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定期メンテナンス

月の最終日曜日の夕方・主人公の部屋 これからメンテナンスをしてもらうので、ワクワクしているニーシャ ニーシャ「マスター、やっとこの時がやって参りました。」 メンテナンス用の道具を揃えて待っていたニーシャ ニーシャ「道具も全部ご用意しました。」 ニーシャ「ニーシャは準備、万端です。」 ニーシャ「今日は月一度の定期メンテナンスの日……」 ニーシャ「いつもはご奉仕する側のニーシャが、マスターに至れり尽くせりお世話をして貰える……ドキドキ、ワクワクの一日です。」 ニーシャ「定期的な整備は不具合発見ために重要ですし、ニーシャ自身での自動診断では検知できない軽微な不具合も、利用者であるマスターの感覚があれば発見できます。」 ニーシャ「実際、人間の感覚機能は、技術の粋を集めて作られた人型汎用コンピュータのニーシャでも、到底追いつけない程に繊細なのですよ。」 ニーシャ「ですので、今日はマスターにたくさん触れて頂き、ニーシャのよくない所、教えて欲しく思いますv」  主人公「また感度上げたりしてない?」 ニーシャ「はい。今回は初めてですので、感度は初期値に設定しています。」 ニーシャ「感度を高めてゾクゾク気持ちいいのも、優しく触るだけで反応するニーシャの事をみてドギマギしているマスターも好きですが、体が震えるようだとメンテナンスにも支障が出ます。」 ニーシャ「それに、早く終わらせてご褒美、頂きたいです。」 ニーシャ「うふふ……順番は……マニュアル通りで大丈夫ですよね。」 主「手順はバッチリだよ」 ニーシャ「ふふ、頼もしいです。」 ニーシャ「それでは、お膝の上、失礼いたします。」 ニーシャを使って仕事する時と同じように、対面座位のような姿勢で主人公の上に乗り、顔を近づけるニーシャ ニーシャ「早速ですが、まずはインターフェイス部門、網膜投影式モニタの確認です。」 ニーシャ「ご利用時と同じく、瞳の奥を覗き込むように、しっかりと見つめて下さい。」 ニーシャ「網膜投影式モニタはその構造上、高い精度で利用者の眼球の状態や焦点距離を計算する必要があります。」 ニーシャ「人間の眼球は様々な要素で構成されていますので、どこかに異常があれば投影される像の見え方にも影響するというわけです。」 ニーシャ「それでは、今から確認用の映像を流しますね。」 ニーシャ「こちらは水晶体の屈折や硝子体(しょうしたい)の純度、網膜の状態を測定すると同時に、利用中にマスターが動いても問題ないように、眼球内の状態を分析するためのデータ収集を行います。」 ニーシャ「眼球に異常がある場合にはそれを判別しやすく調整された、特殊な映像です。」 ニーシャ「視力検査の機能もありますので、マスターがニーシャをご購入なさってからのひと月で、どれだけ目が悪くなったかも測定可能です。」 ニーシャに近づき、目の中を覗き込む主人公 ニーシャ「うふふ……では、じっとしていてください。」 ニーシャ「瞬きしないで……そのままです……」 ニーシャ「すぐ終わりますので……」 1/30秒程度の検査用映像が主人公の網膜内に流れる ニーシャ「はい、もう大丈夫ですよ。」 ニーシャ「マスター、いかがですか?」  主人公「特に変わったことはないかな」 ニーシャ「それはよかったです。」 ニーシャ「網膜投影式モニタはその利便性の代償として目に対する負荷も大きいので、こちらでもマスターの目の動きを利用して、日々異常がないかを観察しています。」 ニーシャ「視細胞などの受容体に関してはこちらでは把握できないため別途眼科の受診をおすすめしていますが、今の検査では前回よりも悪くなった箇所は確認できませんでした。」 ニーシャ「明日からも変わらずニーシャのモニタ、お使い下さいねv」 次のテストのため、主人公の両手を手に取る ニーシャ「ではこのまま、入力デバイスの確認に参りましょう。」 ニーシャ「マスター、ニーシャの手、マウスモードにしましたので握って下さい。」 ニーシャの手をマウスを持つように握る ニーシャ「ん……いかがですか?」 ニーシャ「親指トラックボール機能でのカーソル速度や他の指でのクリックの重さはマスターの好みに合わせて最適化されています。」 ニーシャ「微調整が必要であれば、いつでも仰って下さいね。」 一応チェックなどでクニクニと動かす主人公の手を大きく感じているニーシャ ニーシャ「ところで、ニーシャの手……小さくないですか?」 ニーシャ「マスターの好みに合わせて設計されたこの体ですが、人間の平均体格よりも小さめなので、その分手も小ぶりです。」 ニーシャ「もちろん機能としては問題ありませんが、マスターのサイズを考慮すると、些か使いにくいのではないかと心配しています。」  