Track 1a
;旅館到着
【響子】
「う……わーーーーーーーーーっ!!」
【昌子】
「……姉さん、うるさいです。なんでいきなり奇声を上げるんですか?」
【響子】
「だって、温泉だよ、旅館だよ、新婚旅行だよっ!? 途中何度も夢なんじゃないかって心配しちゃうくらいだったけど、到着してみたらやっぱり本当で、夢じゃなかったーー! って気持ちも溢れるとこう、わーーーーっ! って言いたくなるよね!?」
【昌子】
「姉さん、お願いですから一回の台詞で突っ込み所は2個くらいにしておいてください。突っ込みが追いつきません……そもそも、新婚旅行ではないですし、姉さん、来る途中にはしゃぎすぎて寝てしまっていましたし、確かに凄く嬉しいですが私はそんな奇声をあげません……これが新婚旅行であれば、というのは同じ気持ちですが」
【響子】
「ぶー、昌子つまんなーい。こういう時まで普段通りってどうなのよー。温泉旅行だよ、浴衣だよ、混浴だよっ!? えへへ、お兄ちゃんのすけべー♪」
【昌子】
「……すいません、お兄さん。姉さん、今日の旅行が楽しみで朝まで起きてて寝不足、寝不足からのハイテンションで奇行が目立つ、大人しくしていなければならない車中では耐えきれずに大爆睡と、麻雀で言えばもはや失礼の大三元です」
【響子】
「な、なんで麻雀なの? というか、昌子、麻雀できたんだ……でも、そういう昌子だってどうして響子が朝まで起きてたの知ってるのよー」
【昌子】
「…………似たもの姉妹ですから」
【響子】
「えへへ、だよね……お兄ちゃん、改めてありがとう。こんな素敵なプレゼント、本当に嬉しいよ」
【昌子】
「その気持ちは私も同じですよ、お兄さん。こんな素敵な旅行に連れてきてくれるなんて、本当に嬉しいです……しかも、私と姉さんとお兄さんの三人だけ……ああ、本当に夢のようです」
【響子】
「だよね……ね、お兄ちゃん、運転疲れたでしょ? ほら、座って座って、私達がマッサージしてあげる」
【昌子】
「あ、そうですね。私もしますよ、姉さん……お兄さんがしてくれた事に対して、小さな事ですが少しでも感謝の気持ちを表したいです」
【響子】
「というわけで、はい、横になってー……えへへ、畳気持ちよさそうだね」
【昌子】
「素敵な旅館です。まず、最初にお兄さんがこの旅館の良いところを味わってくださいね」
【響子】
「それじゃ、響子は肩とかするから、昌子は腰とかお願いね。お兄ちゃん、上に乗るよー」
【昌子】
「二人ですから少し重いかも知れませんが、失礼しますね、お兄さん」
;マッサージなので、少し力を込めるような息づかいを
;また、息づかい部分は合わせて両側からで
【響子】
「それじゃ、始めるよー……ん、しょ……しょ、と……ん、しょ……ふぅ……はぁ……ん、ふぅ……しょ、っと……」
【昌子】
「ん……しょ……ん……ふぅ……しょ……ん……ふぅ……しょ……ん……はぁ……ふぅ……しょ……っ」
【響子】
「お兄ちゃん、肩、固いね……ん、しょ……こんなに凝ってたんだ……しょ、ん……ふぅ……しょ……ん……ふぅ……はぁ、ふぅ……しょ、ん……は、ふ……ん……んぅ……ふぅ、は……ん、は……ん……しょ……ん、ふぅ……」
【昌子】
「ふぅ、は……ん……ふぅ……は……は、ん……腰の方も、凄いです……お兄さん、いつもご苦労様です……休みなのに、こうしてくれて、本当に嬉しいです……ん、は……は、ぁ……ふ、は……ん、はぁ……ふぅ、はぁ……」
【響子】
「ん、はぁ……ふぅ、ん……は、ふぅ……ん、は……は、は……ふぅ、はぁ……ん、ふぅ……は、ふぅ……ん、はぁ……ふぅ、ん……」
【昌子】
「ん……しょ……ん……ふぅ……はぁ、ふぅ……ん……ふぅ……は、ふぅ……ん……しょ……ん……ふぅ……はぁ……ふ、ん……んぅ、ふぅ……はぁ、ふぅ……ん、は……ふぅ、ん……ん、はぁ……ふ、は……は、ん……ん、しょ……しょ、ん……ん、は……は、はぁ……」
;合わせここまで。次からは交互に台詞が入ります。直前昌子の台詞を長目に取ってるつもりなので、次の響子の台詞にマッサージ息づかいを被せる形で
【響子】
「それじゃ、今度はこっちねー……わ、わわ、お兄ちゃん、ど、どうしたの!?」
【昌子】
「きゃ……どうしたんですか? 急にお兄さんが動き出したので、ビックリしました……姉さん、何かしたんですか?」
【響子】
「え、ええええ!? きょ、響子はただ、首をマッサージして上げようと思っただけだよ? 別に変な事したつもりはないけど……」
【昌子】
「……ああ、なるほど。姉さんの首のマッサージがくすぐったくて、思わず身をよじってしまったんですね」
【響子】
「あ、そうなんだ……よ、良かったぁ、響子、変な風にしてお兄ちゃんに痛い事とかしてたらどうしようかって凄く心配になったよぉ」
【昌子】
「ふふ、大丈夫ですよ。姉さんの触り方がちょっとくすぐったかったみたいですから……でも、姉さんだけそういう反応をさせるなんて、ちょっと狡いです……えいっ」
【響子】
「わ、わわわ、お兄ちゃん、凄い! 響子達が上に乗ってるのに、全然関係無く動いてるよ……で、昌子はなにしてるの?」
【昌子】
「お尻のマッサージですが?」
【響子】
「…………お尻ってマッサージするの?」
【昌子】
「意外と気持ち良いんですよ?」
【響子】
「……そうなんだ……じゃ、じゃあ、響子は脇腹を……しちゃおうかなぁ……」
【昌子】
「ふふ、良いながら既に手が動いてますよ、姉さん。お兄さん、笑っているじゃないですか」
【響子】
「あははは、だってお兄ちゃん、一生懸命になってくれて面白いんだもん。ほらぁ、お兄ちゃん、気持ち良い? こことか、どう?」
【昌子】
「悪く無いみたいですね……ふふ、楽しそうです……それじゃあ、私は脚の付け根を……あら」
【響子】
「? どうしたの、昌子?」
【昌子】
「……お兄さん、ペニスが勃起してますよ。マッサージで身体をなで回されて、興奮しましたか?」
【響子】
「え……そ、そうなの? お兄ちゃん、響子達が身体撫でて……反応してくれたんだ」
【昌子】
「……姉さん、マッサージの基本はなんでしょう?」
【響子】
「え……えーと、凝ってるところをほぐしてあげる?」
【昌子】
「その通りです、そして今、お兄さんの身体で一番固いところは……判りますよね、姉さん?」
【響子】
「……昌子、えっち……でも、うん……えへへ……お兄ちゃん、大丈夫、任せてね」
【昌子】
「運転疲れをしっかり、ほぐしてあげますからね、お兄さん」
;少し間