Track 8

『ゆるふわ後輩にあーんされる』

;◆SE ドアを開けて、このはが近づいてくる。おぼんに食器が乗っており、それがカタカタと揺れる音 ;◆声 ダミーヘッド位置・3(右・近い) 【このは】 「お夕飯、持ってきましたよー、先輩ー」 ;◆SE ベッドにお盆を置いたりしつつ側に座る 【このは】 「……その前に……まずちょっと……おでこ、触らせてねー……んーーー…………」 【このは】 「熱は、もう……無いかなー? えへへ。まぁ元々、治りかけだったみたいだけど~」 【このは】 「お腹はすいてる? うんうん、ぁ、そーなんだぁ。じゃあ丁度良いね。  これ……おかゆに、梅干し乗せてるやつ……。風邪引いてる時は、食べやすいからー……」 ;◆SE スプーンをおかゆですくって 【このは】 「はぁーーい。先輩。…………あーーーーーーん」 【このは】 「……ん? なーに? えーーっ。恥ずかしいのー? あはは。  散々上野に甘やかされたのに~。あーーんはダメなの? ふふ。変なの~」 【このは】 「うーん。男の子はやっぱー、こーゆーの、恥ずかしーって、なっちゃうのかなー。んー」 ;◆声 ささやき 【このは】 「今はー……上野と先輩の2人きりなんだから……、  恥ずかしいとか……ないないしてー……大人しく、あーん。されなさーい♪」 【このは】 「はい。…………あーーーーーーん」 【このは】 「あ。たべた~。昔ね、上野、羊さんの餌やり体験した事あるんだけど、  こんな感じだったかも。にんじんさん持ってるとね、ぐーって引っ張って、かわいいの」 【このは】 「……急がなくて、良いからね~。……ゆーっくり……たくさん……、噛んで、食べてね~。  ふふ……………………おいし?」 【このは】 「えー……? うん。上野が作ったよー。ふふ、おかゆぐらい、誰でも作れるし。  ネットでレシピ検索してー……そのまま作っただけだよぉ~」 【このは】 「……あーー……でも……男の子に、ご飯作ってあげるのは……初めてかも。  えへへ。先輩はー……うれし?」 【このは】 「ぁ。また顔赤くした。くすくす。嬉しいんだぁ~♪ なら上野もうれしー」 ;◆声 ささやき 【このは】 「はい……また一口…………あーーーーーーん……………………。ぁ。ちょっと、こぼれちゃったね。  ほら……拭いてあげるから……動いちゃダメだよぉ……。…………えへ」 【このは】 「体……汗、かいちゃってるねー。うーん。お風呂とか……入りたい?  でも、治りかけだからなー。んー。あ、上野がお体、拭いてあげよっか~」 【このは】 「おー。すごい反応。なに? それは、流石にダメ? んー。なんで~。  そういうのは……ただの友達とかが、やらないほうが良い事だから? んー……それってー……」 ;◆声 ささやき 【このは】 「男の子の友達と、女の子の友達が、ってこと?」 【このは】 「…………………………」 【このは】 「はい先輩。おかゆ。もう一口。…………あーーーーーーーん」 【このは】 「…………ふふ」 【このは】 「上野はー……あんま、考えないけどなー。男の子とか、女の子とかー……。  ただ……お友達が困ってたらさー……何かしてあげたいなー……って、そーゆー感じだけどー……」 【このは】 「……でも、なんだろ。ちょっと、嬉しかった」 ;◆声 ささやき 【このは】 「先輩って……ちゃーんと上野の事……女の子だって、見てるんだ」 【このは】 「えへ。……だって。結構さー。アピールしてるのにさー。  知らないふり、するもん。……まぁー、そーゆーのも結構楽しいは楽しいけどー……」 【このは】 「ごめんね。あは。風邪なのにね。だってほら。今。逃げ場無いから。  格好の的? てゆーやつ? よくわからんけどw」 【このは】 「ふふ。意地悪はー、このぐらいにしとこっかー。  ……また今度ねー? って、さっきもそんなこと、いったような」 【このは】 「んー……」 【このは】 「なんかねー……上野も……こういう自分……やだなー……って思うんだけどー……。  先輩……けっこー……女の子のお友達多いでしょー……それ見てると……なんかー……」 ;◆声 ささやき 【このは】 「上野だけのものになったらいいのになー。って。時々。思うんだ……」 【このは】 「はい。あーーーーん。……ん。いいこー♪」 【このは】 「今日、お母さんいつ帰ってくるの? あー。そなんだー。  先輩一人にするのは、心配だしー」 【このは】 「あ。なら今日は、上野が泊まってってあげよっかー。  えへー。じゃあコンビニで、色々買ってこないとなー」 【このは】 「えー? ふふ、気にしなくていいよー……」 ;◆声 ささやき 【このは】 「病気の間は……まだ、何もしないから。……………………まだ、ね♪」