お風呂
ん。体洗い終わりました。先輩。
じゃあ私も、湯船につかっちゃいますねー。
ん、しょ……。ちゃぷーんっと……。
えへへ……。先輩を背もたれにしちゃおー。
ぴとーって。
ふふっ。先輩ぴくってしました。
まだ私の裸に慣れてない感じですか?
うぶですね。ホント。
でも先輩。
せっかくですからこのまま、後ろから抱きしめて欲しいです。
私の胸とおなかに、腕を回してさ。
ほら、ぎゅってして。せーんぱい。
んっ……。そーです。
先輩の腕の中、気持ちいいですよ。
入ったばかりなのに、のぼせそう……。えへへ……。
……しかし、良いですね。
大好きな人と一緒に、お風呂に入るってのは。
なんか。家族っぽいです。こういうの。
……先輩と結婚したら、毎日こう出来るのかなあ……。
……なんて。
……あのさ、先輩。私ね。
先輩が、お兄ちゃんだったら良かったなって、思います。
それだったら。先輩が、家族だったら。
いつでも甘えられて。いつでもえっちできて。
いつでも、一緒に居られるのに……。
……そうですね。そうなったら、近親相姦になっちゃいますね。
まあでも、それはそれで楽しそうじゃないですか?
禁断の関係……。先輩となら私、嫌いじゃないですよ。ふふっ。
……。
あ。そーいえば先輩。聞きたかったんですけど。
どうして今年の文化祭、お化け屋敷やろうって言いだしたんですか?
いや、お化け屋敷の制作、正直私たち二人じゃオーバーワークでしたし、準備期間の一か月、毎日夜中まで作業する羽目になった訳じゃないですか。
オカ研らしく占いブースでも出せばあんなことにならなかったのに、なんでかなーって思いまして。
……出来心、ですか……。
なんか、結構ノリと勢いで生きてますよね。この先輩は。
ああ、けなしたわけじゃないですよ。
先輩のノリと勢い、私好きですもん。
なんか、引っ張ってくれる感あるんですよね。ついて行く側としては、安心できます。
だからこれからも、ノリと勢いのある、おバカさんな先輩でいてくださいね。ふふっ。
……。
……ねえ先輩。このあと、お風呂あがったらさ。
今日は一緒の布団で、寝ましょうね。
先輩用のお布団、一応用意したんですけど。
なんか、離れたくなくなっちゃいました。私。
だから今夜は、抱き合って。
いっぱいイチャイチャしながら寝ましょうよ、先輩。