Track 5

ナインカードで「気になる人の気持ち」

さてと。次はどんな事を占いたい? さっきみたいに恋愛関係のでもいいし、お仕事関係でも全然大丈夫だよ。 …なるほどね。そうきたんだ。 確かに気になる人が自分の事をどう思っているか深堀りしてみたくなるよね。 さっきのリーディングでは、お客さんに対する気持ちで葛藤してる感じがあったけど… 果たしてどう出るかな。 …ん。 それじゃあ、カードをシャッフルしていくね。 んん… んっ…ぅん スプレッドはそうだなぁ… この場合だとナインカードがいいかな。 んしょ、んしょ… はい、これで完成。 三列に三枚ずつ並んでるのが見えると思うんだけど、一列目から順に「表層意識」… 「中間意識」、「深層意識」って感じだね。 表層意識は、自分でも意識してる感情で…そこから下に行けば行くほど、自分では気づいていない感情って認識でOK。 …ん。質問がないなら、カードを展開していくよ。 んしょ… …ふんふん。 パッと見た感じだと人物カードが多そう…。 あ、深層にまた「ワンドの5(ご)」が出てる。 やっぱりこの人には葛藤してる気持ちがあるみたいだね。 …っと、ごめん。 一人で勝手に読んじゃってた。 お客さんにもわかる様に一列目の表層意識から読んでいくね。 ここはさっきも言ったように、相手の人も気付いている気持ち…。 … 出ているカードは「女帝(じょてい)」の逆位置。 「カップのキング」の正位置。 そして、「ペンタクルの9(きゅう)」の正位置…だね。 順番に見ていくと、この人はお客さんの事を「とっても優しい人」だなぁ…って思ってる。 懐も深くて、穏やか。安心して甘えられる人ってところかな。 女の子からしたら、そういう男の人はいいよね。 落ち込んでる時に何も言わずにぎゅって抱き締めてくれたり…。 確かにお客さんもそんな感じっぽいかも。 あとは、この「ペンタクルの9」が示すようにお客さんを「自分の世界で生きている人」って思ってるみたい。 言葉だけ聞くとナルシストって思うかもだけど、そうじゃなくて… 周りのノイズに惑わされずに自分の人生を楽しんでるっていう意味合いの方がぴったり。 自分の趣味に没頭したり、やりたい事をやって楽しんでる人って凄くまぶしく見えるよね。 だからこの人もお客さんに惹かれてるんじゃないかな。 … そんな彼女はお客さんに対して「愛したい…愛されたい」って強い感情があるみたい。 「女帝」が逆位置で出てるから、その感情があんまりよくない形で出てるかな…。 …向こうのエゴみたいな感じで。 ここまでが表層意識での相手の人の気持ち。 中間意識からは、徐々に意識できていない気持ちになっていくよ。 さっき「女帝」の逆位置で彼女は「愛されたい」って思ってるって言ったけど、何でそう思ってるのかがここから下の意識で顕れてるから、よく見てて。 … …中間意識にあるのは「審判(しんぱん)」の逆位置。 「ワンドの4(よん)」の逆位置。 そして、「世界(せかい)」の逆位置。 見事に全部逆位置になってるね。 あとは大アルカナも二枚あるし、強めの感情っぽい。 んー…これにはちょっとびっくり。 この三枚って意味合いとしては、どれも似たような感じなんだよね。 「審判」の逆位置でいえば、お客さんとは「曖昧な関係」で「なかなかチャンスに恵まれていない」って意味。 … 「ワンドの4」の逆位置も「結果が出ない」とか「先に進めない」って意味だね。 「世界」の逆位置も…同じく「先に進めない」し「結果が出ないのなら、もう諦めよう」っていう、そろそろ終わりにしようかな…っていう気持ちを表してる。 彼女自身も何かしらのアクションをお客さんにしているのかもしれないけど… 結果としては実を結んでないし、むしろこれだけ好きってオーラ出してるんだから早く気付いてよ、って感じなんだろうね。 … なんだろ…良くも悪くもお互いに奥手っぽい。 これだけ同じ意味のカードが並んじゃうと、筋金入りなんじゃないかな。 …思い当たる節がある? …ん。だったら、ちゃんと行動しなくちゃだね。 それじゃ、最後は深層意識…。 ここからは彼女も気付いていないような無意識の感情を示すところ。 … 左から順番に…「カップの2(に)」。 「カップの5(ご)」の逆位置。 「ワンドの5(ご)」だね。 カップっていうのは感情、愛情、受容性、想像力を表すカード。 属性的には水。 …ほら、カップ自体、水をそそぐものだし、イメージしやすいんじゃないかな。 カップ以外にもカードでは色んな所で水が描かれてるし、注意して見てみるといいかも。 それでこの人の深層意識でのお客さんへの気持ちなんだけど… … …うん。やっぱり愛情が強いね。 「カップの2」は男女がお互いに向き合ってカップを持っているのが描かれてる。 これは、「相手と結ばれたい」っていう気持ちがあることの現れ。 今は表層でちょっと歪んだ形で出てるけど、お客さんの事を愛したいっていうのが本音なのかな。 その本音に気付いたのを示すのが隣にある「カップの5」の逆位置。 正位置だとその気持ちに気付けてないって意味。 これは逆位置だから、彼女はお客さんに対して感じていた気持ちの本当の意味に気付けたっぽい? … ただ、それでも隣にある「ワンドの5」の正位置から、葛藤しているのが見て取れるって感じ。 さっきのケルト十字で彼女の気持ちとしても出てたよね。 こんな感じでカードを読んでみたわけだけど… 全体で見てみると、相手の人はお客さんに対して悪い印象を持ってる感じじゃないかな。 むしろ好感触? ただ、この人も奥手な所があるみたいだから、お客さん自身が動いて仲を深めていくのが大事だと思う…。 もちろん、空回りして相手に嫌われるようなことをするのはアウト、だよ。 彼女が好きなお客さんらしさを大事にしなくちゃ。 …ん。 モヤモヤしてたのがスッキリできたのなら良かった。