Track 5

05してわよ!

【華乃】「お邪魔しまー……す」 【華乃】「やっ、別に緊張してないけど……! あんたの部 屋なんて、もう何度も来てるんだし」 【華乃】「……ごめん、嘘ついた。未だにちょっと緊張して る。やっぱり男の子の部屋って、ずっと興味あっ たし……」 【華乃】「『ただいま』なんて言ったこともあったけど、自 分の部屋へ帰ってきたときの『ただいま』とは別 の意味で」 【華乃】「特別な場所だと思ってるよ」 【華乃】「好きな人の部屋だもん」 【華乃】「ま、だから……あんたの部屋へ来たときは、 ちょっとこう、ドキドキなんてしてるわけで」 【華乃】「そうだね、今日は特別なにか目的があって遊びに きたわけじゃないし……甘えさせてもらっちゃお うかな」 【華乃】「ね、並んで座ろ」 【華乃】「あんたの腕に寄りかかりたい」 【華乃】「へへ、こうしてくっつかせてもらうと、好きな人 のカノジョしてるなーって実感する」 05してわよ! 2 / 4 【華乃】「なんだろうね、私、かわいこぶる……って、こう いう言い方する時点で、かわいい自分を拒否して るね」 【華乃】「世間で『女の子のかわいさが詰まったもの』みた いなもの見かけると、いまだにひねくれて顔を背 けちゃうんだけど」 【華乃】「でも、あんたと二人きりのときは、なんかもう極 端なくらいかわいこぶりたくなっちゃって」 【華乃】「自分の部屋でもいいんだけど、ほら自分の部屋っ て、ふとした拍子に我に返るっていうか」 【華乃】「液タブとか見ると仕事思い出しちゃうし、そうで なくても普段の自分の生活が目に浮かぶっていう か……」 【華乃】「あんたが帰ったあと、余計になんか、寂しくなる し」 【華乃】「でもあんたの部屋では、いよいよ私、特別な自分 でいていいんだなあって」 【華乃】「あーやっぱり私、かわいく振る舞いたいんだな あ、かわいくかわいい自分が好きなんだなあ、女 の子としてかわいい扱いされたいんだなあ……っ て実感するっていうか」 05してわよ! 3 / 4 【華乃】「だからまあ、あんたの部屋は、私が一番女の子に なれる空間なわけよ」 【華乃】「だ、だからまあ、甘えちゃう、ね」 【華乃】「ぎゅってして」 【華乃】「いっぱい抱きしめられたい」 【華乃】「頬ずりして。されたい」 【華乃】「あーっもう、ドキドキする……!」 【華乃】「たくさんくっついて、いっぱいえっちもして、何 度も何度も触れあってるのに」 【華乃】「なんでなんで、こんな風に顔を触れ合わせるだけ で謎なくらいドキドキするわけ!?」 【華乃】「もうっ……大好き」 【華乃】「えへっ、かわいいって言って」 【華乃】「かわいいって思われたい」 【華乃】「触れて、私の身体の好きなところ」 【華乃】「もっとね、恋人らしいこと色々したい」 05してわよ! 4 / 4 【華乃】「あんたがね、それでいいなら、こうしてぎゅって されたままベッドに寝転がって、一日過ごすのも してみたい」 【華乃】「あんたと一秒も離れずに一日過ごしてみたい。お 互いのほっぺたなんてつつきつつ」 【華乃】「なーんて、私が我慢できなくなっちゃうだろうか ら、きっと無理なんだけど」 【華乃】「でもうん、今日はまだこのままくっついてたい」 【華乃】「いっぱい甘えたり、甘えられたりしたい」 【華乃】「だからベッドに寝転がって、思う存分ぎゅってし て。そのあとは……」 【華乃】「好きにしてにゃ」