Track 9

Tr9 裏見の滝(滝の音、表からと裏からと。タオルでふきふき)

;3/右 (マイクと同じ視線) 【ポーレット】「わ……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;環境音 裏見の滝 F.I 【ポーレット】「結構山の上なんですね、裏見の滝があるのって…… 秋の景色、すごく素敵。……紅葉にはちょっと早かったかなっていうのは残念ですけど、それでも――(大きく息を吸う)」 ;3/右 (マイク向き) 【ポーレット】「空気すっごく美味しいし、滝の姿はまだ見えないけど……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――なんとなく、滝の音かな? っていうのは聞こえてきてるような気もするし。 えへへっ、ハイキングって感じですね~。こんなの何年ぶりかなぁ――あ!」 ;SE 足音 (土の道、スニーカー) ;3/右→;10/右前遠 ;3/右→;10/右前遠(マイクに背中) 【ポーレット】「(いいものを見つけてわくわくする呼吸とニュアンス、数呼吸で)」 ;10/右前遠 (マイクに背中) 【ポーレット】「ね! あなた、これ見てください。案内板。 『雷滝(いかづちたき)』って書いてあります。 裏見の滝って、別名……愛称なんですね。滝の裏側に入り込んでも見ることができるから、裏見」 【ポーレット】「って、案内板を読んでもやっぱりイメージわかないです。 裏側に入り込めるって……どんな感じなんでしょうね」 【ポーレット】「この階段を下りていったところにあるみたいですけど……(呼吸音)(呼吸音)―― ですね、百聞は一見にしかず。行ってみましょう!」 ;SE 階段を下りていく足音(継続) ;*環境音にじわじわ~っと滝の音重ねて→ボリュームあげていくのでイメージしてます 【ポーレット】「足元……これ、滝の水しぶきがここまであがってきてるとかなんですかね? 結構濡れて、すべりやすそ――わっ!?」 ;SE 接触音 ;3/右(密着) 【ポーレット】「あ……ありがとうございます。 です、ね……うふふっ、こうやってくっつきあって支え合って、下りていったら安心ですね」 【ポーレット】「それに、とってもあったかですし……(幸せな吐息)」 【ポーレット】「じゃ、あらためて下りていきましょう。ゆっくりゆっくり、足元に気をつけながら」 【ポーレット】「(慎重にしあわせに濡れた石段を下りていく息とニュアンス。90秒ほど)――ぁ」 【ポーレット】「だんだん、ざーーーーって、水音が聞こえてきましたね。これ、もう少し下りていったら――」 【ポーレット】「(わくわくしながら下りていく息とニュアンス。30秒ほど)――わあっ!!」 【ポーレット】「あ、滝ですよ、滝! 結構大きい……(見惚れる息)――それに、綺麗…… あ! 下りていく道、滝の裏側をくぐって通り抜けてますね。 岩肌をえぐるみたいに、くりぬくみたいに」 【ポーレット】「あそこまでいけば、滝の裏側から滝の水を通した景色を見ることができる。 だから、裏見の滝…… わたし、すごく興味がふくらんできちゃいました。 ね、あなた、滝の裏側、いってみましょう!」 ;SE 足元に気をつけつつもちょっと急ぎ足になる足音 数歩→ F.O. ;あわせて環境音 F.O. ;1/前 (マイクに背中) 【ポーレット】「わ! わっ! うわああああああ!!!」 ;環境音(滝の裏) F.I. ;SE 小走りの足音 ;9/前遠→;3/右(密着) 【ポーレット】「(弾む呼吸、3呼吸ほど)」 ;3/右(密着) 【ポーレット】「すごい! すごいですね! 滝、裏側から見ると、これ……」 【ポーレット】「(水しぶきを結構ばちばちあびながらそれでも見惚れる呼吸とニュアンス。一分ほど)」 【ポーレット】「ぷあっ――水しぶきがまるで雨みたい……なのに、滝の向こうは晴れていて――見とれちゃいますね。 幻想的で、大迫力」 【ポーレット】「……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――大雨をぎゅうっと束ねてまとめたその中に、快晴の秋空を閉じ込めたみたいで……綺麗……(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「それに、音も……(息を抑えて30秒ほど静かに耳を傾ける)――うん」 【ポーレット】「気のせいかもですけど、なんだかふわっと、幻想的に聞こえるような気がします。