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01_いらっしゃいま……お、おおおおお、お姉ちゃん!?(08:26)

「こんばんわー、お待たせしちゃってすみません!! まだ入ったばかりで全然慣れてなくて……えへへっ」 「えーっと……私、ご指名頂きました松m……芟花偲(かりはなしのぶ)って言います。あ、あははっ、お店用のお名前ってまだ慣れてなくて」 「入店したてで不束者ですが……お、お手柔らかにお相手頂けると嬉しいです!」 「えとえと、それでは早速、お店の説明――」 「……!?」 「……あ、あの……お、お、お、おきゃ、おきゃくさま?」 「え、えええ、えええーっと……あ、あの、ええええっ!?」 「……お、おきゃ、お客様……あ、あの……え、えええっ……」 「……」 「あ、あの………えええっ……ちょ、ちょっと……えっ……えええええええっ……」 「……ひ、人違いだったらすみませんですけど……え、ええええっ……えええっ……」 「……お、お姉ちゃん……? お姉……ちゃんなわけ……な、ないですよ……ね?」 「あ、あははっ、世の中には3人似てる人が居るっていうし、他人のそ、そ、空似ですよね、きっと!!」 「そ、そそそそそそんな、お姉ちゃんがこのお店に来ちゃうなんてそ、そそそ、そそそんなことが、あ、あああああるわけ……」 「ね、ねー!? お、おおおお客様はわ、わわわわわ私のこと、は、はははは初めてですよねー!?」 「まさかまさかー、ままままさか!! お姉ちゃんじゃないですよね!? まっさかまさかー♪」 「ねー? お客様はお姉ちゃんなはずなななな、無いですよねー?」 「あーっ、やっぱりお姉ちゃんだったー♪ だよねだよねー、私がお姉ちゃんを見間違えるわけなんてない―ー」 「……」 「……って、えええっ!? お、お姉ちゃん!? おおおおおお姉ちゃん!? な、ななななんでこんなえっちなお店に!?」 「……こ、こんなところで偶然ばったり会っちゃうなんて……運命を感じないこともないけど……は、ははは、恥ずかしい……」 「……で、でも……お、お姉ちゃんはお姉ちゃんでも……お、お客様だからちゃんとこう!! 接客しないと!!!」 「時間勿体ないし! 折角お金を払ってわ、わわわわ私を指名してくれてるわけだし!!」 「そ、それじゃあ……お店の説明、します!! し、しちゃうから!!」 「……え、えーっと……こ、こほん」 「お姉ちゃんは知ってると思うけど……当店は、女の子同士でえ、えええっ、えええエッチなことをする・されてしまうお店ですっ」 「エッチなことをしたい、されたい、そう言ったご要望に可能な限り応えさせて頂きます」 「……あ、あの、NGは……き、キスは他のお客さんにはダメってことになってます。べ、別に深い理由は無いんだけどっ!」 「っていうか、私、今日が初日だから……ま、まだキャストさんに教えて貰っただけで……お客さんとこういう風にするのは……初めてだったり……えへっ」 「……よしっ。言えたー!! た、多分こんな感じでバッチリだよね、お姉ちゃん」 「……え、えへへっ、私なんかよりお姉ちゃんのほうがお店に詳しかったりしそうだし……あははっ」 「ダメだよー? お姉ちゃんもちゃーんと決まった人がいるときはこういうお店に来ちゃー」 「……って、お客さんにそういうこと言っちゃダメだよねぇ、え、えへへっ」 「…………」 「あっ、そうそう!! あ、あの、そういえばお客さんの呼び方を最初に決めなきゃいけないんだった!! 忘れるところだった!!」 「んもうっ、お姉ちゃん、教えてくれたらいいのにー」 「……といっても、ですねー? お姉ちゃん? 私……お姉ちゃんのこと、お姉ちゃんって呼んじゃってるんだけど……」 「も、もし何かこう……「先生」とか「お前」とか「この豚」とか……他に呼ばれたいーとかあったら……頑張るけど……」 「こ、これはっ、キャストさんがそういう風に呼ばれたい人もいるって教えてくれただけで!! わ、私がそういう願望があるとかじゃなくて!! も、もちろんお姉ちゃんにお任せするんだけど……」 「……お、お姉ちゃんは……私に何て呼ばれたい? え、遠慮しなくて良いんだけど……」 「……わ、私は……折角だし……お姉ちゃんって呼びたいなあって……」 「……」 「……!! ほ、ほんとに!? それじゃあ、お姉ちゃんはお姉ちゃんって呼んじゃうね!!」 「あっ!! お姉ちゃん、呼び方変えるのはダメだからねー? 多分、そういう決まりだからー!! 嘘だけどっ♪」 「ってことでー……お姉ちゃんはお姉ちゃんね♪ お姉ちゃん♪」 「……ふぅ。ここまではちゃんとできたー……かな。初めてだったから緊張しちゃったけど……初めてのお客さんがお姉ちゃんで良かったー♪」 「……何だか物凄い確率の偶然だけど……これってもしかして……う・ん・め・い、とかだったりしてー♪ なーんて♪」 「よーし、それじゃあ……まずは……え、えーっと……」

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