トラック5:耳かき屋さん、右耳体験
;ボイス位置:3 囁き声で
【あこ】
「いらっしゃいませー」
【あこ】
「おとーさんの頭、ちょっと重いね。でも、すごくあったかーい……」
【あこ】
「耳の近くだからいつもとは違って、内緒話みたいに話すねー」
【あこ】
「ふふ。あこの息が耳にあたってくすぐったぁい?」
;SE:頭を撫でる音
【あこ】
「えへへっ。おとーさんかわいー。よしよし」
【あこ】
「よしよしされるのは大好きだけどよしよしするのもすごく気持ちいいね」
【あこ】
「じゃあもっとよしよししちゃおー!」
【あこ】
「よしよしよしよしよしよしよしよしー」
【あこ】
「ふぅ……楽しかった! さてじゃあお仕事しよっか!」
【あこ】
「ここで、問題でっす。着物、畳のお部屋、ここは何屋さんであこはなんのお仕事をするでしょー、かっ!」
【あこ】
「ちっちっちっちっちっちっち。正解はぁ~どぅるるるるるるるる。耳かき屋さんでしたー!」
【あこ】
「世の中には耳かき屋さんっていうのがあるんだねー。確かにおかーさんとかに耳を掻いてもらえたら幸せだもんねー」
【あこ】
「おうち帰ったらおとーさんがあこのおみみをかきかきしてね!」
【あこ】
「じゃあ、あこがお客様のお耳を綺麗にしてあげるー!」
;SE:耳かきの音 ぎこちなく
【あこ】
「えっとーなになにー……まずはお耳の外側の乾いた耳垢を取っていくんだねー」
【あこ】
「ん、んぐぐ……むずいー。おとっ……お客様のお耳を傷つけないように気を付けるね」
【あこ】
「ていねーに慎重に……ぺり、ぺり」
【あこ】
「わ。わ。すごーい。半分にした薄い皮みたいな耳垢が取れたよー!」
【あこ】
「唇の皮とか、こういうのってなんか取っておきたくなるよねー! 記念に持って帰る? おとーさんが持ってていーよ!」
【あこ】
「おとーさんはこの耳垢見といてー! 無くしちゃだめだよー。あこはおとーさんのお耳を掃除しとくからねー。ぺり、ぺり……」
;SE:呼吸音
【あこ】
「んーちょっと慣れてきたかも!」
【あこ】
「じゃーあー次はー、お耳の中に綿棒を入れていくねー」
【あこ】
「おっ、おおおっ。すごい、耳垢ってこーやって取れるんだねぇ……」
【あこ】
「次の綿棒にするね! ほーらぴかぴかの新品!」
【あこ】
「じゃあいくよー!」
【あこ】
「こんな感じでどうかな? 気持ちいい?」
【あこ】
「えへへ。おとーさんの嬉しそうな顔大好きだからあこもっと頑張るね!」
【あこ】
「耳垢をすくうように……じょり、じょり」
【あこ】
「おとーさんの耳、耳垢がすっごい溜まってるねー。あっ見てー! 耳垢がこーんなにとれたよ!」
【あこ】
「こんなにたくさん、このお耳のどこにあったんだろうねー? んー」
【あこ】
「むむっ。見た感じまだまだいっぱいあるねー。しょーがないから耳かき屋さんのあこがとってあげましょー!」
【あこ】
「そーれぞりぞりー、ぞりぞりー! えへへっ! 楽しくなってきた!」
【あこ】
「明日からはおとーさんの耳がこんなになっちゃわないように毎日耳かきをしよーねっ!」
;ボイス位置:3 囁き声
【あこ】
「あことの約束、だよ?」
【あこ】
「よーし、次いこっか! 奥だね! 奥!」
【あこ】
「あっもしかしてこの壁に描いてある絵ってお耳の中なのかな? 上が外に出てるとこでー、真ん中がさっきまでやってたとこだね!」
