■トラック8「吸血――思う存分、血を吸わせてくれ」(吸血)
//SE:ドアをノックする
//ボイス位置:9
【あやめ】
「……入ってくれ」
//SE:扉を開けて、入室
//優し気に、
//ボイス位置:1
【あやめ】
「すまない、突然部屋に呼び出したりして」
【あやめ】
「うん。君もずいぶん立派になったね。吸血鬼としての力も、だんだん宿りはじめているようだ」
【あやめ】
「といっても、肉体的にはまだ人間混じり……といったところかな?」
【あやめ】
「君が完全に吸血鬼になるには、人の血を吸わなければならない。ひとたび吸えば、君の中に残る人間らしさはすべて消え失せてしまうだろう」
【あやめ】
「そうなれば君も、一人前の吸血鬼になれるだろうね。君がどう考えているかは知らないが……いつかは僕のもとを去り、自分の眷属を迎える日だって訪れるかもしれない」
//改まった感じで、
【あやめ】
「(咳払い)、そこで君にはひとつ相談があるんだ」
//思いっきり甘えて、
【あやめ】
「今日は、思う存分、君の血を吸わせてくれないか?」
【あやめ】
「……わ、笑わないでくれよ。僕だって恥ずかしいんだぞ、こんなことを頼むなんて」
【あやめ】
「この前、話しただろう? 僕は君と別れたくない。一緒に寝たり、ご飯を食べたり、お散歩に行ったり。そんな当たり前の日常を、もうぜったい手放したくないと思っているんだ」
//寂し気に、
【あやめ】
「でもいつか……僕のもとを去りたいと思う瞬間が、君にも来るかもしれない。そう考えただけで寂しくてたまらなくなる。だからそれまでに……君の存在を僕の中に残すためにも、君の血を吸わせてほしいんだ」
【あやめ】
「……いいのかい? ありがとう。じゃあ……失礼するね」
//ボイス位置:3
【あやめ】
「こうやって顔を近付けていると、君の体温が伝わってくるね。吸血鬼は冷たいなんて言うやつもいるが……あんなのはでたらめだな。君は誰よりも温かくて、そばにいるとすごくぽかぽかするよ」
//ボイス位置:3(接近して)
【あやめ】
「それじゃあ……君の血を、いただきます」
//25秒ほど、
【あやめ】
「(優しく噛むイメージで)はむ……はむ……はむ……はむ……はむ……はむ……」
//25秒ほど、
【あやめ】
「かぷ……かぷ……かぷ……かぷ……かぷ……かぷ……」
//25秒ほど、
【あやめ】
「はむ……はむ……はむ……はむ……はむ……はむ……」
//25秒ほど、
【あやめ】
「かぷ……かぷ……かぷ……かぷ……かぷ……かぷ……」
//恍惚とした感じで、
【あやめ】
「ん~……いいね。ほんのり塩気のある耳から、芳醇な血の香りが漂って……とても美味しいよ」
//理性を若干失った感じで
【あやめ】
「ねえ。もっと強く噛んでもいいかい?」
【あやめ】
「ありがとう……いただきます……」
//25秒ほど、
【あやめ】
「(強く噛むイメージで)がむ……がむ……がむ……がむ……がむ……がむ……」
【あやめ】
「あぁ、美味しい……病みつきになる味だ……まだだ、まだ飲んでいたい……」
//25秒ほど、
【あやめ】
「がむ……がむ……がむ……がむ……がむ……がむ……」
【あやめ】
「……ぷはっ。んん……ごちそうさまでした……」
//冷静さを失って、
【あやめ】
「えっと、その……すまない。逆側も吸っていいか?」
【あやめ】
「頼む。君の血を吸いたい思いが、もう抑えられそうにないんだよ……」
//SE:移動する音
//待ちわびたかのように、
//ボイス位置:7(接近して)
【あやめ】
「はぁっ……いただきます……」
//25秒ほど、
【あやめ】
「(優しくかみつくイメージで)はむ……はむ……はむ……はむ……はむ……はむ……」
//25秒ほど、
【あやめ】
「かぷ……かぷ……かぷ……かぷ……かぷ……かぷ……」
//25秒ほど、
【あやめ】
「はむ……はむ……はむ……はむ……はむ……はむ……」
//25秒ほど、
【あやめ】
「かぷ……かぷ……かぷ……かぷ……かぷ……かぷ……」
【あやめ】
「はぁ、たまらない……ずっと吸っていたいくらい、美味しい血だ……」
//10秒ほど、
【あやめ】
「くんくん……くんくん……」
【あやめ】
「……はぁ……ふふふ、とっても好きな匂いがする……君の匂いだ……ふふ……」
【あやめ】
「ねぇ、もっと強くするよ……? いいよね……」
//25秒ほど、
【あやめ】
「(ガッツいて)がむ……がむ……がむ……がむ……がむ……がむ……」
//恍惚とした感じで、
【あやめ】
「あぁ……ははっ。美味しすぎるよ……もう、ダメだ……」
//25秒ほど、
【あやめ】
「がむ……がむ……がむ……がむ……がむ……がむ……」
【あやめ】
「……こくっ。ふう……ごちそうさま……」
//ようやく素に戻った感じで、
//ボイス位置:1
【あやめ】
「すまない、取り乱してしまって。もっと優しくするつもりだったんだが……痛くはないかい?」
【あやめ】
「それと……さっきの話は忘れてくれ。つい寂しくなって、あんなことを言ってしまっただけなんだ」
//すねた感じで、
【あやめ】
「忘れられない? なんでだ、主人に歯向かうっていうのか? まったく……力がついてきたからって、生意気になられちゃたまらないぞ」
【あやめ】
「でも……ふふっ。君のそういうところも、僕は大好きだよ」
【あやめ】
「あの時は聞けなかったけれど……今なら君の答えを受け止められる気がする。もう一度だけ、聞いてもいいかな?」
//真剣な声で、
【あやめ】
「僕は君と、ずっと一緒にいたい。……僕のこの手をとってくれるかい?」
//手を取る眷属に喜んで、
【あやめ】
「……あははっ。うん……ありがとう。それじゃあ……」
//ほっぺたにキスをする
//ボイス位置:2
【あやめ】
「(キス音)」
//愛おしそうに、
【あやめ】
「誓いのキス、というやつだ。愛しているよ、眷属くん」