主人公「そんなことはないし、もう慣れたから大丈夫だよ」 ニーシャ「えへへ……そうですか。」 ニーシャ「ニーシャも、マスターの大きな手に包み込まれるように使ってもらえるの、とても幸せに感じますよ。」 キスしやすい(よくする)位置なので、唇を軽く触れ合わせるニーシャ ニーシャ「マスター……んちゅ、ちゅ……えへ……大好きです……v」 ニーシャ「これからもニーシャの手を、優しく握って、導いてくださいね。」 唇を離し、主人公の膝から降りて次の解説を始める ニーシャ「では、ここまででインターフェイス部門は終了です。」 ニーシャ「次はハードウェア部門なのですが、今回のメンテナンスでは腰のコネクタボックスを新しいものと交換するように指示が出ています。」 箱に入った、自身の尾てい骨付近にあるコネクタボックスと同型の物を渡す ニーシャ「数日前に本社から届いていたこちらですね。」 ニーシャ「コネクタボックスはリムーバブルなアイテムで、その用途によって様々なものが用意されています。」 ニーシャ「利用の状況に合わせて適切なものが割り当てられるシステムになっていて、電力供給に特化したものもあれば、音楽やゲーム用のポートを多く装備したものなど、様々です。」 ニーシャ「詳しくは同梱の説明書に記載されていますので、後ほどご確認ください。」 ニーシャ「ところで……ニーシャの趣味で、ポートへの接続時に少しだけ気持ち良くなるように設定させていただいてますが……」 ニーシャ「ボックスごと交換するとなると……一体どうなってしまうのでしょうか……」 ニーシャ「考えただけでドキドキ、ですv」 少し色っぽい笑みを見せるニーシャにドキドキしてる主人公 ニーシャ「うふ、それでは……」 腰についてるコネクタボックスを見せるため、主人公に背を向けるニーシャ ニーシャ「後ろ向きで恐縮ですが、手順の説明を致します。」 ニーシャ「まずは、いつも充電用のコネクタを露出させるように、コネクタボックスを引き出してください。」 コネクタボックスを引き抜かれると、快感でゾクッと背筋を震わせる ニーシャ「んっ、んふ……その状態から……んっ、ボックス全体を優しく掴んで……」 ニーシャ「そのまま、反時計回りに90度回すと、外れますので……」 言われた通りにする主人公、内部をいじられるのはニーシャの気分もあってだいぶ気持ちいい ニーシャ「んっvひゃっ……v」  主人公「痛かった?」 ニーシャ「はっ、はぁ……いえ、大丈夫です……」 ニーシャ「こんな刺激、今しか味わえないと思いますので……えへ……」 コネクタボックスのマウント部分を観察する主人公 ニーシャ「んふ……ですが、ニーシャの機械部分をマスターに見られるの、少々気恥ずかしく思います。」 ニーシャ「ニーシャの体は人工皮膚に覆われていますので、直接金属素材が露出するのはここだけなんですよ?」 ニーシャ「んふふ……あまりお見せする機会もないので、この機会によく観察しておいて下さい。」 ニーシャ「接続機構は防水防塵処理が施されておりますが、汚れていないかの確認もお願いします。」 柔らかいタオルで接続部と皮膚の境目を拭うと、柔らかな心地よさがニーシャに訪れる ニーシャ「んふっ、ふぅ……はぁ、んふふv」 新しいボックスを袋から取り出し、ニーシャに接続する準備をする主人公 ニーシャ「それでは、そのまま新しいボックスの取り付けもお願いします。」 ニーシャ「規格は統一されていますので、同じ手順を、逆から追うだけです。」 新しいボックスを取り付けられるニーシャ ニーシャ「はぁ……はぁ……んっ、んふふ……ふへ……v」 ニーシャ「これは……いけませんね……こんなの、クセになってしまいそうです……v」 ニーシャ「接続時点でインストールと通電の確認は取れていますが、充電機能に問題がないかも確認、して下さいv」 ニーシャ「マスター……んふふ……」 どことなく期待に満ちた表情で充電ケーブルを渡すニーシャ ニーシャ「では、お願いします……」 グッと充電ケーブルを挿されると、新品だからかいつもよりも強めの快感に情けない声が出てしまう ニーシャ「はっv、はあぁぁぁ……vvv」 腰に熱い感触が残ってるニーシャ ニーシャ「ふぅ、ふぅ……んふぅ……マスターに充電して頂くの、本当に幸せに思います。」 ニーシャ「ドキドキして、ポカポカして……ゾクゾクです……v」 抜かれるときも気持ちいいのでドキドキ ニーシャ「では、確認できましたので、抜いてもらってもよろしいですか?」 ニーシャ「充電中はバッテリー保護のための保守モードに入るので、眠くなってしまいます。」 ニーシャ「まだまだメンテナンスは残ってますので……」 優しくケーブルを引き抜かれる ニーシャ「んぅっ……v」 ニーシャ「ん、はぁ……うふふ……」 頬を染め、主人公に向き直るニーシャ ニーシャ「それでは、進めて参りましょう。」 