Track 2

『お兄様の歯磨きをいたしますわね』

;ボイス位置:1 【真姫亜】 「では朝の始まりに、お兄様の歯磨きをいたしますわね」 【真姫亜】 「はい、お口をあーんしてください」 【真姫亜】 「うふふ。昨日歯磨きをした後、何も食べなかったみたいですね」 【真姫亜】 「ちゃんと綺麗なままですわ」 【真姫亜】 「ですが、目には見えなくても寝ている間に雑菌は溜まっていくもの。きちんと私がお兄様の口をお清めいたします」 【真姫亜】 「では、こちらのお水をどうぞ」 【真姫亜】 「(口をゆすぐ間を置いて)はい、素晴らしいです」 【真姫亜】 「それではお口を磨いていきますね」 ;SE:歯磨きの音 左下 噛む部分 ;ボイス位置:2 【真姫亜】 「(一分ほど息遣い)」 【真姫亜】 「うふふ。このようにしてお兄様のお世話が出来るようになる日が来るとは思ってもみませんでしたわ」 【真姫亜】 「お兄様が私と同じ年齢の時、同じように社会勉強で違う家の執事をされていましたけど」 【真姫亜】 「だから私も別の家に行くのものだと思っておりました」 【真姫亜】 「ですが、ご奉仕の相手がお兄様で、安心しましたわ」 【真姫亜】 「あっ、別に他意はありませんのよ」 【真姫亜】 「お兄様の執事として社会勉強する方が身に着くと思っただけですから」 【真姫亜】 「お父様もお母様も、よく分かって下さっているみたいでありがたい限りです」 【真姫亜】 「……あれ? もしかして……お父様お母様は私の気持ちに気づいて……?」 【真姫亜】 「いえ、いいえ。なんでもありませんわ、お兄様」 【真姫亜】 「父や母には敵わないなと再認識しただけです」 ;SE:歯を磨く音 右下 噛む部分 ;ボイス位置:8 【真姫亜】 「(一分ほど息遣い)」 【真姫亜】 「しかしまあ、年頃になったら社会勉強として執事をしなくちゃいけないなんて……変わったしきたりですよね」 【真姫亜】 「上に立つ者として、執事やメイドへの感謝の気持ちを忘れないように、というのがお母様の口癖ですからね」 ;ボイス位置:8 囁き 【真姫亜】 「ここだけの話ですけど、お母様も昔はお父様の執事だったらしいですよ」 ;ボイス位置:8 【真姫亜】 「メイドと恋愛結婚という話はたまに聞きますが、女性の執事と恋愛結婚は中々珍しいですよね」 【真姫亜】 「もしかしたらお父様とお母様が一番最初かもしれませんね」 【真姫亜】 「あら、私ったらお話に夢中になってしまいましたわ」 【真姫亜】 「改めて、歯を磨かせて頂きますわね」 ;SE:歯を磨く音 右上 噛む部分 【真姫亜】 「(一分ほど息遣い)」 【真姫亜】 「お兄様、私に歯を磨かれるのはもう慣れましたか?」 【真姫亜】 「執事を初めた当初は私も結構恥ずかしかったんですけど、今は結構慣れて来ました」 【真姫亜】 「むしろ、今は恥ずかしさよりも楽しさが上回っていますわ」 【真姫亜】 「しかし……そろそろお勤めも終了なんですわよね」 【真姫亜】 「この生活にも慣れてきただけあって、なんだか名残惜しいですわ」 【真姫亜】 「執事やメイドに身の回りの世話をしてもらう自堕落な生活も悪くないのですけどね」 ;SE:歯を磨く音 左上 噛む部分 ;ボイス位置:2 【真姫亜】 「(一分ほど息遣い)」 【真姫亜】 「それにしても、お兄様の歯は今日も綺麗ですわね」 【真姫亜】 「まあ、この私が磨いているからなんですけども! おっほっほ~」 【真姫亜】 「お兄様、真姫亜が執事じゃなくなっても大丈夫ですか?」 【真姫亜】 「ちゃんと歯を自分で磨く日々に戻れますの?」 