Track 2

下ごしらえの準備でございます♪

1【マイク位置:正面 距離:普通】 では早速、どのような体勢にいたしましょうか。 あなたの手首と足首に、光る輪っかのようなものがついているのは見えますよね? 拘束魔法の一種でございます。 はめられている箇所の動きを封じ、わたくしの思うがまま体勢を変えることができるのです。 なので、今のあなたは寝転がった体勢から動くことができません。 何か希望する体勢はありますか? …そうですか。では、好きなようにやらせていただきますね。 ≪魔法っぽいSE≫ 一度、あなたの体を魔法で浮かせて…っと。 わたくしもベッドに…よい、しょっ。 ≪ベッドのギシギシいう音≫ 2【マイク位置:左 距離:普通】 ≪右耳を下にして膝枕するようなSE≫(左耳が上になった状態の膝枕をしています) (軽く息遣い)…降ろして、っと。 あとは、動くと危ないですから、首にも拘束魔法をかけて… ≪魔法っぽいSE≫ これで準備ができました。 何って、膝枕ですよ? あなたの頭を、わたくしの膝の上に載せているんです。 膝枕といえばお耳掃除、ですよね? そしてわたくしの手にございますのは、ふわふわした梵天がついた耳かき棒です。 といっても、本当にお耳掃除をするわけではありません。 あくまでもこれは下ごしらえ。 これから行うお仕置きのために、耳かき棒を使ってお耳をこしょこしょ致します。 何のために、なんてシラを切ったって無駄ですよ? 3【マイク位置:左 距離:近い】 …あなた、お耳が弱いのですよね? 4【マイク位置:左 距離:普通】 そしてお姉様から教えていただいたのですが… あなたは暗殺者として振る舞う際にセルフマインドコントロール、いわゆる自己催眠をかけているそうですね。 強い思い込みとも言うのでしょうか。 例えば、外傷を負った時にその痛みを感じないように暗示をかける…といったものですね。 あなたはその暗示を応用し、体から伝わるくすぐったさを一時的に軽減する、といったことをしているようですね。 例えば、今からわたくしがあなたの脇腹をぉ…揉みほぐすように。 ≪くすぐるSE≫ こちょこちょ…こちょこちょ…! ≪くすぐるSE終了≫ …と、くすぐってみても反応が薄いのです。 得てして弱点になりがちな、この部位であっても。 ですが、所詮はただの暗示。 強く我慢をしているだけに過ぎません、 現に… 5【マイク位置:左 距離:近い】 ≪ここから梵天SE≫ 梵天でお耳を、こしょこしょ…こしょこしょこしょ… このように、お耳の外側をフワフワした部分でなぞったり… 6【マイク位置:左 距離:近い】 ≪梵天音ここまで≫ (耳吹き)…ふぅううう〜♪ と息を吹きかけてみたり。 7【マイク位置:左 距離:普通】 くすぐったかったですか?  まぁ、くすぐったくしているのですけれど。 聴覚が鋭敏すぎて、暗示ではどうにもできないようですね。 その証拠に、わたくしの吐息が耳に当たるたび、あなたの身はビクビクと震えてしまいますねぇ? なので、もう一度脇腹を… ≪くすぐるSE≫ こちょこちょ、こ〜ちょこちょこちょっ! ≪くすぐるSE終了≫ おやおや。先ほどと違い、笑い声が漏れてしまうではありませんか。 暗示が解けてしまったのですか? 体をモジモジとよじって、わたくしの指がくすぐったいんですよねぇ? ≪くすぐるSE≫ …こちょこちょこちょ〜♪ こちょこちょ…こちょこちょっ♪ ≪くすぐるSE終了≫ うふふふ。お顔、必死ですね。 一生懸命に口を閉ざして我慢して、くすぐったくない…くすぐったくない…と思い込んでいるそのお姿。 わたくし、見ていてとても楽しいですっ。 もっともっと、見せてください。 もっともっと、悶えてください。 ≪くすぐるSE≫ こちょこちょっ♪ こちょこちょこちょ〜♪ …むむ? また暗示をかけ直していますね? 段々と反応が鈍く…困ったものです。 ≪くすぐるSE終了≫ これは入念にお耳をこしょこしょして、暗示をかけ直すことができないように下ごしらえを続けないといけませんねぇ。 さぁ、覚悟してくださいませ? あなたのお体の敏感さ、思い出させて差しあげます。