エピローグ
○トラック06.エピローグ
【メル】
「夜分遅くに失礼いたします。ご主人様。専属メイドのメルです」
【エル】
「ども。専属メイドのエルもいるよ。お姉にくっついて参上」
【メル】
「本日は、大変やらかしたそうで、お疲れ様です。つきましては明日以降、隠居された先代様や、その他関係者から、詰問の場が設けられるそうです」
【エル】
「あのさ。ほんと何してるの? どうして縁談相手に、他に好きな女がいるとか言ったの? もしかして馬鹿なの?」
【メル】
「もしかして、ではありません。こういうのを大馬鹿と言うのです」
【エル】
「ね。ありえない、本当に」
【メル】
「……まあ。そこまで想われると言うのは、その、一人の女として嬉しくは思います」
【エル】
「え、なにお姉。急にデレた。ずるい。エルだってグッと来てるのに」
【メル】
「早い者勝ちです」
【エル】
「はぁ~…? エルたち、二人でワンセットだから。姉妹の中で優劣とか勝ち負けとかないから」
【メル】
「それでも妹に負けたくはありません。ハートの問題です」
【エル】
「急に対抗意識むき出しにしてきたね、お姉」
【メル】
「と、無駄な話はこのくらいにして、ですね。これから大変ですよ、ご主人様?」
【エル】
「うん。先代が納得するくらいの業績、ばばーんとぶち上げないと、メイドに惚れたダメな跡継ぎになっちゃうんだよ」
【メル】
「……それだけの苦労をしてでも、私たちと添い遂げたいのですか」
【エル】
「……だったらエルたちは、ご主人の専属メイドとして、ずうっとお傍で支える。約束」
【メル】
「その……恋人としても、末永く支えていきますので」
【エル】
「うん。あ、そだ。あのね。恋人になったからと言って、ご主人のおくち便器を引退する気はないからね」
【メル】
「それはそうでしょう。ご主人様は、だいたいの部分はまともですが、性癖に関してはとてもこじらせているのですから」
【エル】
「うん。専属メイドのハーレムおくち便器じゃないと、ご主人は満足できない体になってる。そうでしょ?」
【メル】
「ふふっ💛 では……ご質問です。ご主人様?」
【エル】
「今夜はエルとお姉。どっちの恋人おくち便器を、使いたい?」