05 明日からも、また
あ、ちょうど時間になりましたね。 家に帰ったらすぐに夕食を食べられます。
ふう、今日は試験勉強が行われました。 まあ、家に帰ったらまだ課題ですけどね。 誰かと一緒に勉強するということ、良いですね。 思ったより集中することができました。 あの、迷惑じゃなかったらまた一緒に勉強してもいいですか。
あ、ダメですか…? あの、ご迷惑をおかけしましたか?
え? あのう, ください。 それが、好きでもない男と仲良くするのは、私も良くないと思いますが、その、私が先輩と仲良くすること、ただの幼馴染だからだと思いますか?
それはそれで、ショックです。 僕、それなりにアピールしたと思いますが。
そっ, 下心って...! そうなんですって. 下心じゃないはずがないじゃないですか! 性別も、学年も違って、一度も会えなくなったのに、先輩について同じ高校に入って、少しでも意識してほしくて声をかけて、そういうの全部先輩が好きだから当たり前じゃないですか!
好きじゃないなら、私も部屋に入りません。
はい、ずっと好きでした。 あの、だから… 私と、付き合ってくれますか。
あ、あのう、ほんとうですか。 わあ、わあ、うれしい。よかった。
なんか恥ずかしいな。 それでもこのように勢いに乗って告白するつもりではなかったが…。 ちゃんといい雰囲気でやろうと思ってたのに。 ヘヘヘッ。
えへん。あ、じゃあ、これからもよろしくお願いします。 お弁当一生懸命作らないと~ あ、そうだね。あまり期待しちゃダメだけど。 それでは今日はそろそろ帰ります。 あ、明日の朝、一緒に登校できますか。 あ、はい!それでは明日会いましょう。