私の魅力いっぱい見せつけるから♪
ごめんくださーい…わぁ、おはよう!今日も君に会えて嬉しいよ!
君が普段出かけてる時間よりも、早いかな?ごめんね、待ちきれなくてつい早く来ちゃった!
何でって…いやだなぁ、一緒に登校しようよ。私たち、もう付き合ってるんだからさぁ!
って、こちらは……君のお母様!?
初めまして、私、息子さんとお付き合いさせて頂いております。月下香子と申します…
ええ、はい…あら、私をご存じなのですか?あぁ…確かに以前、父と共にテレビの取材を受けたかしら
…ご覧になりました?うふふ、嫌ですわ、恥ずかしい限りです…
あ、支度出来た?それじゃ、行こっか!
行って参ります、お母様!
ねぇ、腕貸して。ほら、ぎゅってするとさ、恋人みたいだね
恥ずかしくなんかないでしょ?恥ずかしがんないでよぉ
むしろ私は皆に見せつけてあげたいんだから
……後日ちゃんと挨拶するって言ったのに、君のお母様にもう会っちゃったね
あ、リビングにお父様も居たんだ?なんだぁ、挨拶すればよかった
あはは…ちょっと、いや、結構驚いてたねぇ
君のお母様、私が月下家の令嬢だって気付いたね
いや、気にしてないよ?普通の反応だもん。今までの私も、月下の娘として振舞ってきたわけだしね
でも、これからはああいう風に見られないようにするよ
お母様にも、私自身の魅力をいっぱい見せつけて、君との結婚を認めてもらわなきゃだもん
ねぇ、もうあの曲がり角曲がったら、学校の正門前の道に出ちゃうよ?
この時間だと…もう皆登校してきてる…絶対大勢に見られちゃうね…
ドキドキ強くなってきたね、君の緊張、伝わってくるよ
私ももう…はぁ…緊張しちゃって…
あは、嘘。私は期待でいっぱいだよ♪
ね?早く行こ♪