一章プロローグ
【音声方向:正面】
おや、あなたは・・?
こんな森の奥にある古びた教会に客人とは…… 珍しい…… 。
どういった用件でしょう。神に祈りでも捧げに来たのですか。
それなら、街の中にも教会はあるでしょうに…… 。
え、森の魔族に呪いをかけられてしまった…… ?
その呪いを解いてほしいと・・
ふぅ…… だるいですが…… まずは詳しい話を聞きましょうか。
どういった状況で、どのような呪いをかけられたのか…… 。
【3秒の間】
なるほど…… それはまた厄介な呪いですね……
君にかけられた呪いは、死に至る呪い。
ここへ来たのは正解ですね。並の者では簡単には解けないものです。
私であれば、解くことは出来ますが…… 解いてほしいのですか?
そうですか…… 解いてほしい、と。
はぁ…… めんどくさい…… ただ、このままだと君が死んでしまうので…… 。
見過ごすわけにもいかないか…… 。
わかりました。引き受けましょう。
ただし、普通のやり方では呪いは解けません。
あなたの呪いを解く方法は一つだけ…… 聖女である私の体内に精を排出すること。
つまり、私とセックスして、中出しすることで…… 呪いを解くことが出来るのです。
いかがですか?私とするのがいやであれば…… 断っていただいても結構ですが……
街に出れば、もっと綺麗な聖職者がいるかもしれませんし
なるほど、私に
呪いを解いてほしいと
はぁ…… わかりました…… 面倒臭いですが、これも聖女たるものの勤め。
あなたの呪いを解いてみせましょう。
さあ、では、こちらへ。それにしても、よくこの教会を見つけることが出来ましたね。
普通の人は、こんな森の中に、足を踏み入れることすらしないというのに。ここの森はそれ
ほど危険は無いのだけれど、迷路のような作りになっているから、一度足を踏み入れると二
度と外へ出られない者もいます。
それを承知で、君は、ここまでやって来たというわけですか?
…… なるほど、人づてに噂を聞いた、この教会に一縷の望みをかけて、ここが迷いの森であ
ろうと構わずに入ってきた、というわけか。
ふふ、君はラッキーだな
君にかけられた呪いを解ける聖職者は、多くはない。
その、数少ない呪いを解ける人間の一人が、この私、というわけです。
まあ、私の場合、少々やり方が特殊なわけだけれども…… 別に構わないでしょう?
セックスが出来て、さらに呪いが解けるのであれば、一石二鳥。君にとってはいいことづ
くめですから
とりあえず、お喋りはここまでにしましょうか。
いまから君の呪いを解くための特別な部屋に、到着しましたよ。
そう、そこの懺悔室です。その中に、お入りください。