02_ごめん、チュー……我慢出来ないがら。(20:59)
「本当は暗くなるまで仙台で遊んでるのも楽しいけど、やっぱり外にずーっといるのって疲れちゃうもんね。それに遅くなっちゃうと仙石線、座れなくなっちゃって立ちっぱなしになっちゃうだろうし、それだと疲れちゃうから早めに帰ってきて正解かな。あ、でも……もしよかった……次の七夕のときはどこか高くないホテルでも予約してめいっぱい楽しんじゃうっていうのも……ど、どうかなーって思ったり……」
「……ま、まあ、それはおいおい考えるとして……ふーっ、今日は疲れたけど楽しかったー。また早く学校終わったら行ってみたいかも。休日に行くと……人がいっぱいそうで疲れちゃいだから……ね」
「と、やっと家についたー……って、私の家じゃないんだけど。いいなー、こんなに早くから独り暮らし出来るなんてー。でも……実家が遠いと通学も大変だから仕方ないのかな」
「……羨ましいなーって思うけど、家事とかも全部ひとりでやらなきゃーっていうのは……大変だよねぇ、たまに私がやるけど、たまにだけだし……」
「……卒業したら……私も実家から出るようになったらふたりで分担してー……とか……出来るように……とか、あははっ」
「よーし、ついたついたー」
「ただいまー。お邪魔しますー」
「あー、疲れた疲れたー。楽しかったけど疲れたねー」
「……こう、仙台とか、都会人が多いし田舎者だーって思われないようにしなきゃって思っちゃうとちょっとだけ疲れるかも」
「あ、もちろんデートだから凄い楽しかったんだけど、気疲れーみたいのは、ね」
「わ、私だけ……かなー? あ、私だけじゃなかったー、あははっ」
「仙台は都会!! 都会に行くと疲れる!! 仕方ない!!」
「……ふぅっ、少し遅めにおやつも食べて来たし、夕飯は遅めで全然大丈夫そうだから、ちょっとのんびり――」
「んっ」
「ふぅっ」
「もう、急にこんな風にチューされたら……嬉しくなっちゃう」
「……私も……手を繋いでるだけだと足りないなーって思ってたりしたから……」
「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ」
「えへっ、いつも一緒にいるけど、久しぶりにデートらしいデートしたから……好きの気持ちが凄いかも」
「私も……キスとかしたくてしたくて仕方なかった」
「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅ」
「……手を繋いでたとき、指先で手の甲を撫でてくれてたの……私、あれだけでぞくぞくーってしてたから」
「もう……そこら辺の建物の間に誘って……チューしたくなっちゃうくらい」
「ここらへんだったら不味いけど……仙台とかだったら……信号待ちの間にチューしても……大丈夫だったりしないかな?」
「……こ、今度……してみよっか? な、なんてね」
「ちょっとくらい……軽くちゅってするくらいだったら……外でも大丈夫……じゃないかな」
「……でも、ドキドキしちゃってチュッてするだけじゃ済まなくなるかも」
「はむっ、はむはむっ、はむはむ」
「済まなくなる、じゃなくて……絶対に済まないかも。続き、したくなっちゃうかも」
「はむっ、はむはむっ、はむはむ」
「そしたら……やっぱりどこか人の目につかないところでーとかになっちゃいそう……」
「……学校だったら……人気のないところで出来るけど……外だと……ね」
「外でーとかだと……見つかったら大変だし……やっぱり危ないよね。危なさすぎて……してみたくなっちゃったり……」
「今度……してみる? チューだけで終わらなくなっちゃいそうだけど」
「……学校でしたときみたいに……隠れて続き、してみちゃう?」
「外でしたら……物凄いドキドキしちゃいそう……」
「ドキドキして……凄いことになっちゃいそう。癖になっちゃいそう」
「……想像しただけで……あそこ、濡れてきちゃう。えっちな子で……ごめんね?」
「……こうやって舌を絡めるチューも……好き。興奮する。気持ちいい」
「……舌を絡ませてくれて……えっちなんだから♪ そんな風にされたら……私、もっと興奮しちゃうよ?」
「今日ずっと我慢してたから……もうこれ以上我慢なんて出来ない。デートして何かもっと好きーってなっちゃったし……」
「あとは……寝るまで……ね?」
「……口の中……幸せすぎて頭おかしくなりそう。何も考えられなくなっちゃう」
「もっともっと……もっと舌の根元まで絡ませた……チュー……したい」
「……な、何かちょっと言うの、恥ずかしかった……」
「……でも……したいから……我慢出来ないから……」
「えへっ、こういうチュー、したかったの……私だけじゃなかった♪」
「もっと……もっとしたいけど……本当に止められなくなりそう……だけど……」
「もう我慢なんて出来ない。もっと……もっと、しよ♪」
「好き……好き好き好き……」
「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ」
「好き」
「……チューだけじゃなくて……もっと……したい。もっともっと欲しい」
「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ」
「ほら……私だけじゃなくて……欲しくなってるよね? えへへっ」