表側にいたときよりも……なんていうのか、重なり合ってるみたいな感じが……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あ、そっか」 【ポーレット】「ここ、岩場がくり抜かれてて、洞窟みたいになってるから……それで、滝の音も反響して聞こえてるんですね。 面白い……ほんとにここって、ちょっと別世界な感じしますね」 【ポーレット】「(うっとりと音と水しぶきを楽しむ30秒)――って、わ!?」 【ポーレット】「やだ、いつの間にかこんなにしっとり――あぅ、水しぶき、さっきより強まってません? これ。 もうちょっと離れないと――いまのままだとずぶ濡れになっちゃう」 ;SE 足音2~3歩。 ;滝の裏環境音 Vol.down ;3/右 【ポーレット】「あー……あなたもわたしも、結構、ですね。 わたし、バッグに――」 ;SE バッグあけ(ジッパー) 【ポーレット】「スポーツタオル。これでいったん拭いちゃいましょう。 ちょっと、頭下げてください」 ;SE タオルで拭いてあげる、ごしごし(継続 【ポーレット】「頭も……(呼吸音)(呼吸音) おかおも……(呼吸音)(呼吸音) うわ――首の裏まで……(呼吸音)(呼吸音) 結構舞ってるんですね――水しぶき――(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE ポーが自身をタオルでふく 【ポーレット】「わたしも……(呼吸音)(呼吸音) うぅ……ちょっと夢中になりすぎましたね――(呼吸音)(呼吸音) あなたのことまで巻き込んじゃって……(呼吸音)(呼吸音) そこは反省――(呼吸音)――しなくちゃ、です、ね――(呼吸音)――っと」 ;SE stop 【ポーレット】「ね、あなた。わたしいいこと考えたんですけど―― 頭、もちょっとわたしの近くにお願いします」 ;(リスナーが動くので相対位置変化) ;3/右→;3/右(密着) 【ポーレット】「(呼吸音)(呼吸音)――えへへっ」 ;3/右(接近囁き) 【ポーレット】「こうしてふたり、一緒にタオルですっぽりしちゃえば――(呼吸音)――ね?」 ;SE タオルで頭ほっかむり(ふたりを1枚のタオルで) ;環境音 音質変化(タオル越し) ;3/右(密着) 【ポーレット】「水しぶきからガードできるし、ドドドドドって、うるさすぎなくらいだった音も和らぐし……ふふっ。 お互いの声も、これだけぴったりくっついてれば滝音に負けずに聞こえますし」 【ポーレット】「これなら慌てず落ち着いて、もう少し観察できちゃいますよね――(楽しげな笑み)」 【ポーレット】「って、いうか――こうして落ち着いて聞いてみると……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音) 外からみてたときも、裏からみてる今も、音そのものはおんなじだろうって頭では思うんですけど……」 【ポーレット】「(じっと耳を澄ます呼吸音。30秒ほど)――でもやっぱり、違うみたいに感じちゃいます。 滝をこんな近くて分厚く見ているせいなのか、この水しぶきのせいなのか……その両方なのかはわかりませんけど……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「あ! そか。もしかしたらここが岩棚……半分くりぬかれた洞窟みたいになってるからかもですね。音。 狭いところに反響して、実際、聞こえ方が変わってきてるのかも──(呼吸音)――って、いうか――(苦笑)」 【ポーレット】「水しぶき、やっぱりちょっとすごすぎますよね。 このままいたら完全に濡れて風邪ひいちゃいそう。 こんなにものすごい景色ですもの、もっとずうっと見ていたいけど……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん」 ;3/右(接近囁き) 【ポーレット】「バスの時間もありますし、戻りましょうか」 ;3/右 【ポーレット】「次にいくマウンテンハアバアも、きっと絶対、すごい景色にきまってますし♪」 ;環境音 F.O.