ニーシャ「次は音声部門のスピーカーとマイク……声とお耳の確認です。」 ニーシャ「日常の発声は問題ありませんので、小さな声のチェックをいたしましょう。」 ニーシャ「スピーカーと言っても、ニーシャの声は人工声帯で作り出されたものです。」 ニーシャ「少しでも異常があったり、呼吸機能に不具合があると声の聞こえも変わります。」 ニーシャ「勿論、人形汎用コンピュータは風邪など引きませんが、人工的な肺呼吸によって発声している以上、トラブルは免れません。」 ニーシャ「小さな声を安定して出すことはとても繊細な調整が必要なので、その検査にはぴったり、というわけです。」 主人公の耳元で、ほぼ無声音で囁くニーシャ ニーシャ「うふふ、それでは……」 ニーシャ「あめんぼあかいな、アイウエオ。」 ニーシャ「うきもにこえびも、およいでる。」 ニーシャ「かきのきくりのき、カキクケコ。」 ニーシャ「きつつきこつこつ、かれけやき。」 ニーシャ「ささげにすをかけ、サシスセソ。」 ニーシャ「そのうおあさせで、さしました。」 ニーシャ「たちましょらっぱで、タチツテト。」 ニーシャ「トテトテタッタと、とびたった。」 囁きに主人公が心地良さそうにしているので、もっと好きそうなことを言ってみるニーシャ ニーシャ「……マスター、大好きですv」 ニーシャ「今日もニーシャのこと、大切にして下さってありがとうございます。」 ニーシャ「これからも、よろしくお願いします……v」 鼻息荒い主人公をかわいく思っているニーシャ ニーシャ「えへへ、脈拍、上がっていますよ?」 ニーシャ「お耳、敏感ですもんね。」 ニーシャ「んふ……マスター、かわいいです。」 からかうように耳を甘噛みする ニーシャ「んむ、んちゅ……れる、れちゅ……」 ニーシャ「れる、ちゅぷ、はぷはぷ……んふふv」 ニーシャ「では続きは、メンテナンスが終わった後でゆっくりと……v」 元の位置に戻り、普通に話すようになる ニーシャ「ふぅ……では、次はマイクですね。」 ニーシャ「ニーシャは人工知能なので自ら考えて行動致しますが、コマンドはマスターからの音声入力です。」 ニーシャ「マイクに異常があると、大切なマスターからの指示を適切に受け取ることが難しくなります。」 ニーシャ「聞こえ方に問題がないのは常に確認していますので、マスターはこちらの綿棒を使って、内部の清掃をお願いします。」 主人公に耳掃除用の濡れ綿棒を渡す ニーシャ「耳の構造は形状も含め、人間を模して作られています。」 ニーシャ「若干メンテナンス性に問題がある気もしますが、こういうコミュニケーションが可能なのは嬉しいです。」 ニーシャ「ご存師の通り、ニーシャたちは新陳代謝を行わないので、あまり汚れることはありません。」 ニーシャ「ですが自分では見えない箇所なので、定期メンテナンスの項目として用意されているという訳です。」 ニーシャ「さあ、どうぞ……」 耳に湿った綿棒を入れられ、感じているのが隠せない(隠そうとしてない)ニーシャ ニーシャ「んっ……ふっ、ふぅ……ふすぅ……んっ……v」 当然ながらあまり汚れてないので、すぐに終わってしまう ニーシャ「んふふ……マスター、いかがですか?」  主人公「別に汚れてはないかな」 ニーシャ「そうですよね。」 ニーシャ「お耳の中にほこりなんて、あまり入らないと思います。」 ニーシャ「すぐに終わってしまって残念ですが……気持ち良かったですよ。」 逆の耳をしてもらうために首を回すニーシャ ニーシャ「それでは、反対側の耳も同じように……んっv」 逆の耳の掃除も同じように、ニーシャが好きそうだったので少し長めにしてくれる主人公 ニーシャ「んふぅ……ふぅ……ふぅ……ん、っふぁ……」 ニーシャ「んっ、んふ……んふふ……うぅんv、んっ、んっv」 耳掃除終了。恍惚とした表情で主人公を見つめるニーシャ ニーシャ「えへ……マスターのお耳掃除、とっても気持ちよかったです……v」 ニーシャ「耳の中にまで感覚機能を搭載しているのは、流石に変態的だとは思いますが……今更ですね。」 ニーシャ「人型汎用コンピュータも一種の娯楽用アイテムですので、さまざまな愉しみ方が想定されているのでしょう。」 ニーシャ「ニーシャも、マスターに中を擦られてゾクゾクするの、大好きですv」 ニーシャ「ではこのまま……次は体の清掃と、補修を行います。」 ニーシャ「清掃はいつものお着替えの際と同じように、体を拭いて頂くだけで結構ですよ。」 ニーシャ「補修の方は、専用の補修材を全身に塗布致します。」 ニーシャ「まずは清掃のため衣服を取り外しますので、手を貸していただけますか?」

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