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私たちの、新しい春

「彩愛」: うーん。。。 「陽奈」: えへへ、つんつん。 「彩愛」: うーん、あ?あれ、陽奈? 「陽奈」: うん、おはよう、彩愛ちゃん。もうすぐお昼だけど。 「彩愛」: あっ、えへへ。。。なんか風が気持ち良くてさ、ついうとうとしちゃってた。 「陽奈」: そうだね。もうすっかり春って感じだね。 「彩愛」: 日差しも暖かいし、窓際の席最高~、ふわ~。 「陽奈」: えへへ、彩愛ちゃん、二年生になっても、そういうところはあまり変わらないね。 「彩愛」: ん?寝顔が健やかなところ?  「陽奈」: 授業で居眠りしちゃったりするところ。 「彩愛」: えっ、いや、さっきの授業は割と結構起きてた方で。。。あっ、進歩ない? 「陽奈」: 後、私の話、ちゃんと聞いてくれるところ。 「彩愛」: えっ、そっかな?まあ、それはそうかも! 「陽奈」: いいんじゃないかな。変わるとしても、急に変わらなくていいと思うし。だけど、あまり寝てばかりだと、いたずらしたくなちゃうよ! 「彩愛」: えっ、ちょっと、陽奈ってば、あたしの体に何したの? 「陽奈」: へぇ?秘密! 「彩愛」: 秘密か。。。うふ、陽奈はなんか明るくなったというか、前よりちょっと元気になったというか、そんな感じするね。友達も増えたしさ。 「陽奈」: そうかな。じゃ、彩愛ちゃんに元気もらってるからかな。 「彩愛」: マジかよ、やったね。もっとあげられる! 「陽奈」: うん、もらう! 「彩愛」: あたしもそういう成長ないかな、いい感じに進化したい。 「陽奈」: 私たちね、変わったかもしれないし、成長もしてたらいいなって思うけど。。。一緒にいたら一番嬉しいのは変わらないよ、ずっと! 「彩愛」: えへへ、それはそうだよね。 「陽奈」: あっ、予鈴だ。休み時間終わっちゃった。 「彩愛」: あっ、なんかごめん。せっかくこっちの教室来てくれたのに。あたし寝てて。。。くそっ!前の授業がもっと面白ければっ! 「陽奈」: いいよ、いいよ!彩愛ちゃん、気持ち良さそうにしてたし。でも、授業中に寝ちゃわないようにね! 「彩愛」: ひゃいぃ。。。 「陽奈」: それじゃ、戻るね。 「彩愛」: うん。じゃ、次はあたしがそっちの教室行く番だね。 「陽奈」: 行ったり来たりするの、なんかちょっと楽しいね。 「彩愛」: だね!じゃ、また後でね。 「陽奈」: うん! りりくる Rainbow Stage!!! ~ピュア デザート~ Volume 1: 「恋心リフレイン」 「彩愛」: うわ~、今日何か風強いね。 「陽奈」: うん。屋上だと、特にそうかもね。 「彩愛」: うぇ~、髪乱れる! 「陽奈」: あっ、じゃあ、私が髪抑えてあげるよ。 「彩愛」: はっ!なら、あたしが陽奈の髪を髪抑えてあげる。 「陽奈」: ふふっ、じゃ、ん~。 「彩愛」: ん~ って何やってんだろう、あたしたち。 「陽奈」: うふふっ、冗談だったのに。 「彩愛」: 何のよ、触る口実が欲しいだけかよ。 「陽奈」: へ?そうかも、ふふ~。 「彩愛」: あっ、もう風止んだかな。 「陽奈」: ひゃ! 「彩愛」: おっと、とスカートか、危ない危ない。 「陽奈」: はあ~、み、見えちゃった? 「彩愛」: へ?ん~ばっちり? 「陽奈」: きゃあ~。 「彩愛」: (まあ、何も見えないけど、恥ずかしがってる陽奈が可愛いからいいか~。) 「陽奈」: も~う、彩愛ちゃんだからいいけど、彩愛ちゃんだから余計恥ずかしいし。ん~。 「彩愛」: (うんうん、予期予期!) 「陽奈」: ふぁ~、もう。。。 「彩愛」: ほらほら、そんなにへたり込んでないでさ。 「陽奈」: う、うん。。。 「彩愛」: はっ! 「陽奈」: へっ? 「彩愛」: あ、あっ、はっ。。。 「陽奈」: あ、彩愛ちゃん。。。えっと、その、いつも可愛いの履いてるね。 「彩愛」: えっ、いつもって、え? 「陽奈」: うんうん!可愛いと思う。 