Track 7

Tr1 ふたりの洞窟露天風呂

;9/前遠(マイクに背中) 【みくろ】「ふわぁあああ (感動に言葉を失う数呼吸)」 ;環境音 京町温泉貸切露天風呂 F.I. ;9/前遠 (マイク向き) 【みくろ】「これが洞窟露天風呂……露天の洗い場とお風呂があって、お風呂の奥が洞窟につながってるんですね」 ;1/前 【みくろ】「すごいすごい! みくろ、こんなのはじめてみました。 京街(きょうまち)温泉──とってもとっても素敵です」 【みくろ】「マスターのお仕事に連れてきてもらえて…… えへへっ、みくろ、しあわせすぎて怖いくらいです。 ずっと一緒にいられるだけじゃなく、こんなに素敵なお風呂にも入れるだなんて」 【みくろ】「それじゃあさっそく──っと! じゃなかったですね、失敗失敗」 【みくろ】「まずはかけ湯しないとですよね。 みくろだってもう御一夜のこ。温泉マナー、ちゃあんと覚えましたから!」 ;SE かけ湯、三回 【みくろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)………………ふうっ」 【みくろ】「そしたらお隣、失礼しまーす。ん、しょっ」 ;SE お湯につかる 【みくろ】「ふぁ……あー、あったかい。きもちーーーーっ。 それに──これ……」 【みくろ】「みくろ、湯浴み着っていうのはじめてだから、ちょこっと手間取っちゃいましたけど── いいですね、動きやすくて気にならないし、お湯のあたりも、やわらかになるような気がします」 【みくろ】「服を来てお風呂入るのはじめてだから、どんなかなぁって楽しみだったんですけど、 思ったよりずっとよくって──ふぁあ、しあわせ~」 【みくろ】「それに──(あたりをぐるりと見回す息とニュアンス)──はぁあ。 すごいですね、このお風呂」 【みくろ】「洗い場がもう天然石で、浅瀬みたいにちゃぷちゃぷしてて── うふふっ、ここにごろーんって寝っ転がるのも楽しそう」 【みくろ】「こんな素敵なお風呂が貸し切りだなんて、夢みたい。 贅沢すぎて、みくろ、うっとりしちゃいます」 【みくろ】「(しばらくゆったりと湯につかる息と呼吸音)──(満足の吐息)」 【みくろ】「……マスター、みくろ、洞窟の中がどうなってるのか、興味あるんですけど── もしよかったら……(呼吸音)──うふふっ、わぁい。それじゃあ、みくろ、先に入ってみますね」 ;SE お湯をじゃぶじゃぶさせながらみくろが遠ざかっていく ;1/前→;9/前遠→;10/右前遠 ;以降、みくろのセリフ、洞窟+お湯の反響を後加工で ;10/右前遠 【みくろ】「わー……風情ある……」 【みくろ】「マスター! マスター! ここ、素敵です! ね、マスターも来てください!」 ;SE じゃぶじゃぶ ;環境音クロスフェード 京町温泉貸切露天風呂→京町温泉洞窟風呂 ;洞窟風呂内、声リバーブかけてください ;3/右 【みくろ】「えへへー」 【みくろ】「洞窟風呂、ね? 素敵でしょ。 薄暗いなか、小さな明かりだけがぽつん、って灯って。 その明かりの中、逃げない熱気がサウナみたいな感じになって」 【みくろ】「湿気も熱気もすごいけど──なんでかなぁ、どこか涼やかな感じがしません? 洞窟の暗さのせいなのかなぁ」 【みくろ】「……風情があってほの暗くって、優しい感じで、とってもとっても素敵です! けど──」 【みくろ】「……みくろ、なんだか心細くなっちゃいました。 だから、マスター (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;3/右(密着) 【みくろ】「えへへ、ちょっとだけでもくっついてると安心します。 洞窟風呂の熱気より、くっついてるとこ、もっとポカポカになった気がして……」 【みくろ】「(16呼吸で、“うれしくてはにかんでる”→”じわじわとおちついてきてリラックス”)」 【みくろ】「──いいですね、本当に。 洞窟の天井に湯気がたまって、ぽちゃん、ぽちゃんって立つ水音も、気持ち、落ち着けてくれるみたいで」 【みくろ】「……そういえば、今回のマスターのお仕事も、水に関係してるんでしたっけ」 【みくろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──隈元・鹿兒島の水の名所をめぐって…………うわぁ、とっても素敵ですねぇ」 【みくろ】「みくろ、お供できるのとってもとっても嬉しいです。 水のある景色、きっと爽やかで綺麗でしょうし──」 【みくろ】「(洞窟風呂の音にじっと耳を澄ませる8呼吸)」 【みくろ】「閉じてるお風呂でもこんなに素敵なんですから── 湧水(わきみず)の音、もっと爽やかに響きそうで、みくろ、とっても楽しみです!」 ;3/右(密着)→”さ”で身体離す 【みくろ】「うふふっ、楽しみすぎて身体がぽかぽかしすぎちゃいました。 ね、マスターお背中流しますから、洗い場、いきましょ? ──さ!」 ;SE 立ち上がる水音ざぶ→洞窟の天井に頭ぶつける音ゴチン ;1/前 【みくろ】「っ!!!? 痛った~~ 天井に頭……」 【みくろ】「みくろ、洞窟なの忘れちゃってました~~~」 ;環境音 F.O.