【あこ】
「へー奥ってこーなってるんだー」
【あこ】
「ここに沿ってやったら気持ちいいのかな?」
【あこ】
「じゃあいくよー? 痛かったら言ってね?」
【あこ】
「ぞり……ぞり……」
【あこ】
「おとーさんって耳もおっきいねー。あこの何倍くらいあるのー?」
【あこ】
「そーいえばあこね、最近九九覚えたんだー! すごいでしょー!」
【あこ】
「同じクラスの子の中でも一番最初に覚えたんだー! 天才じゃなーい?」
【あこ】
「だから耳かきもこのとーり!」
【あこ】
「まあ耳かきはおかーさんが良くやってくれるから先生がいいのかもね!」
【あこ】
「あっそうだぁ! おかーさんがよくちっちゃい耳垢を飛ばすために耳をふーふーしてくれるんだけど、すっごい気持ちいいんだ!」
【あこ】
「あこがーおとーさんにもやってあげるねー!」
【あこ】
「せーのっ。ふーーーー」
【あこ】
「えへへっ。くすぐったい?」
【あこ】
「あこも最初はすごくくすぐったかったんだけど、だんだん気持ちよくなってくるよー!」
【あこ】
「じゃあ初めの方は少し優しくふーふーしてあげるね!」
;SE:優しく耳を吹く
【あこ】
「どーお? 慣れてきた?」
【あこ】
「このくらい優しいと耳垢のちっちゃいのは取れないからね。これはおとーさんの練習だったの!」
【あこ】
「じゃあ次はちょっと強めにふーふーするよー!」
;SE:耳を吹く
【あこ】
「ふー! ふーっ! いやぁ……疲れたぁ……」
【あこ】
「えへへー! 気持ちよかったでしょー!」
【あこ】
「でもこれで終わりじゃないよー!」
【あこ】
「耳の奥にはまだまだ耳垢が残ってるからね!」
【あこ】
「あこが全部綺麗にしちゃうぞー!」
【あこ】
「ふーふーしながらーかりかり、かりかり」
【あこ】
「奥の方まで掃除していると、ふーふーしなくても息がかかるくらい近くなるね」
【あこ】
「耳元でしゃべられるとくすぐったい?」
【あこ】
「えへへ。おとーさんがくすぐったそうにしてるの見るのなんか面白いからやめなーい」
【あこ】
「ほんとに嫌だったら言ってね?」
【あこ】
「じゃあ続けるよ」
【あこ】
「かりっ、かりっ。この辺りは結構硬いね。耳垢なのか耳なのかわかんないくらい」
【あこ】
「でも黄色いからたぶん耳垢だよね? あこ、頑張って削るね。痛かったら言ってねー」
【あこ】
「よいしょ……よいしょ……あっ、浮いてきたぁ! どーやら耳垢みたいだね!」
【あこ】
「これが取れたらもうほとんどおっけーだね!」
【あこ】
「すっごく集中するよー!」
;SE:呼吸音
【あこ】
「よし……よしっ、あと、ちょっと……!」
【あこ】
「とれたー! やったぁー!」
【あこ】
「褒めてくれていいよー!」
【あこ】
「えっへん! じゃああとはお耳の中に残ったちっちゃいのを飛ばしていくだけだね!」
【あこ】
「今度は最初からすごく強く吹くよー! すううううううっ!」
;SE:耳を吹く音
【あこ】
「ふぅ、ふぅっ」
【あこ】
「ふぅ……見て見ておとーさん! おとーさんの耳が綺麗に……」
【あこ】
「あっ、自分で自分の耳は見れないね。へへっ。でもすっごく綺麗になったよ!!」
;ボイス位置:3 こそこそと
【あこ】
「ほら、こうして、あこの声もよぉく聞こえるでしょう?」
【あこ】
「これからもこのお耳であこの話をいーっぱい聞いてね! おとーさん!」