Tr8 芯州(しんしゅう)バス観光 (バス車内環境音
;タイトルコール
;1/前 【ポーレット】「『かさなるASMR ~豪華寝台客車でマッサージ&リラクゼーション。ベビーパウダーに癒やされた後は、螺旋とヘラのゴム耳かきで~ Bパート』」
;環境音 バス車内 F.I.
;ポーとリスナー、バス座席となり同士に座ってます。ポー窓側
;7/左
【ポーレット】「ディーゼルエンジンバス! まさかの非・エアクラ車ですよ。
すっごい! わたしたち、めちゃくちゃラッキーですね! 旧世代車とか!!」
【ポーレット】「エンジンの音……」
【ポーレット】「(楽しげに耳を澄ませる呼吸とニュアンス)」
【ポーレット】「記憶の中にあるのより、ずうっと静かですね。
エアクラ自動車みたいにほとんど無音、ってわけにはいかないですけど――会話の邪魔にならないですよね、これなら」
【ポーレット】「……なんか、懐かしい感じがします。
バス、ちっちゃかったころ――パパと一緒に”よあけ”で蒼森にいったときにも乗ったこと、ぼんやりだけど覚えてます」
【ポーレット】「(呼吸音)(呼吸音)――どこにいったのか……とかまでは(悩み考え込む呼吸)――うーん、あんまり覚えてないです。
あ! でもひとつだけ。なんか、すっごくお金持ちっぽい旧家――日ノ本建築と西洋建築が混じったみたいなお屋敷は見ました」
【ポーレット】「うん。思い出した。けど……なんだったのかなぁ、あの建物。……(呼吸音)――そこまでは思い出せないんですけど、でも、見たことは覚えてます。
日ノ本風のふるぅいお屋敷なのに、ところどころ、すごくモダンな西洋っぽいところもあって――それが全然ちぐはぐじゃなくて、落ち着いてて。……綺麗で」
【ポーレット】「それでわたし、すごくいいな、って思ったんですよ。思ったっていうか――多分……うん。いま思い返せば憧れたんだと思います。幼心に」
【ポーレット】「そのときのわたしは……明確に言語化も意識もできてなかったんですけど――でも、ほら、わたしクオーターじゃないですか」
【ポーレット】「それでいじめられたりとかは、全然なかったんです。ありがたいことに。
けど……やっぱりなんていうのか、他のこたちと自分が違うのとか、よそのおかあさんとうちのママはけっこうちがうなぁとか、そういうの、感じないってこともありえなくって」
【ポーレット】「……仲間っていうか、お手本? みたいなの、みつけたような気持ちに多分、なれたんですよ、ちっちゃかったわたしは。
だから、今でも思い出せる。あの建物のことだけは」
【ポーレット】「(苦笑)――よあけのことと、ストーブ列車のこと。側線にみつけたキ100形(けい)――ラッセル車のこと。
それ以外は自分でもあきれちゃうくらい、ほんと綺麗に忘れちゃってる旅行の中でも」
【ポーレット】「忘れちゃってたけど、よっぽど印象に残ってたんですね。
っていうか、その記憶と繋がってたから――バスのこととかも覚えてて、懐かしいって感じたのかな」
【ポーレット】「(しあわせそうで、暖かな笑み)――不思議ですね、記憶って。
失くしちゃったと思ったものでも、なにかのはずみで、どこかの端からひょいって出てくる」
【ポーレット】「今回の旅でもきっと、そういう想い出、たくさん作れるような気がします。
カノオプスの中でも……うふふっ」
;7/左(接近囁き)
【ポーレット】「カノオプスの夜でも。ふたりで、もう思いっきり作っちゃいましたけど」
;7/左
【ポーレット】「ここから先のバスの旅でも、きっと素敵な……って、やだわたし、カノオプス乗車に舞い上がりすぎてて、ここから先の行程って、まだちゃんとチェックしてませんでした」
【ポーレット】「ええと、行程表行程表……」
;SE ペラ音
【ポーレット】「ええと――次にいくのが……(呼吸音)――読み方、‘うらみのたき”でいいんですかね? 裏側を見るって書いて――って、わ。実際に滝の裏側にまわりこめるんですね。
だから、裏見……すごい、結構おもしろそう。で、次が――」
;SE ペラ音
;”あっ!”は大きな声
【ポーレット】「ふんふん……(呼吸音)――白羊(はくよう)マウンテンハアバア……。白羊山(-さん)っていったら、スキー場で有名なとこですよね?
その山頂に……(呼吸音)(呼吸音)――へぇえ、展望を目的としたスカイテラスができたんですって。
日ノ本アルプスを見渡せるっていうから絶景でしょうね、きっと――あっ!――はうっ!?」
;周囲に向けて小声でぺこぺこ
【ポーレット】「あ、すいません、なんでもないんです。すいません、急に大きな声だしちゃって、わたし。あははっ」
【ポーレット】「(ふーーーーっ、と自嘲混じりの長い息)」
;7/左 (接近囁き)
【ポーレット】「あなたもびっくりしちゃいましたよね。ごめんなさい。急にあんな大きな声……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あ……ええと……ここです。これ。
大きな声でちゃった理由」
;7/左(接近囁きの上、さらに照れて消え入りそう)
【ポーレット】「その…………ゴンドラ」
;7/左(小声、うつむいて)
【ポーレット】「ゴンドラリフトってわたしあんまり乗ったことなくて。それでついつい、うれしく、て……」
;7/左
【ポーレット】「ああ、はずかしい。喉乾いちゃう。りんごジュース、さっき買っといてよかった」
;SE 紙パックにストロー
【ポーレット】「これ、地元のヤツですからおいしいですよ、絶対。ん……(ストローで一口のむ→おいしくて結構な勢いで)――ぷあっ、甘い、美味しい!!」
【ポーレット】「ね、すごいですよ。まさしくりんごジュースです、100%すぎる! あなたも、ね、ひとくちだけでも」
【ポーレット】「(リスナーが飲むのを嬉しく見守る呼吸音とニュアンス、15秒ほど)――うふふっ」
【ポーレット】「やっぱり芯州、芯野(しなの)って、リンゴ王国なんですね――ってことは! さっき買ったりんごチップスも、きっと~」
;SE リスナーの耳元でチップスの袋かさかさ、15秒ほど?
【ポーレット】「(わくわくと上記を聞かせる息とニュアンス)――うふふっ、ね、もう、音からしてもおいしそお! 食べちゃいますか? 食べちゃいますよね? 食べちゃいましょう!」
;SE りんごチップスの袋をあける。少し苦戦してガサガサたくさん聞かせてください。
【ポーレット】「ん……っと――ん? (呼吸音)(呼吸音)――あれ、袋、結構硬い……(呼吸音)――んっ――ぅんっ……(呼吸音)(呼吸音)――く~っ――あ、あいてきた――(呼吸音)(呼吸音)!――あいた~っ!」
【ポーレット】「おまたせしました、うふふふふっ!」
;7/左 (接近囁き)
【ポーレット】「最初の一枚は、トクべツにあなたにあげちゃいますね」
;7/左
【ポーレット】「はい、あ~~~~んっっ!」
;環境音 F.O.