お兄ちゃん…せめて触って…私のこと…ちゃんと感じてよ… う…、ううっ わかってる…わかってるよ、 お兄ちゃんなら、絶対私に触れないって。 私に触れたいと思ってないのに無理やりしたって…意味ないじゃん… でも、私はお兄ちゃんのこと誰よりも想ってる…だから… んっ…んはぁっ 最後に…んんっ、お兄ちゃんの顔を見ながら…はぁっ、いくね… …きれいな顔。 そんな顔を見ながら1人でする日が来るなんて… はぁ、はぁん…ああっ、 イク…イクイク… お兄ちゃん…お兄ちゃん! はぁ…もうダメ… イク…イっちゃう…! ーーーーっ! はぁ、はぁ、はぁ、はぁ… お兄ちゃん…こんなバカが妹でごめんね… ううっ… 本当に…、本当にもう目覚めないんだね…時間の問題なんだね …急がなくちゃ …お兄ちゃん、あの女のこと、そろそろ忘れた? …庇って死ぬくらいだもん、そう簡単には忘れないか …じゃあ…やっぱりこうするしかないっか。 …お兄ちゃん。私、先に待ってるから。 来るなって言われても、行く。 あっちでならお兄ちゃんって呼べそうだから… 血の繋がりがなくて兄妹としても中途半端、男女の仲にすらなれないのなら、もう…こうするしかないの。 全然怖くなんかない。一発で成功させてみせる。 … あはは、いろんな人に迷惑かけちゃうね。自分勝手な妹で恥ずかしいかな。 好きだからなんでも許されるなんて…妹だから許されるなんて、そんな考えなんかこれっぽっちもないよ。 だけど…だけどもうこうするしか、私は生きていけないの。 お兄ちゃんの妹として生きていけないの。 お兄ちゃんの妹として… 一つに…一緒になりたい…。 ぐっ……くうっ! はは…やっぱ、ちょっと怖いや… こんなんで死ねるわけないじゃんね… ううっ、うっ…! ぐすっ…うっ… こっちじゃダメだ、死ねる気がしないよ… 一瞬…一瞬だけ… それだけ通り過ぎれば…! はぁ…はぁ… 迷うな!はぁ…何のために、何を思って生きてきた? はぁ…はぁ…お兄ちゃんと、出会ってから…ずっとお兄ちゃんとって… はぁ…はぁ…そうだ、私にはお兄ちゃんしか居ないんだ。 外面のいい私に寄って来る人になんか興味ない、お兄ちゃん…お兄ちゃんしか私には…! ぐっ…ああっ!! 入った?…よし! ダメ押し…もう…一回…!! っ…がぁああっ!!! うぁっ…これやば…ううっ… あっでもこれって…成功…した? くっ…うっ、ふふふ… やった…やったんだ、 遂に…やったよ…お兄ちゃん…! これでお兄ちゃんと一緒になれるんだ…! 目覚めたときには…お兄ちゃんと…本当の…兄…妹に… くっ… …かはっ 先に…行って、待ってて…あげるね…お兄ちゃん… 大好き…だよ…。

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