部室へようこそ♪
;SE:学校のざわめき
;SE:瀬奈の近づいてくる足音
;SE:足音止まる
;ボイス位置:1 普通に会話
【瀬奈】
「もし、そこのあなた? 今お時間はございますか?」
【瀬奈】
「突然お声がけして申し訳ありません。あなたが気になってしまって、つい……」
【瀬奈】
「戸惑ってしまうのも無理はありませんね。わたしとあなたは一度も同じクラスになったことはありませんし。お見かけしたことはあったかもしれませんが、こうしてお話するのは初めて……」
【瀬奈】
「警戒されてしまうのも無理はありません。ますは自己紹介から。わたし、小豆沢瀬奈と申します。実は折り入ってご相談がございまして……」
【瀬奈】
「あ、ご安心なさってください! お高いツボをお売りしたいとか、ご利益のあるお水を売りつけたいわけではございません。決して、あなたを騙すつもりはないのです。ないのですが……」
;ボイス位置:1 息切れしながら
【瀬奈】
「はあっ……はあっ……す、すいません。これはその、ちょっとした発作というか……わたしが背負いし業のようなもので……」
【瀬奈】
「す、少し……少しだけで良いのです。お時間をわたしに頂けないでしょうか……?」
【瀬奈】
「あうっ、もうダメです……。我慢出来ません……っ!!」
【瀬奈】
「さきっぽだけ、さきっぽだけでいいので! いれさせて頂けませんか!!」
【瀬奈】
「こ、ここではあなたを美味しくいただけない……っ! すみませんっ! お首、失礼しますっ! 破ァッ!!」
;SE:瀬奈がユーザーの後頭部に手刀を叩き込む音
;SE;瀬奈がユーザーを抱える音
;SE:瀬奈が走っていく音(20秒ほど。徐々に小さく→20秒ほどで徐々に大きく)
;SE:瀬奈がASMR部の部室のドアを勢いよく開ける音
;SE:瀬奈がユーザーをソファに座らせる音
;ボイス位置:1 普通に会話
【瀬奈】
「ふーっ。一仕事でした。あ、お目覚めになりましたか?」
【瀬奈】
「本当に申し訳ございません。わたしったら気が動転して……。ついあなたの後頭部に手刀を叩き込み気絶させ、その上このような密室にお連れしてしまいました……」
【瀬奈】
「一定の条件を満たすと暴走してしまうんです、わたし。自分でもどうにかしようと奮闘しているのですが……。お恥ずかしい限りで……」
【瀬奈】
「それで、折り入ってご相談したいことがありまして……。いえ、無理矢理に拉致されたあなたに、わたしの話など聞く義理がないというのは重々承知なのですが……」
【瀬奈】
「でも、どうしてもと思いまして、このような手段をとってしまったのです。どうか、お聞き頂けないでしょうか?」
【瀬奈】
「ご返答がない……。つまり良い、ということですね?」
;ボイス位置:1 普通に会話
【瀬奈】
「コホン、では改めて! そのご相談というのはですね……あなたの『穴』を、わたしに預けて頂きたいのです」
【瀬奈】
「……急にそんなこと言われても、とお思いになるのも自然なことでしょう。人体の急所を、他人に、しかも初対面の相手に委ねるなんて、狂気の沙汰であると……」
【瀬奈】
「ですがご安心下さい。わたしのテクニックであれば、あなたを極上の快楽に導いて差し上げることが可能です。これでもわたしは穴という穴を知り尽くした、穴のプロフェッショナル……」
【瀬奈】
「サービスには自信がございますので、どうかご一考頂けないかと」
【瀬奈】
「……ええ~っと? 上手く伝わっていないみたいですね?」
【瀬奈】
「ただ、わたしと小一時間、この部屋で二人きり、熱いひとときを過ごしては頂けないかと、そう申し上げているのですが……」
【瀬奈】
「魅力的な提案ではなかったでしょうか。やはりわたしなどでは、あなたの持つその穴にはつり合わない。まさか、すでに穴を預けることができるような、信頼できる相手がいらっしゃると?」
【瀬奈】
「そんな、うう、ぐすん」
【瀬奈】
「ご、後生ですから! 一度だけでいいんです! わたしに思い出をください! これっきり! これっきりですからっ!!」
;ボイス位置:1 囁き声で
【瀬奈】
「……この感じ、勢いで行けそうですね。ではっ!」
;ボイス位置:1 普通に会話
【瀬奈】
「ご了承頂きありがとうございます!! それではですね、まずはここASMR部の説明から……」
【瀬奈】
「あれ……? また何かわたしおかしなことを言ってますか? 大丈夫ですよね? 続けますよ?」
【瀬奈】
「わたし達がいるここは、ASMR部の部室でして。ご存知ですか? ASMR。流石に名前ぐらいは知っていらっしゃいますよね?」
【瀬奈】
「Autonomous Sensory Meridian Response(オートノマス・センサリー・メリディアン・レスポンス)」
【瀬奈】
「この頭文字をとったものが、ASMRです。直訳すれば自律感覚絶頂反応、となりますね」
【瀬奈】
「難しく考えず、基本的には聴覚を通じてゾワゾワ、ゾクゾクとする感覚を楽しむもの、とお考え下さい」
【瀬奈】
「耳かき、囁き声、タッピング音や咀嚼音であるとか、あるいはシャンプー、オイルマッサージ音だったり……。とにかく、それらがバイノーラルマイクという高品質の機材で録音され、私達の元に動画サイトやダウンロード販売サイトを通じて届けられるわけです」
【瀬奈】
「そしてっ! そんなASMRを研究し、さらには作品を作ってしまおう! というのがわたしが副部長を務める、このASMR部なのです!!」
【瀬奈】
「あっ、すみません。急にテンションが上がってしまって」
【瀬奈】
「とにかくですね。あなたに協力してもらいたいのはその制作、というよりむしろ、制作に至るまでのテストなのです」
【瀬奈】
「まだピンと来てない、ですか? やはり言葉だけでは不十分でしたか……。ええとですね、それならば……、破ァッ!」
;SE:瀬奈がユーザーの足を蹴り払う音
;ボイス位置:1 より近くで(瀬奈がユーザーに膝枕をして、顔覗き込んでいるイメージです)
【瀬奈】
「あっ、急にすみません。姿勢を整えさせて頂きました。得意なんですよ、足払い。これが一番はやいので」
【瀬奈】
「こうしてわたしの太ももに頭を載せて頂いたのは、他でもありません。あなたの穴がよく見えるからです」
【瀬奈】
「そう、あなたの耳穴。全校生徒827名を観察し続け、ついに見つけた最高の穴……」
【瀬奈】
「それを今からこのわたしの耳かきで極上の快楽に導いて差し上げます。詳しい話は、その間に致しましょう」
【瀬奈】
「では、新たな世界を感じる準備は、よろしいでしょうか?」