Track 2

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長靴に履き変えて水没メタセコイアにアプローチ

;SE 流域環境音(水の音小) ;SE ゴム長靴を履く ;1/前(低いとこ) 【凪】「んしょ……(呼吸音)(呼吸音)――で、左足――よいしょっ――(呼吸音)(呼吸音)」 ;1/前(通常の高さ、マイクに背中) 【凪】「履けたばい! 足のサイズもぴったりばい! 履き心地めっちゃよかとばい!!」 ;1/前(マイク向き) 【凪】「さっすがにーさん! 凪さまのこと、頭のてっぺんから足の先まで、ぜぇんぶまるほとわかっとーとね! えっへへ~」 ;3/右(接近囁き) 【凪】「嬉しかとばい♪ 大好きばい!」 ;1/前 (照れてマイクに背中) 【凪】「そしたら! さっそく川の中に踏み入ってくとね。 凪さま、クマ川くだりのお手伝いしとるときリバートレッキングの講習も受け取るけんね! にーさんは安心して、凪さまについてくれば……あ」 ;1/前→;3/右(密着) 【凪】「(照れてはにかむ4呼吸)――!」 ;3/右(接近囁き)→手つなぎの距離に 【凪】「やっぱり、手を繋ぐほうが安全な気がするけんね。 にーさん、凪さまと手、つなぐと!」 ;3/右 【凪】「(手をつないで照れて満足な4呼吸)→(満足そうな笑い!)」 【凪】「にーさんの手、おっきくってあったかと! つないでるだけで、凪さま元気が湧いてくるばい!」 【凪】「やけん! このまま! 出発! しんこー!!」 ;環境音 流域環境音(水の音大)にクロスフェード ;SE 足音(長靴・川の中) 継続 【凪】「ん……(慎重に川の中を進んでいく8呼吸)」 ;以降のセリフ群の歩行中のものの台詞中に『結構負荷のある運動をしている呼吸音やニュアンス』を適宜挟んでいただけますと幸いです 【凪】「にーさん、上手かと。もしかして習ったことあると? 川の中ばすすむためには、小股、ベタ足が重要ばい!」 【凪】「ベタ足っていうのは、足の裏全部を真上から地面――川底にくっつける歩き方のことばい。さっきからずっとにーさんがしとる歩き方、ちゃあんとベタ足になっとると!」 【凪】「普通に軽く歩いとるときは、つま先から斜めに接地するばってん、それだと川底、めちゃくちゃ滑りやすくなって危なかとよ」 【凪】「藻とか苔とか、川の中にも案外と――あ」 ;足音ストップ ;3/右(接近囁き) 【凪】「にーさん、見ゆるや? サワガニおるとよ。 ふふっ、ちっさくてかわゆかね~」 ;足音再開 ;3/右 【凪】「……よーみたら、こん川サワガニ結構おるとね……ほらほら、そこにも――あそこにも!」 【凪】「今回は探索あるけんスルーするばってん、にーさんがよければまた一緒にきて、サワガニとりするのもよかかもしれんねー」 【凪】「(にーさんの話を聞く4呼吸)――あはっ」 【凪】「凪さまそんなこどもじゃなかとよー! それにサワガニ水槽で飼うの、きっと結構面倒ばい! 凪さまにはとてもとても手におえそうになか」 【凪】「やけん、サワガニ取りたかとは、凪さまのためやのーて、じーちゃんのためと」 【凪】「じーちゃん、サワガニ好きやけんね。昔はちょくちょく川漁師さんから、鮎のおまけにみたいに買うとったとよ」 【凪】「もちろん、お酒のつまみにばい! サワガニの唐揚げは、さくさくでパリパリであつあつで、とーっても美味しかけんね!」 【凪】「ゆーて、サワガニは野生の生き物やけんね。寄生虫がおるかもしれんけん、ぜーーーったいに生では食べれんし、唐揚げにするときだって、前の晩から泥抜きせんといけんしで、結構手間もかかるとよ」 【凪】「ウチでは……ゆーかばーちゃんは、じーちゃんの好みにあわせて、贅沢にクマ焼酎! 右田一で泥抜きすると! 下げ徳利の量り売りでお得にかえるもんやけん、料理酒とかもぜーんぶうちでは右田一ばい」 【凪】「右田一に一晩つけて泥抜きばしたサワガニたちを、水洗いして水切って、塩ふって片栗粉まぐして、油ぐつぐつゆーとる鍋に放り込んで5分もすれば完成ばい!」 【凪】「サワガニがもう真っ赤になって、見た目からして美味しそうで――あ!!! ――大事なこと! 聞き忘れとったと」 ;3/右(接近囁き) 【凪】「にーさんは……唐揚げ、レモン絞ると?」 ;3/右 【凪】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あはは! やったばい! 仲間ばい! 凪さまとおんなじ好みばい!!」 【凪】「そぎゃんとよねー! 唐揚げにレモンば、どー考えても――!!!」 ;SE 足音ストップ ;3/右(声を潜める) 【凪】「にーさん、あそこ……ミヤマカワトンボがとんどると」 【凪】「おっきくって綺麗……あ、とまった……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――羽、白か斑点のついておるとね。女の子ばい。メストンボばい」 【凪】「羽に傷もなくって……まっこと綺麗――あ、そうばいそうばい、スマホスマホ」 ;SE スマホカメラシャッター音 【凪】「(呼吸音)――ありゃ」 【凪】「シャッター音で驚かせちゃったとね。ま、よかばいよかばい。よー録れとるし」 ;SE 足音再開 【凪】「(呼吸音)――(微笑)――それにしても綺麗なこだったとねー。写真、ふかみちゃんにも送ってあげると! DINE……(呼吸音)(呼吸音)――送信!」 【凪】「ん? ああ、別に凪さまはそこまでトンボ好きってわけじゃなかとよ? ミヤマカワトンボだのアオハダトンボだのハグロトンボだのを見分けられるよーになったのは、ぜぇんぶふかみちゃんの影響ばい」 【凪】「ふかみちゃんはクマ川のこと、クマ川に暮らす生き物のこと、なーんでもしっておるけんね! そんふかみちゃんとずーっと親友やっとるけん、凪さまもだんだんだんだん、ちょっとずつ知るよーになっていったと」 【凪】「知って名前ばおぼえたら、綺麗なトンボはやっぱりお気に入りになってくるけん。トンボのオスメスは、羽の斑点のあるなしだけで、けっこー見分けられることとか、交尾を終えたメストンボは羽ばボロボロになっちゃうこととか、そういうのわかるようになってきて」 【凪】「それに、珍しいこばみつけたときは、ふかみちゃんに写真おくると大喜びしてもらえると! 『よかった、このこまだ居てくれるんだ』って感じで――なんでも、川の生き物の豊富さは、川の綺麗さのエレベーターになるっていう話やけんね」 【凪】「(呼吸音)(呼吸音)――そうそう! 川の綺麗さのバロメーターばい! やけん、今回のメタセコイアの化石探しも――わひっ!!?」 ;SE 足音stop ;SE 足をすべらせるばしゃっ→捕まえれるガシっ!! ;1/前(密着) 【凪】「(驚いて荒い呼吸 *4 1呼吸ごとに徐々に落ち着いていく)――(ごくり)」 【凪】「びっくりしたと……!? ゆーかにーさん、ありがとばい! にーさんが捕まえてくれんかったら、凪さますっころんでびしゃびしゃになってしもーとったと」 ;きょろきょろしながら 【凪】「足、完全にズルっていったけん、川底になんぞ落ちとって踏んだとか……っ!!」 ;1/前(マイクに背中) 【凪】「……にーさん――あれ――あのカタマリば……もしかして――」 【凪】「(呼吸音)(呼吸音)――やっぱり! やっぱり!!! 発見したばい! メタセコイアの化石ばい!!!」 ;SE ばしゃばしゃ足音 ;1/前→;9/前遠 ;9/前遠(マイクに背中) 【凪】「でっかかぁ……っていうか広かとね! こいば、まっこと珍しか!」 ;SE 川の中に両手つっこんでメタセコイア化石を撫ぜるばしゃばしゃ 【凪】「(メタセコイア化石をなでまくる16呼吸)」 【凪】「……手触り、まるきり石ばいね。 足のとこの化石みたいな感じがしよると――切り株みたいな形して――」 ;川の中の ;マイクに背中→”え!?”でマイク向き 【凪】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――えっ!?」 ;SE 足音 ;9/前遠→;1/前 【凪】「メタセコイアって植物と!? こいば、それならまっこと切り株―― 恐竜の名前じゃなかったとね!!?」 【凪】「予想外ばい! びっくりしたばい! けどま、恐竜でも植物でも珍しいことに変わりは……(呼吸音)――変わり、なかとよね??」 【凪】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――化石はもちろん珍しかと!? ならよかったばい! ふかみちゃんによか報告ばできるばい!」 ;SE スマホシャッター音、8ショットほど ;あちこち動き回りながら。8呼吸目で";3/右"に 【凪】「(丁寧にシャッターを切っていく8呼吸)」 ;3/右 【凪】「ふぅ……って!? わわっ!? わわわわわ!?」 【凪】「凪さま、いつのまにびしゃびしゃばい! ちょこっと夢中になりすぎたばい!」 【凪】「(呼吸音)(呼吸音)――そぎゃんとね。言われてみたら、結構長か時間、それも川の中歩いたけん、腰と足も休めたほうがよかとよね」 【凪】「そうと決まれば――(いたずらっぽい笑い)――ね、にーさん」 ;3/右 (接近囁き) 【凪】「凪さまのお部屋とにーさんのお部屋。どっちで休むと?」 ;環境音 F.O.

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