世界観説明
数年前のことです。
「魔王」と呼ばれたある魔法使いが、世界征服をたくらみました。
魔王は世界征服のために、こことは違う世界、「魔界」に城を構え、
そこにいる超強力な生物……「魔物」を、大量に従えました。
そして魔界から、この世界のいたるところにゲートを開き、
従えた魔物たちをこの世界へと、送り込んだのです。
魔王により作られた魔界のゲートの数は、実に千を超えていたといいます。
その全てからワラワラと、
人間の数倍の魔力を持つ魔物たちがあふれ出てくるのですから、
それはもう圧倒的の一言でしょう。
しかもこちらからゲート閉じたとしても、
魔王がいる限りまた新しいゲートが作られるイタチごっこ……。
みるみるうちにこの世界は、魔王に支配されていきました。
「この世界が完全に魔王の手に落ちるのは、時間の問題……」
人々はみなそう思い、絶望したといいます。
……しかし。
そんな絶望に包まれた世界に、一人の少年が、舞い降りました。
そう。みなさんご存じ、勇者様です。
勇者様はとても強く、戦場を駆け魔物を蹴散らし、
魔王の開けたゲートから、逆に魔界へと乗り込みました。
そして三日三晩の戦闘ののち、なんと魔王の討伐を、果たしたのです。
その後、魔王の開けた魔界のゲートは全て閉じられ、
この世界に魔物がやってくることは無くなりました。
そして平和をもたらした勇者様は、
人々から称えられ、沢山の富と名声を手に入れましたとさ。
めでたし、めでたし。