Track 6

トラック6:事後、小夏は涙を拭い、家へと帰っていく

;SE:小夏の泣き声 ;ボイス位置:1 普通に会話 【小夏】 「ぐす……ぐす……。はぁ、はぁ……」 ;SE:小夏の深呼吸の音 【小夏】 「旦那には言えないわね、こんなこと……」 【小夏】 「いくら、あなたに無理やりされたからといっても……」 【小夏】 「それに、私だって感じてしまったもの」 【小夏】 「新婚なのに、隣人と不倫なんて……ね。とてもじゃないけど誰にも言えないわ」 【小夏】 「だから、今日のことはお互い忘れましょう」 【小夏】 「それがあなたのためにも、私のためにもなるわ」 【小夏】 「旦那への罪悪感はあるけど、それはもう私が背負うしかないわ」 【小夏】 「旦那に真実を言うよりよっぽどいいわ」 【小夏】 「だから、あなたも誰にも言わないで。そして忘れて……」 【小夏】 「今日だけの、今回だけの過ちなんだから」 【小夏】 「だからもうこういうことはしちゃダメよ」 【小夏】 「私に対しても、誰に対しても、無理やりなんて絶対ダメなんだから」 ;SE:小夏の深呼吸の音 【小夏】 「よし! 私も忘れる!」 【小夏】 「くよくよしてたってしょうがないものね」 【小夏】 「でも、あなたの家にこれ以上居るのもつらいから、帰るわ」 【小夏】 「……料理、もったいないから後で食べてね」 【小夏】 「それじゃ……」 ;SE:小夏が立ち上がって玄関へ向かう足音 ;SE:ドアの開閉音