トラック3:カードを救え!
;◆SE:1 リスナーおかわりを飲み干し、カップを皿に置く音
【マジシャン店員】
「……ご満足いただけたようで、なによりです。
そしてそろそろ……こっちもやっていきましょうか?」
;◆SE:1 カウンター下から包装されたトランプの箱とクロースアップマットを取り出す
【マジシャン店員】
「じゃっじゃーん! お待ちかね、マジックの時間ですよ!
そして宣言しましょう! もうドジはしません!」
;◆SE:1 マットとトランプをリスナーの前に置く。
;◆SE:1 「トランプの箱」でトランプの箱を叩く
【マジシャン店員】
「……というわけで、はい!
こちらは……見たまんま種も仕掛けもない包装された未使用のトランプの箱でございます」
【マジシャン店員】
「ん? 中身を見てないからわからない? いいでしょう、いいでしょう。
中身を取り出して、こちらに広げて見せましょう!」
;◆SE:1 包装されたトランプのフィルムを開けて、中のトランプを取り出す
;◆SE:1 トランプを手元で遊ばせつつ、マットの上で広げる音
【マジシャン店員】
「(短めの息遣い:カードを手元で軽く広げたり、弾いたりする)」
【マジシャン店員】
「どうです? 52枚キレイな絵柄のトランプでしょ?
……じゃあ、今からこの52枚をシャッフルしていきますので、
シャッフル中、お客サマは好きなタイミングで一枚カードを引き抜いて欲しいのです」
;◆SE:1 「サインペン」でカウンター下からサインペンを出して、マットの上に置く
【マジシャン店員】
「引き抜いたカードには、こちらのサインペン! で、
お客サマに、お名前でもお好きな絵でも描いてください」
【マジシャン店員】
「描いたら、それを元に戻して、またシャッフル!
そしたら、あら不思議! お客サマが選んだカードは……」
;◆SE:1 「石鹸!」でカウンターから石鹸を出して、マットの上に置く
【マジシャン店員】
「なんと、この……石鹸! の中に入っちゃうのです!」
【マジシャン店員】
「はい、ストップ! その顔は……なにゆえ石鹸なのかですね?
そりゃもちろん、お客サマに癒されて欲しいからです」
;◆SE:1 「カービングナイフ」でカウンターからカービングナイフを取り出し、マットの上に置く
【マジシャン店員】
「お客サマは石鹸を彫ったことってあります? いや普通はありませんよね?
だけどこのカービンナイフというナイフを使って石鹸を彫る音、今、世界中で大流行なんです……」
;◆SE:1 ソープカービングナイフで石鹸を彫る音
【マジシャン店員】
「(少し長めの息遣い:石鹸を彫る音)」
【マジシャン店員】
「……なかなか独特の音でしょう? 私もたまに彫って癒されてるんです。
そして彫っていく内に……あら不思議! 消えたカードが現れちゃうんです!」
【マジシャン店員】
「ズバリ! 私が見せるマジックのテーマは癒し!
驚きつつも、お客サマが癒されるマジックを提供しているのです。
まあそこは、実際にショーで体感した方が早いですね。というわけで……」
;◆SE:1 広げられたカードをまとめ直し、マットの上に整える。
【マジシャン店員】
「……キレイにカードも整いましたね。じゃあ、ショーを始めましょう!
今からシャッフルしていきます……がどうせなら、
ド派手なシャッフルの中でカードを選んだ方が、お客サマも楽しいですよね」
【マジシャン店員】
「なので、ド派手にシャッフルします!
はい、まばたき厳禁! リフルシャッフル!!」
;◆SE:1 リフルシャッフル音(継続)
【マジシャン店員】
「(少し長めの息遣い:楽しそうにリフルシャッフル)」
【マジシャン店員】
「どうです、なかなかインパクトあるシャッフルでしょ?
