そして、これからも…♡
「彩愛」: おっ、一番乗りだ!教室誰もいない!
「陽奈」: うん、こっちも。椎名さんも今日は朝練ないみたい。
「彩愛」: 今なら、思いっきり好きって言っても、誰にも聞かれないね。
「陽奈」: あっ、好き!
「彩愛」: わぉ、マジか。じゃあ、好き!
「陽奈」: うふふっ。
「彩愛」: なんならもう、ぎゅうってしちゃたりとか!
「陽奈」: うん、いいよ、はい。
「彩愛」: ん~、えへへ、なんていうか、やばいね。教室のど真ん中で抱き合うとか。
「陽奈」: そ、そうだね。想像したよりずっと、ドキドキするね。
「彩愛」: え、いつもこんなこと想像してたの?
「陽奈」: た、たまにだけ!
「彩愛」: えぇ、授業中想像しちゃいそう。
「陽奈」: あ~、はい、やめてよ。
「彩愛」: へ、でも寝ないで済むかも。
「陽奈」: うふっ、いいけど、はい、今はお終いね。
「彩愛」: えへへ、明日からもさ、早く来ようか、なんか秘密の時間って感じで楽しいよね。
「陽奈」: 早起きに目覚めちゃった?
「彩愛」: おっ、うまい、のか?
「陽奈」: うーぇ?そういうつもりじゃないよ。
「彩愛」: あははっ、まあ特になにってわけじゃなくてさ、合うためだけ。
「陽奈」: そうだね、いいと思う。授業の予習とかする?
「彩愛」: うぇっ、それは勘弁して欲しいけど。でも、考えたらさ、一緒にいるための方法なんて、いくらでもある気がするね。
「陽奈」: うん、こうやって、合える時間を作るために色々考えたりするのも、楽しいしね。
「彩愛」: なんかいいよね、普通のことだけどさ、好きかも。
「陽奈」: 普通でも、いいと思うよ。特別なことばかりじゃなくても、普通にゆっくり、好きだなって感じあっていけばいいんじゃないかな。その、ね、恋が劇的じゃなきゃいけないってわけじゃ、ないと思うし。
「彩愛」: おっ、あたしよりポエマーだね。
「陽奈」: もう~、真面目に言ってるの!
「彩愛」: ですよね~。
「陽奈」: お互いのことや関係で悩むの、これからもそういうことがあるかもしれないけどね。そういうの、すぐに解決しちゃうはなくてもいいんじゃないかなって思うんだ。お互い、支えあっていく感じ、大事にしたいなって。
「彩愛」: うん、そうやって一緒にいるうちに、もっと好きになってくかもだしね。 (ちゃんと手を引いてあげられてるんのかなとか、それだけでいいのかな。そもそも、自分がそうする必要ってあるのかなっとか、そんな風に思ってたけど、そうじゃないんだよね。あたしたちの手はどっちかが引っ張ってあげるために繋ぐんじゃなくて、一緒に歩いていくために繋ぐんだなって。) そういう風に思わせてくれる陽奈の優しいところが一番好き!
「陽奈」: そ、そうなんだ。
「彩愛」: 上手く説明できないだけど、なんかこう、最初合ったとき、ちゃんと手を繋いでくれたのが嬉しくて、ドキってして、それからどんどん好きになって、頼ってくれるのが嬉しくて。でも、あたしの方が頼っちゃってるかもって思って、だけどそれも嬉しくて。やっぱり、陽奈とあたしだからいいんだな~、大好きだなって思う!
「陽奈」: えへへ、そんなにいっぱい告白させると困っちゃうよ。大好きだけど。 (正解なんてないかもしれないけど、それでも考えるよ。彩愛ちゃんとの、これからのこと、もっともっと彩愛ちゃんと恋をしたいから。今日も、明日も、こうやってずっと、一緒に笑っていたいから。)
「彩愛」: あー、ははっ、やばい、照れすぎてお腹空いた。
「陽奈」: あれ?朝ご飯、まだだったの?
「彩愛」: あぁー、無理だった。そしてお菓子も尽きてた。よし、まだ全然時間あるし、何か買いに行かない?
「陽奈」: いいよ。
「彩愛」: じゃあ、はい、陽奈。
「陽奈」: うん、彩愛ちゃん! (ぎゅっと指先で振り合って繋ぎ合う。大好きな気持ちを繋ぎ合うみたいに。)
「彩愛」: (また新しい一歩は、あたしたちのペースで踏み出していく。)
「陽奈」: (こうしてるとき、きっとお互いに思ってるよね。)
「彩愛」: (不安も寂しさも、全部嘘みたいになくなって、後はもう嬉しいだけ。)
「陽奈」: これからもこうやって、二人で歩いて行こうね、彩愛ちゃん!
「彩愛」: うん、もちろんだよ、陽奈!