「彩愛」: うぐぁっ、今日はたまたま。最近はもっと大人っぽくてセクシーなやつ履いてるから! 「陽奈」: うぇっ?そうなんだ。 「彩愛」: えー、あっっ、あっっ、うぐっ、うぐああああー。 「陽奈」: あ、彩愛ちゃん、しっかりして! 「彩愛」: くっ、あっ、なんでこう、台風の危害やお泊りの時にもお互い見てるのに、急なやつだと別の恥ずかしさが湧いてきてしまうのが~。 「陽奈」: む、難しいこと考えるんだね。 「彩愛」: はっ、よし、今度こそ止んだか、風ね。 「陽奈」: どうしよう。もう教室戻る? 「彩愛」: あっ、うん、もうちょっと一緒にいたいかな。 「陽奈」: うふふっ、そうだね。違う教室に戻るの、またちょっと慣れないね。 「彩愛」: いや、でも、クラス替えの発表見た時は死ぬかと思ったね、絶望したよ。 「陽奈」: うぇ、そんなに?隣だし、体育の授業とかは一緒だし、休み時間にだって、こうやって会えるよ。 「彩愛」: 陽奈は、本当に大丈夫? 「陽奈」: うん、アリスちゃんも椎名さんも一緒だから。 「彩愛」: 本当それ、何であたしだけ? 「陽奈」: 彩愛ちゃんこそ、大丈夫? 「彩愛」: いや、まあ、寂しきないってわけじゃないけど。あっ平気平気! 「陽奈」: そっか。じゃあ、はい、ぎゅう! 「彩愛」: うぇ? 「陽奈」: って、今日はまだ握ってなかったなって。 「彩愛」: 陽奈。。。 「陽奈」: 学校で一緒にいる時間、今までよりも大切にしなきゃって思って。 「彩愛」: それ、なんか照れるやつ。 「陽奈」: えへっ、他に思い付かなくて。 「彩愛」: あー、ひぃ、なんかもう、抱き締めていいっすか。 「陽奈」: へ?えっと、うん。誰もいないから、今だけだよ。 「彩愛」: ありがとう。じゃあ。。。ぎゅううう~! 「陽奈」: うふふ~。 「彩愛」: えへへ、今日もいい日! 「陽奈」: うん!(彩愛ちゃん、やっぱりクラスが分かれちゃったこと、気にしてるのかな。彩愛ちゃんのくれる元気も、私を支えてくれる分。私も彩愛ちゃんの支えになってあげられたら、いいの。) 「彩愛」: ん、ん~。よし、異常なし。 「陽奈」: うぇ、きょろきょろしてどうかしたの? 「彩愛」: え?いや、陽奈が誰かに狙われてないか、まだ心配でさ。 「陽奈」: ふぇっ?どういうことかよく分からないけど、大丈夫だよ。 「彩愛」: そ、そっかな。 「陽奈」: ほーら、あっちこっち見てるより、こっち見て。 「彩愛」: うぇ、あっ、うんうん。 「陽奈」: 私は彩愛ちゃんのことだけ、見つめてるからね。 「彩愛」: あっ、ああー、なにそれ?幸せか!やっぱり『あたしの嫁は誰にも渡さんぞ』って宣言したくなるね。 「陽奈」: それは、恥ずかしいかな。それに、渡されたって彩愛ちゃんのところ以外には行かないよ。 「彩愛」: 何だよ~っ、言うね~。 「陽奈」: は、恥ずかしいけど、彩愛ちゃんが言って欲しいかなって思って。そ、それだけだよ。 「彩愛」: おやおや、ツンデレがお下手ですな。 「陽奈」: もう、そんなんじゃないよ。それに、私は彩愛ちゃんが他の誰かに夢中になっちゃったりする方が心配かなって。 「彩愛」: へっ?大丈夫、そんなことしないって。陽奈は寂しがらせたり悲しませたりなんてしないよ! 「陽奈」: 本当? 「彩愛」: だって、陽奈が悲しくなったらあたし辛いじゃん。それ絶対耐えられないじゃん。だらかない、大丈夫! 「陽奈」: そうかな?どうだろうな~。 「彩愛」: ねぇ~信じてよ! 「陽奈」: んー、うふふっ、じゃあ信じる! 「彩愛」: わ~、陽奈が天使で良かった!(うむうむ、守りたい、この笑顔。然もなくば。。。) 「陽奈」: (彩愛ちゃん。私は彩愛ちゃんのことだけに見つめてるんのに、彩愛ちゃんはそうじゃないんだ。そっか、他の子に夢中になってるんだね。ふーん、じゃあ私は、どうしたらいいのかな。ねぇ、どうして、どうしてこっち見てくれないの?ね、彩愛ちゃん!) 「彩愛」: ぐぁ~っ、なぜ想像したし。。。 「陽奈」: おぅ、どうしたんの? 