1章 純愛姉妹と妊活マッチング
●1章
○研究施設(?)
(コツコツと廊下を歩く足音と、かすかに早穂と菜穂の話し声が聞こえる)
菜穂「…… お姉ちゃん、ほんとにこっちで合ってるの?」
早穂「ああ、えーっと、101号室だから…… あった、ここだ。この部屋にあたしらのパー
トナー候補がいるって話だったろ。先に待ってるらしいから…… 」
(ウィーンと自動ドアが開いて)
早穂「お邪魔しまーす…… うわ、こんな広い部屋にベッド一つだけぽつんって…… まるで病
室じゃねーか」
菜穂「あっ…… ほら、お姉ちゃん。あの人が私たちのパートナー候補の人じゃない?…… ど
うも、初めまして」
早穂「あれ?あんた、ウチの学校の後輩じゃね?なんか見たことあるぞ。あたしの一個
下だよな?」
菜穂「そうなの?じゃあ、私の先輩?えっと、よろしくお願いします。私、菜穂と言い
ます」
早穂「あたしは早穂、よろしくな。で、あんたも話は聞いてんだろ?」
早穂「…… あ?だから、あたしらが子作り推進法のパートナー候補なんだってば。もしか
してお前、説明てきとーに聞いてただろ?」
菜穂「少子化対策のために政府が打ち出した新政策、子作り推進法…… 先輩の遺伝子は、こ
れからの世の中に必要な、大変優秀な、大切な遺伝子だと認定されたんです」
早穂「んで、あんたと遺伝子レベルで相性最高ってことで選ばれたのがあたしたち。あんた
の遺伝子を、今後の残すこと。それがあたしたちの目的ってこと。…… はあ、あんたみたい
なのが運命の人なんてね」
菜穂「運命の人なんて…… そんな風に言ってるのお姉ちゃんだけだよ。こんなの、AIが決
めただけのことなのに」
早穂「あのなぁ菜穂、こんな広い世の中で遺伝子レベルで相性のいい相手に会えるなんてそ
んなの、滅多にないことだろ。なんかこう…… ロマンチックじゃねーか。まあ、こりゃ期待
外れだけどさ…… ふふん…… 学校でもたまに見かけてたけど、ほんとあんた、いっつも暗い
顔して教室の隅っこで地味~にしてんじゃん。あたしみたいなのと相性抜群なんて、まった
く思えないけどね」
菜穂「うん、お姉ちゃんはどっちかっていうと、先輩と真逆のタイプだし。ギャルっていう
か…… 」
早穂「まあな~。でも…… (近づいて)こうして近くで見ると、結構好みの顔してるかも♡
それに、体つきも結構イケてるんじゃない…… ?♡」
菜穂「…… お姉ちゃんもちょろいなぁ。見た目によらず〝運命の人〟とか好きだもんね」
早穂「うっせえなぁ。運命の人かどうかは置いといても…… 遺伝子レベルで相性良いってこ
とは、最高に気持ちいいエッチができるってことだろ♡そんなの、期待しねーほうがおか
しいって♡ふふ、楽しみだな…… ♡それに菜穂だって文句言ってたけど、結局パートナ
ー候補の申請受けたじゃねえか」
菜穂「私は別に、この話受けたほうがいろいろと都合がよさそうだなって思っただけ。国か
らの援助を受けられるっていうから。先輩と子作りなんて興味ないし、めんどくさい」
早穂「お前なぁ…… 」
菜穂「でも、私には私なりの人生プランがあるの。だから先輩のパートナー…… 先輩のオナ
ホ嫁になるのは、絶対に私だから」
早穂「…… あんた、何ビックリした顔してんだよ?あんたのパートナーってのは要するに、
あんたのオナホになるってことと同じことだろ…… だって国の目的は少子化対策なんだか
ら。簡単な話っしょ?あんたのザーメン注がれまくって、たくさん孕んで、たくさん子供
作るのが目的」
菜穂「はぁ、ほんと…… めんどくさ」
早穂「さーて、あたしと菜穂、どっちが選ばれるかな~?」
菜穂「…… 先輩、何言ってんですか?どっちと結婚するかなんて決められないって…… そ
んなの、先輩が決めるんじゃないですよ。私たちが決めるんでもありません」
早穂「そう、あたしと菜穂のどっちと結婚するかを決めるのは…… ここ♡あたしたちの子
宮♡あんたの精子を先に着床させたほうが、あんたのパートナーになれるってわけ♡」
菜穂「私たちは先輩のオナホにならなきゃいけない…… いえ、先輩のパートナーになるには、
オナホとしてたくさんエッチするのが一番手っ取り早いってことです」
早穂「菜穂、ほんと冷めてるな…… 」
菜穂「うん、所詮は国の決めたことだもん。私はただ助成金をもらって、楽な生活がしたい
だけだから」
早穂「はっ、あたしだって負けねえよ?ぜってーあんたを手に入れてやる。一生最高のセ
ックスができるなんて夢のようだもんな♡考えただけで興奮しちまうぜ♡」
菜穂「…… お姉ちゃん、あんま強がらないほうがいいよ。ま、私もお姉ちゃんには負ける気
しないけど」
早穂「…… ん?あんたは何をすればいいのかって?だーかーらー、あんたはあたしたち
のオマンコにザーメン中だししまくってりゃOKってこと」
菜穂「簡単に言えばそういうことですね。はぁ…… 改めて、これからよろしくお願いします、
先輩」
早穂「へへ、よろしくな。あ、そうだ。家の住所は教えてもらったか?」
早穂「…… もう、ほんと人の話聞いてないんだな、あんた。今日からあたしたちのどっちか
があんたの子供孕むまで、一緒に住むんだってば」
菜穂「私たちは一足先に入居させてもらってます。さすがは政府の用意した家、って感じで
しょうか。なかなか良い家ですよ」
早穂「ふふーん、どうだ?なんかワクワクしてきただろー?」
(あなたに近づく菜穂)
菜穂「(耳元で)先輩、お姉ちゃんより先に…… 私のこと、孕ませてくださいね。頼みます
よ?」
早穂「あっ、おい菜穂ずるいぞ」
菜穂「ふふ、お姉ちゃん、もう先輩のこと好きになっちゃってるんでしょ。ほんとは純情な
んだから…… 緊張して、奥手が発動しちゃってるよ?」
早穂「フン、あたしがそんなウブな訳ねーだろ…… (耳元で)あたしのオマンコ、これから
あんたの好きなようにしていいんだぜ?たくさんザーメン注いでさ…… だってあたしは、
あんたのオナホ嫁なんだから…… ♡」
菜穂「先輩、よろしくお願いします」
早穂「(同時に)よろしく頼むぜ♡」