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SE:インターホン SE:廊下を走る音 あきら「はいはーい!今出まーす!」(ドア越し) SE:ドアを開ける あきら「はいはい!いらっしゃい!長旅お疲れ様!君が今日からウチに入居する新入りくんだね? あきら「……ぉん?どしたー、目丸くしてからに……」 あきら「アレ!? まさか…ルームシェアの相手が女だって……知らなかったの!?うわマジか…あいつ、伝えろっつったのにぃ……」 あきら「まあ、ここで話してても仕方ないか。とりあえず、あがんなよ!今日からここが家になるんだから、遠慮しないで!」 あきら「はいここ!座って座って!」 あきら「改めまして、あたしはあきら!ファッションデザイナーやってんだ。まだ雇われだけどね。同居人はもう一人いるけど……そっちも知らない感じ?……ダヨネ~……」 あきら「いやぁ、ごめんね?こっちは聞いてたんだけど、ちゃんと連絡できてなかったみたいで… あ、で、でも、まああたしら、女であって女でないみたいなとこあるから!あははは…」 あきら「やっぱり……イヤ?」 あきら「そんなことない?そっか!じゃあよかった!あ、でもあれだよ、もしイヤんなったら、それとなく言ってくれて大丈夫だかんね。」 あきら「ほんとのほんと?そっか。いやぁ、よかった! じゃあ早速だけど、家ん中案内しよっか。宅配してもらった荷物、部屋に入れてあるから、確認してね。」 足音 あきら「じゃあまずぅ…ここが、ダイニングキッチンね。けっこー広くてオシャレでしょ?基本的にここで、それぞれご飯作ったり食べたりしてるかな。それから…こっち、ついてきて!」 足音 あきら「ここがお風呂!シャンプーとかは個人個人で買う感じなんだけど、今日はまだ用意してないっしょ? あたしのつかっていいよん♪ 緑のボトルね!」 ドア あきら「こっちがトイレ!あたし絶対お風呂とトイレ別がよくてさぁ。こう見えて綺麗好きなんだぁ。お掃除もけっこうこまめにやってんだよ。あ、だから汚さないでねぇ?」 足音 長め あきら「それで、こっちが各自の部屋なんだけど…あ!もう1人のやつ、挨拶しとく?」 ともえ「えっ、今すっぴんだからだめ!」(ドア越し) あきら「っつってるけど、これから一緒に生活する上で、すっぴんにも慣れておいた方がいいと思うのでぇ、開けちゃいまーす」 SE:ドアを開ける ともえ「ヒョッ…! あ あ ダメって言ったのにぃ…!」 あきら「観念しろっての。どーせいつか見られるんだから。ほれ、自己紹介」 ともえ「ぇと…へへ、ども…あ、えと…ともえです…… ぺこり……役者やってます、一応…こんなんで…へへ、スミマセン…」 あきら「てかともえぇ、あんたメールの時、あたしたちの性別伝え忘れたでしょ」 ともえ「アレェ!!?書かなかったっけ…? ご ごめんなさい 千秋楽のあとでヘロヘロだったから…」 あきら「ったくもぉ…新入りクンが優しかったからよかったけどさぁ…」 ともえ「あぅ…」 あきら「そゆとこ抜けてんだからもぉ…でもま、刺激になっていいか。男女三人、一つ屋根の下!ドキドキ共同生活ぅ〜!」 ともえ「はひっ!」 あきら「うら若き男女が3人、同じ部屋に暮らしたら…ふふふ、何も起きないわけがなく…」 ともえ「あっ うう…!スケベ…!スケベだ…!スケベなことが起こるんだ…!う、うう…!」 あきら「刺激を求めて、深みにハマっていく若者たち…!」 ともえ「はああああああああーーーっ!!!」 あきら「…っつってねー!はい、ということで、役者志望、夢みがちネクラ少女、ともえちゃんの紹介でした〜!」 ともえ「体がほてって眠れない夜…隣の部屋には歳の近い異性…夜毎にビーストと化す新入りの青年…」 あきら「あーあー、夢の世界にいっちゃったよ…じゃ、新入りくん、案内続けるね。ともえー!夕飯の時間までには、正気に戻りなよー!」 ともえ「細い柔肌を鷲掴みにして…パトスの迸るままに…貪り合う男女…!エキサイティング…ッ!」 あきら「だぁめだこりゃ」 (ドアを閉める) あきら「と、まぁ、ともえはちょっと変なやつだけど、アブないやつじゃないから!…たぶんね!で、隣があたしの部屋ね。散らかってるから、開けちゃダメだよ!」 あきら「それでぇ、その隣が、キミ。新入りくんの部屋ね!自由につかってくーださい」 あきら「っとぉ…まあ、うちの中の案内はこんなもんかな」 あきら「なんかわかんないことあったら私に聞いて。ともえでもいいけど。」 あきら「ご飯の時間とか、特に決まってるわけじゃないんだけど。今日はなんか、私が作る感じだから、18時くらいに食卓集合ね。荷ほどきとかあるだろうし、お部屋でゆっくりしてな〜。」 携帯タップするみたいな音 あきら「あっ!これ、うちのルームメイトのグルチャね。連絡用だから、登録しといて。困ったことがあったらいつでもメッセ飛ばしてよね。グループでも個別でも、どっちでも」 あきら「ん?あぁいや、別に部屋にいるけどさ。女の子の部屋ノックしにくるの、緊張するんじゃなぁい?新入りくん、ちょっとウブっぽいし」 あきら「あたしなりのぉ、心遣い♪」 あきら「あっはは!からかってごめんって。お詫びに新入りくんのご飯大盛りにしたげる〜。いっぱい食べるでしょ?男の子だし。私のご飯美味しいから、期待しといて。そいじゃ、またあとでねぇ」 足音 フェードアウト

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