「彩愛」: あっ、ああっ、ううん、チョウお腹すいたなって。  「陽奈」: おぅ、そうだね。お昼休みだもんね。今日もお弁当を作ってきたよ! 「彩愛」: お!ありがてぇ。 「陽奈」: どういたしまして。 「彩愛」: あれ?そういえば、麻衣とアリスはいないの?自慢しようと思ったのに。 「陽奈」: あ、二人とも美術室だって。 「彩愛」: あー、伊吹先輩。今日は真優先輩に捕獲されたんだ。 「陽奈」: ん、そうみたい。 「彩愛」: この前は紗恵香先輩にも捕まってたのに、さすがだな~。 「陽奈」: そうだよね。もう何回目だろうね。 「彩愛」: (てか、美術室が手薄だと適当に言い合いしたら本当に来るとは、後で謝っとこう。) これが愛か。 「陽奈」: そ、そうなのかな。 「彩愛」: あっそういや、伊吹先輩、今は一人暮らししてるんだっけ。 「陽奈」: うん。アリスちゃん時々遊びに行ってるだって。 「彩愛」: いいな~。あたしたちもそのうち襲撃しに行こう! 「陽奈」: へぇ?普通に遊びに行くでいいんじゃないかな。 「彩愛」: 取り合えず、部屋の写真送ってってアリスに行っとこうと! 「陽奈」: わー!私も見たいかも。 「彩愛」: オッケー、了解。 「陽奈」: じゃあ、はい、お弁当。彩愛ちゃんの分ね。 「彩愛」: あはっ!いつもすまないね! 「陽奈」: ううん、全然いいよ。作るの楽しいから。 「彩愛」: じゃあ、さっそく、いただきます! 「陽奈」: はい、召し上げれ。 「彩愛」: はむ、もぐもぐ。。。 「陽奈」: おぅ、どうかな? 「彩愛」: ん!うまし! 「陽奈」: 本当?良かった! 「彩愛」: 毎日、こう陽奈の手料理に生かされてるって感じだわ!見た目可愛いし、あたしの好きなおかずいっぱい入ってるし、まるで陽奈の愛情が形になったみたいだよね!あっ、やばっ、なんかポエマーになっちゃった。 「陽奈」: うふふっ、ありがとう。その、彩愛ちゃんに、なのね、ずっと作ってあげたいなって思ってるよ。 「彩愛」: へ?あたしもそのうち料理頑張って覚えるよ。 「陽奈」: ふ~ん、もう。。。 「彩愛」: え、え? 「陽奈」: ずっとそうして欲しいって言って欲しかったの! 「彩愛」: あっ、あーっ、ごめんごめん。ご欲しいです! 「陽奈」: えへへ、いいよ!それにね、お弁当も二人で交互に作ったりっていうのとか楽しそう! 「彩愛」: もっ、ハードル上がった。 「陽奈」: えへへ、楽しみ増えちゃった。 「彩愛」: ん、ん?ね、そういや、それ何付けてるの、お弁当箱の袋? 「陽奈」: おぁっ、えっとね、ニツケちゃんのキーホールダーだよ。 「彩愛」: あー、お菓子のおまけに付いてるやつだっけ。何かこのシリーズ前に羽佳も集めてた気がする。 「陽奈」: こういうマスコットとか、ゆるキャラって可愛いよね。 「彩愛」: おっ、あたしと、どっちが可愛い?あっ、やっぱ恥ずかしいから、今のなし! 「陽奈」: ん~、え?彩愛ちゃんかな? 「彩愛」: 待って!なんか言わせたいみたいなの恥ずいから! 「陽奈」: 言って欲しいのかなって。 「彩愛」: いやいやいやいや。 「陽奈」: うふふっ、可愛い可愛い。 「彩愛」: うぇ、もう、よせよ!陽奈も可愛いよ! 「陽奈」: おっ、私はいいよ! 「彩愛」: えへ~、あたしもなんか付き合うかな。 「陽奈」: おぅ、それなら、他にも色々種類があるんだよ。 「彩愛」: ほほー、どれが似合うと思う?選んで選んで。 「陽奈」: んっと、じゃあ、これかな。 「彩愛」: オーケー、えっとね~。おっ、見て見て。今携帯で調べたんだけど、新しくできたアウトレットパックに専門のショップとかあるみたいだよ。 「陽奈」: わっ、そうなんだ。楽しそうだね! 「彩愛」: じゃあ、今度一緒に行ってみる? 「陽奈」: あっ、そうだね、行ってみたい。 「彩愛」: よし、そんじゃ約束ね! 「陽奈」: うん!楽しみにしてるね。

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