トラック6:耳かき屋さん、左耳体験
;ボイス位置:3
【あこ】
「ねーねーおとーさん、あこ、足がしびれてきちゃったからあぐらにするねー」
【あこ】
「それじゃあ、あこのあぐらの中に頭おいてー! 反対のお耳もやるよー!」
;SE:頭を置く音
;ボイス位置:7 囁き声
【あこ】
「いらっしゃーい……ふふっ。また来たね」
【あこ】
「これでおとーさんもあこのお膝のじょーれんさんだね!」
【あこ】
「ほんとーは、あこの膝は一見さんお断りなんだけど、おとーさんだから特別だよー?」
【あこ】
「えへへー。お小遣いを増やしてくれていいよー! すぱちゃ? も募集ちゅー!」
【あこ】
「それじゃー、こっちのお耳もおそーじするねぇ!」
;SE:耳かきの音
【あこ】
「さっきの最初と全然違うでしょー」
【あこ】
「同じところをまたやって上手くできるとすっごく嬉しいね!」
【あこ】
「カリ、カリ。ふっ、ふーーっ」
【あこ】
「うーん完璧っ! これぞ匠の技って感じだね! なんとゆーことでしょー!」
【あこ】
「ここからどんどんと奥の方に進んでいくよ! まるで探検だねー」
【あこ】
「きーざとーぶ耳かき探検隊! あこ隊長です! よろしくおねがいしまっす!」
【あこ】
「おとーさんは副隊ちょーにしてあげるね!」
【あこ】
「じゃー冒険の旅にれっつごー!」
;ボイス位置:7 ひそひそ声
【あこ】
「副隊長。副隊ちょー……耳からすごくおっきいのが出てきました。これは一体……?」
(女の子がおじさんの声を出す感じで)
【あこ】
「専門家によるとこれも耳垢の一種だねー」
【あこ】
「なるほどー! ではこのまま進んで大丈夫そうですね!」
【あこ】
「内側をじょり、じょり。耳かきって結構じょりって聞こえるよね!」
【あこ】
「おとーさんのおひげであこをじょりじょりするみたいに!」
【あこ】
「あれけっこー痛いんだからね! あごでじょりじょりはだめー!」
【あこ】
「あれ……そういえば今、なんのお仕事をしてたんだっけ?」
【あこ】
「あっ! そうそう! 耳かき屋さんだ! どっかから隊長になっちゃったよねぇ……ごめんねぇお客様ぁ」
【あこ】
「ここからはちゃんと、すーぱーかりすま店員のあこちゃんになるからね!」
【あこ】
「じゃあゆっくり目を閉じてー、肩の力を抜いてりらーっくす、りらーっくす」
【あこ】
「息を大きく吸って吐こう! すーーーっ、はーーーっ」
【あこ】
「お客様は今、あこのふとももの上にいます」
【あこ】
「あこが良いって言うまで目を開けたり立ったりしちゃいけません!」
【あこ】
「あっ、おトイレとか行きたいときはあこに言ってね? ちゃんとそーいうのは大丈夫だから!」
【あこ】
「おもらしは……つらいもんね。こないだも……あっいやなんでもない、よ?」
【あこ】
「どこまでいったっけ? そうそう。あこが良いって言うまで目を開けたり立っちゃだめってとこ!」
【あこ】
「今だけは、おとーさん、じゃなくてお客様でいーんだよ」
【あこ】
「またゆっくり息を吸ってー、吐いてー」
【あこ】
「じゃあ気を取り直してまた上から耳かき耳かき!」
;SE:耳かきの音
;SE:呼吸音
【あこ】
「お客様のお耳をなぞってなぞってくーるくる」
【あこ】
「えへへっ。さっきまでしてなかったから驚いたでしょー」
【あこ】
「怪我とかはさせないようにするから大丈夫だよ、安心してあこに身を任せて」
【あこ】
「今度はこすこす、こすこす。気持ちいいかな? 気持ちいいねー」
【あこ】
「と、ここまでは綺麗にし終わったとこだけど、実はまだ奥に結構残ってるんだよ」
【あこ】
「でも大丈夫。あこがちゃぁんと綺麗にしてあげるからねー」
【あこ】
「ここからはお耳をふーふーしながら耳を掻いていくよー」
【あこ】
「さらにさっきのくるくるとこすこすもやっていくから楽しみにしててね!」
【あこ】
「じゃあ、いっくよー」
【あこ】
「まずは優しく、すぅぅ……ふーーっ」
【あこ】
「息と耳かきでくすぐったい? へへっ。計算どおりっ!」
【あこ】
「これだと綺麗に出来ないからただくすぐっただけでしたー!」
【あこ】
「ごめんごめん! ちゃんとやるから!」
【あこ】
「ふーっ、ふーっ。かりかりっかりかりっ」
【あこ】
「プロみたいでしょ。もうこれはあこが当店ナンバーワンだね! 一位!」
【あこ】
「しめいりょーは高くつくよ! えーっとねー、三億円!」
【あこ】
「宝くじを当ててから来てねー!」
【あこ】
「まあおとーさんだったら家族割引で一万億円でいいけどね!」
【あこ】
「あれっ? 増えてる? じゃあ一万円でいいよー!」
【あこ】
「だから毎日指名してねっ!」
【あこ】
「一年が365日だからぁ……毎日ずっと指名してくれたら365万円! すごいお金持ちになれる!」
【あこ】
「そしたら家をきんきらりんにしても良いかも! あこの部屋も作れるね!」
【あこ】
「作れるよね?」
【あこ】
「よーし。その為にも頑張るぞー!」
【あこ】
「ふっ、ふっ。ふー、ふーっ。くる、くる、くるりん」
【あこ】
「ぐーるぐる。反対回りもぐーるぐる」
【あこ】
「そのままー、こす、こす。しゅっしゅっ」
【あこ】
「ふーーーーっ!」
【あこ】
「こす、こす。耳垢をちょっとずつ、ちょーっとずつ、お掃除お掃除」
【あこ】
「残った耳垢をふーっ、ふーっ」
;SE:呼吸音
【あこ】
「慣れたって言ったけどやっぱり奥をやる時はちょっと静かになっちゃうね」
【あこ】
「でもおとーさんの大事なお耳だからやっぱり慎重になっちゃうよ」
【あこ】
「あとちょっとだからねー、あとちょっと静かになるよー」
【あこ】
「ちょん、ちょん。ふーっ、ふーーーっ」
【あこ】
「最後だし、ちょっと長めにお耳をふーふーしよっか?」
;SE:耳を吹く
【あこ】
「はーーーーいっ。お疲れさまでしたー!」
【あこ】
「これで今日のあこのお仕事は全部終わりー! 楽しかったぁ!!」
【あこ】
「耳かき屋さん、職人の世界って感じだねぇ……」
【あこ】
「耳かき、いっつもおかーさんにやってもらってたけど、すっごく難しかった!」
【あこ】
「これからもっともぉーっと練習しておかーさんみたいに上手くなりたい!」
【あこ】
「そしてあこがおとーさんのお耳も、おかーさんのお耳も掃除してあげるんだー!」
【あこ】
「今日はこれで終わりなんだねぇ……もっともっと色んな事をお勉強したいなぁ……チラッチラッ」
【あこ】
「また連れてきてね! おとーさん! ちゅっ」
【あこ】
「じゃ、帰ろっか! あこたちのおうちへ!」