浅葱の左のお耳ローションマッサージ
(正位置・通常距離)
はぁ~、やっと見つけた。
こんなところにいたんだ。
じゃ、今日も実験台よろしくね!
本日はローションを用意しました。
成分は、水・ポリアクリル酸、それに・・・。
(右・通常距離)
ちょっと聞いてる?
(左・通常距離)
キミの肌質に合わせて、100種類以上のローションの中から厳選したんだからね。
(正位置・通常距離)
そもそもキミの肌質は、乾燥肌プラスTゾーンはオイリー。
耳たぶに関しては、冬になると乾燥して白く粉を吹いたようになるけれど、これは鱗屑(りんせつ)と言って、角質層の結合性が弱くなって・・・って。
(左・接近)
ま~た、聞いてなかったよね。
(正位置・通常距離)
(溜息)
はぁ。
ま、いいけど。
いつものことだし。
(左・接近)
じゃ、本日はローションマッサージ。
実験を開始するよ。
(SE:ローションを両手に広げる音 / 正位置・通常距離)
(正位置・通常距離)
それじゃ。
(左・接近)
実験開始。
(ローションマッサージ開始)
(左・接近)
ローション、あったかくて気持ちいいでしょ?
さっき、浅葱の手の平であっためたからね。
いわゆる人肌。
浅葱の平熱は36度4分だから、おそらくローションもそれぐらいの温度になっているはずよ。
(マッサージ中)
ふむ。
マッサージを開始して3分が経過。
どう?
何か変化を感じる?
『何か』って、例えば体温の上昇とかよ。
ふ~ん。
今のところ、特に何もナシか。
(マッサージ中)
あれ~?
まだ変化は現れないようね。
実験方法が間違っていたのかしら?
(こしょこしょ声)
ねえ、どう思う?
(こしょこしょ声、ここまで)
あ、耳たぶが赤くなって、心なしか顔も赤いわ。
もしかして・・・。
(こしょこしょ声)
耳元で囁かれるとドキドキするの?
(こしょこしょ声、ここまで)
やっぱり、そうなのね。
ということは・・・。
(右・接近)
(こしょこしょ声)
反対の耳で囁いても同じ現象が起きるのかしら?
(こしょこしょ声、ここまで)
(左・接近)
やっぱり。
そのようね。
これは、すごい発見だわ。
でも、ローションマッサージとは関係ないような。
(マッサージ中)
では、次の実験。
耳の中に指を入れてみたら、どうなるかしら?
(耳穴に指を入れて、ぐりゅぐりゅ)
あ、さっきとはまた違う反応だわ。
(マッサージ中)
(マッサージ終わり)
(左・接近から通常距離へ移動しながら)
実験終了。
(正位置・通常距離)
ふむ。
今回は、かなり有意義な実験になったわ。
早速、レポートにしなくちゃ。
(右・通常距離)
じゃ、また実験台よろしく!
あ~、忙しい、忙しい!