Track 10

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トラック10 『幸せな危機』

■トラック10 キャプテン、おはよー。今日も早いね。 私は昨日の文化祭の打ち上げでいっぱい食べすぎちゃったよー、あはは。 ……よし。まだクラスメイトも登校してきてないし、今話しちゃおう。 ねえキャプテン。私が発情期の時、君のこと押し倒して……その……最後までしちゃったじゃない……? 妊娠の可能性とかも聞きたかったから、お母さんたちに話したんだけどね……。 なんと人間と妖狐の間で子供は出来ないんだってー! そういう事の為の特別な術は有るけど、まだ内緒って言われたよ。 あははは、殴られに行く覚悟してたんだ? 君は何も悪くないよー。 あっ。でも今日、家に君を連れてくるようにってお母さんたちに言われたんだった。 ……キャプテン? 顔、真っ青だよ……? えぇえ? なにかの術の生け贄とかにされないかって? ふふっ。そんな事、お母さんたちしないってばー。 ん? えっちしたこと、どこまで話したんだ……って? それなんだけど、すっごく根掘り葉掘り聞かれて、恥ずかしかったなぁ……。 えっと……、こっそりお母さんたちの媚薬を使っちゃったこと以外全部言っちゃったかな。 初体験のこととか劇の練習期間中ずっとキスや口でしてたとか……まぁ、ほぼ全部だね。 あははは。「俺の人生史上最大の危機が襲い掛かってきた」……? だーいーじょーおーぶ、だよー! 両親にお付き合いの報告をするって思えば、本当に恋人っぽくて素敵じゃない? だから大した危機じゃないよっ。 これからも仲良くしますってお母さんたちに報告しようねキャプテンっ! 絶対に君のこと、離さないからっ♪

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