Track 6

○トラック6『安眠ハンドマッサージ』

//ダミーヘッド位置・3(右・近い) ;◆声 ささやき 【アキミズちゃん】 「それでは……こちら……お手をお借り、致しますね……」 ;◆SE 布団の中から手を取ってマッサージする 【アキミズちゃん】 「(10秒ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「足や手の先は……神経が集まっていまして……、  優しく……ハンドマッサージ致しますと……リラックス出来て……。  きもちよーく……お眠り、出来る……そうです…………」 ;◆声 ささやき 【アキミズちゃん】 「……いっぱい……指の先……むにむに致しますので……。  リラ~ックス……してて……くださいね…………」 【アキミズちゃん】 「(1分ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「あなたの指の先を……私の……親指と……人指し指ではさんで……、  ぐり……ぐり……ぐり……ぐり…………」 【アキミズちゃん】 「(30秒ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「ぁ……この後、ご予定とかは……無い……ですか?  もし、あれなら……ちゃんと、私が起こししますので……」 ;◆声 ささやき 【アキミズちゃん】 「今だけは……何も考えず……気持ちよくなっていて……下さいね……」 【アキミズちゃん】 「(1分ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「よく……その……小説などで……女の子が……男の手を触って……、  おっきいんだなぁ……とか思うシーンが……よくあると思うのですが」 【アキミズちゃん】 「……ちょっと、分かっちゃうかもしれないです……あなたの手……大きくて…………」 【アキミズちゃん】 「(30秒ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「ハンドマッサージの……私と……あなたの掌が……こすれる、音が……、  心地よくて……気持ちいい…………」 【アキミズちゃん】 「(1分ほど呼吸音)」 ;◆声 ささやき 【アキミズちゃん】 「次は……指と……指を……絡めて……こういうの、恋人繋ぎ……というのですか?  私はあまり、わからないのですけれど……お手々を…………ぎゅぅうう……ぎゅぅう……ぎゅぅ……」 【アキミズちゃん】 「(30秒ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「……こうして……手をつなぐのは……二度目、なのですよ……。  きっとあなたは……覚えていないでしょうけれど……」 【アキミズちゃん】 「小学校の頃の……遠足で……あなたとおんなじ班で……ふふ……。  殆ど、喋る事も無かったのですけれど……」 【アキミズちゃん】 「お菓子を交換したの……覚えてます……。  私……誰かとそんな事するのも……初めてだったから…………」 【アキミズちゃん】 「(1分ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「……指の……付け根のあたりを……親指の腹で……ぐにぐに、しますね……。  この辺りは……健康に良いツボも沢山あるので……重点的に…………」 【アキミズちゃん】 「(30秒ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「ずっと……マッサージ、してるからでしょうか……?  何だか……あなたのてのひら……ぽかぽか、してきました……。  おねむの赤ちゃんみたいで……かわい……な、何でもないです……」 【アキミズちゃん】 「(1分ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「……そろそろ……反対の腕、しましょうね」 ;◆SE 反対側に回り込む足音。左側に座る 【アキミズちゃん】 「んしょ……ん…………失礼しまーす……」 ;◆声 ささやき 【アキミズちゃん】 「こちら側の腕……貸して、下さいね……」 【アキミズちゃん】 「(1分ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「人差し指…………中指…………薬指…………小指…………。  いっぽん……いっぽん……マッサージ…………」 【アキミズちゃん】 「(30秒ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「掌を……強めに押して……いきますね……。  今日のために……掌のツボ……勉強してきたんですよ……?」 【アキミズちゃん】 「(1分ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「手と手が……触れる音……人の肌と肌が……触れる音……。  妙に……安心してしまうのは……本能的な、ことなのでしょうか……」 【アキミズちゃん】 「私の掌は、きっと冷たいから……。  それだけ……少し、心配です……」 【アキミズちゃん】 「(30秒ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「……ゆーったり……お眠りになって……下さいね……。  手の力……肩の力……抜いて……それと、……目ですね」 ;◆声 ささやき 【アキミズちゃん】 「寝よう寝ようと思ったら……自ずとまぶたに力も入るものですから。  ……目に入った力も……すーーー……っと……リラックス……」 【アキミズちゃん】 「(1分ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「……誰かに触れていると……こんなに……気が安らぐ……ものなのですね……。  これが……………………アニマルセラピーというやつなのでしょうか」 【アキミズちゃん】 「(30秒ほど呼吸音)」 ;◆SE 遠くで、ドアが開く音 【アキミズちゃん】 「…………ぁ。お母さん……帰ってきたのかも……。  ちょっとすいません。行ってきますね」 ;◆SEストップ。 ;◆SE 足音+ドアが開く音。アキミズちゃん、部屋の外に行ってしまう ;◆演出 20秒ほど無音 ;◆SE ドアが開く音+足音。アキミズちゃん、戻ってくる 【アキミズちゃん】 「すいません、戻りました……。お母さんにあなたの事話したら、  また空想のお友達でしょ。って……酷いですよね」 【アキミズちゃん】 「確かに……まだ、ぁの友達になるとかは……約束、してないですけど……。  ぁ……私は……なりたい、けど……ごにょごにょ……」 【アキミズちゃん】 「…………ハンドマッサージ、再開しますね……」 ;◆SE ハンドマッサージ 【アキミズちゃん】 「(1分ほど呼吸音)」 ;◆声 ささやき 【アキミズちゃん】 「指と……指を……絡めて……恋人繋ぎにして……ぎゅぅう…………」 【アキミズちゃん】 「はぁ……私みたいな目つきの女に恋人繋ぎとか言われても、  何様だよ……って感じだと思いますが……ゴメンナサイ」 【アキミズちゃん】 「(30秒ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「……ゆーったり……出来ている……みたいですね……。  ふふ。ずーっと掌握っているのですから……分かります……」 【アキミズちゃん】 「(1分ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「そろそろ……仕上げに……強めのマッサージ……していきますよぅ…………」 【アキミズちゃん】 「(2分ほど呼吸音)」 【アキミズちゃん】 「……はぁい……これで……お手々マッサージ、おしまいです。  ぁ……ふふ……お目々……もう、開けてられませんか?」 ;◆声 ささやき 【アキミズちゃん】 「良いですよ……寝てしまって……。  気持ちいい……素敵な夢……見て下さいね…………」