【真姫亜】 「もし、お兄様が望むなら……」 ;ボイス位置:2 小声で 【真姫亜】 「このままずっと、私が……」 ;ボイス位置:2 通常 【真姫亜】 「いっ、いえ、なんでもありませんわ」 【真姫亜】 「さっ、次は歯の裏側を磨きますわよ」 【真姫亜】 「少しお口をリフレッシュいたしましょうか」 【真姫亜】 「こちらお水になりますわ」 【真姫亜】 「(間を置いて)はい、では続けていきましょう」 【真姫亜】 「もう少しお口を大きく開けてくださいませ」 ;SE:歯を磨く音 左歯の裏 【真姫亜】 「(一分ほど息遣い)」 【真姫亜】 「お兄様いかがですか?」 【真姫亜】 「真姫亜の歯磨き、自分で言うのはなんですが……上達いたしましたわよね?」 【真姫亜】 「最初は強めにやりすぎてしまいまして……その節は大変申し訳ありませんでした」 【真姫亜】 「おかげさまで、今はしっかりとお兄様の歯を磨けております」 【真姫亜】 「真姫亜の技をご堪能下さいね」 ;SE:歯を磨く音 前歯の裏 ;ボイス位置:1 【真姫亜】 「(一分ほど息遣い)」 【真姫亜】 「お兄様がお年頃になってからはお世話係の方ではなく、ご自分でお磨きになられていますけど」 【真姫亜】 「お兄様の歯って本当に白いですよね」 【真姫亜】 「私は今も自分の専属メイドに歯を磨いて頂いていますが、何かコツなどはあるのでしょうか?」 【真姫亜】 「人の歯を磨くのはお兄様で上達いたしましたが、自分で磨くのではまた違った感覚になりますでしょうし……」 【真姫亜】 「もし、よろしければ……今度お兄様に手取り足取り教えて頂けますと嬉しいです」 【真姫亜】 「ぜひ、考えておいて頂けますと……。よろしくお願いいたします」 ;SE:歯を磨く音 右歯の裏 ;ボイス位置:8 【真姫亜】 「(一分ほど息遣い)」 【真姫亜】 「お兄様、そろそろ歯の裏側は終わりますよ」 【真姫亜】 「お口を開けていらっしゃるのも疲れてまいりましたでしょう」 【真姫亜】 「もう少しの辛抱です」 ;ボイス位置:8 囁き 【真姫亜】 「がんばれっ、がんばれっ、お兄様っ」 【真姫亜】 「える・おー・ぶい……はっ」 ;ボイス位置:8 通常 【真姫亜】 「今のは気のせいです。幻聴です」 【真姫亜】 「えっ、何か聞こえましたかお兄様?」 【真姫亜】 「何も聞こえませんでしたわよね?」 ;ボイス位置:8 早口 【真姫亜】 「はいというわけでお口を閉じてくださいねっ。表側を磨いてまいりますわっ」 【真姫亜】 「お口をいーってしてくださいね」 ;SE:歯を磨く音 右歯の表 【真姫亜】 「(一分ほど息遣い)」 【真姫亜】 「よし……」 【真姫亜】 「今度は反対側をお磨きしますわね」 ;SE:歯を磨く音 左歯の表 ;ボイス位置:2 【真姫亜】 「(一分ほど息遣い)」 【真姫亜】 「お次は前歯に取り掛かりますわ」 【真姫亜】 「前歯は綺麗であれば綺麗であるほど好感度が高くなります」 【真姫亜】 「この真姫亜が、お兄様の前歯をぴかぴかにして差し上げますわ」 ;SE:歯を磨く音 前歯の表 ;ボイス位置:1 【真姫亜】 「(一分半ほど息遣い)」 【真姫亜】 「さて、それでは仕上げに歯の間も磨いていきましょうか」 【真姫亜】 「今回使うタフトブラシは新品に変えたので、毛先が鋭くなっております。痛かったら言ってくださいませ」 【真姫亜】 「では、いきますよ」 ;SE:タフトブラシで歯の間一本一本を磨く音 【真姫亜】 「(一分ほど息遣い)」 【真姫亜】 「昨晩もきちんと磨きましたからちゃんと綺麗なままですが」 【真姫亜】 「何事にも、もしもは存在いたしますからね」 【真姫亜】 「念には念を入れて磨くに限りますわ」 【真姫亜】 「ですので、もう少し念入りにやりますわね」 【真姫亜】 「(一分ほど息遣い)」 【真姫亜】 「はい、これで全部の歯を磨き終えましたわ」 【真姫亜】 「こちらのお水をお使いくださいませ」 【真姫亜】 「(間を置いて)歯磨きはこれにておしまいです」 【真姫亜】 「お兄様、お疲れさまでした」