勢いあるシャッフルですけど、怪我はしないので大丈夫ですからね。
ささ、お好きなタイミングでカードを一枚抜いて下さいな」
【マジシャン店員】
「(少し長めの息遣い:楽しそうにリフルシャッフル)」
;◆SE:1 リスナー指をシャッフル中のカードに入れる
;◆SE:1 カードとリスナーの指がぶつかる音
;◆SE:1 シャッフル停止
【マジシャン店員】
「……おっ、これですね? じゃあ、そこを引き抜いて、
選んだカードを見せてくださいな」
;◆SE:1 リスナー カードを引き抜き、見せる
【マジシャン】
「……ほぇ~、ダイヤの5ですか。いいですね。
では、サインペンでサインでも絵でもお好きにどうぞ!」
;◆SE:リスナー サインペンを掴み、カードに描く音(少し長めに)
【マジシャン店員】
「(少し長めの息遣い:カードにペンを入れるリスナーを見つめる)」
;◆SE:1 リスナー カードに描き終える
;◆SE:1 リスナーマジシャン店員にカードを戻す
【マジシャン店員】
「はい、どうも♪ お~、可愛いワンちゃんと猫ちゃんですね。
ではこの子たちをシャッフルという荒波に揉んでやりましょう」
【マジシャン店員】
「あ! でも同じリフルシャッフルだと面白味もないので、
せっかくだし他のシャッフルもお見せしましょう。
行きますよ! まずは誰でも簡単、ヒンドゥーシャッフル!」
;◆SE:1 ヒンドゥーシャフル音(継続)
【マジシャン店員】
「(少し長めの息遣い:楽しそうにシャッフル)」
;◆SE:1 ヒンドゥーシャフル音(停止)
【マジシャン店員】
「……最もスタンダードなシャッフルで、優しい音でしたね。
次はカードが華麗に飛ぶスプリング~♪」
;◆SE:1 スプリング(継続)
【マジシャン店員】
「(少し長めの息遣い:楽しそうにシャッフル)」
;◆SE:1 スプリング(停止)
【マジシャン店員】
「いかにもマジシャンって感じでしょ?
はい、最後はウォーターフォールで決めるとしましょう!」
;◆SE:1 ウォーターフォール(継続)
【マジシャン店員】
「(少し長めの息遣い:楽しそうにリフルシャッフル)」
;◆SE:1 ウォーターフォール音(停止)
【マジシャン店員】
「……水が流れ落ちるようにシャッフルされるから
ウォーターフォールです。ふふ、やるでしょ? 私?
魅せるシャッフルはこんな感じですかね」
【マジシャン店員】
「さあ、お客サマ。私の言ったこと覚えていますか?
シャッフルしている間に、カードが消えるって、言いましたよね。
じゃあ、本当に消えているか一緒に見てみませんか?」
;◆SE:1 トランプを手元で遊ばせつつ、カウンターの上で広げる音
【マジシャン店員】
「(短めの息遣い:カードを手元で軽く広げたり、弾いたりする)」
;◆SE:1 「ど・こ・に」で、石鹸を指で叩く音
【マジシャン店員】
「――あらあら~ お客サマ作のワンちゃん猫ちゃんが見えませんね~?
うーん……いったい、ど・こ・に・行っちゃったのかな~」
【マジシャン店員】
「……ふふ、石鹸の中ですか? じゃあ、お客サマ。
実際にこのナイフで石鹸を彫ってみて調べてみましょう!
彫り方はさっき私がしたみたいな感じでいいですよ」
;◆SE:1 リスナーソープカービングナイフを掴み石鹸を彫る音
【マジシャン店員】
「(少し長めの息遣い:石鹸を彫るリスナーを音)」
【マジシャン店員】
「いい感じに彫れていますよ。ささ、続けて続けて!」
【マジシャン店員】
「(少し長めの息遣い:石鹸を彫る音)」
【マジシャン店員】
「……おや! カードらしきものが見えてきましたね。
ほら、お客サマ! 最後まで彫って、あなたの手で救ってあげてください」
【マジシャン店員】
「(少し長めの息遣い:石鹸を彫るリスナーを楽しそうに見つめる)」
;◆SE:1 リスナー石鹸を彫る音(停止)
;◆SE:1 リスナー石鹸からカードを引き抜き、広げる
【マジシャン店員】
「……どうです、お客サマ? そのワンちゃん猫ちゃんは
お客サマが書いたもので間違いありませんか?」
;◆SE:1 リスナー身じろぐ
【マジシャン店員】
「そうですかー。そう……これが驚きと癒しのイリュージョン!
いかがです、楽しんでいただけました?」
;◆SE:1 リスナー身じろぐ
【マジシャン店員】
「……それはよかった! そして指先が、石鹸で変な感触になっちゃいましたよね。
ふっふっふっ、実は……これも私が狙っていた癒しマジックなのです!」
【マジシャン店員】
「はて、それってどういう意味なのでしょうね?
その疑問を晴らすには、まずは手を洗ってからにしましょうか!」