■第1話・無口少女は離れない
[放課後、いつものように主人公の部屋で過ごしているふたり]
(小さなテーブルで主人公への手紙を書いてる雛美)
…………できた。
(少し離れたところから眺めてた主人公に、書いたばかりの手紙を渡そうとする雛美)
ねえ、今、いい?
(主「いいよ、何?」)
うん……じゃあ、これ……
(主「今書いてたやつ?」)
うん、お手紙。
読んで?
(主人公が読んでいる姿をじっと見つめている雛美)
んふ……ん……んふ……
(読み終わった様子の主人公)
読んで、くれた?
(主「今度の公演でナレーションを、ってことだよね」)
ん……そう。
今度の定期公演、ナレーション……お願いしたくて。
声、好き……だから。
えっと、今回、脚本だけじゃなくて……うん……
キャスティングも、任されてて……
そこには書いてないけど……たぶん、演技よりもナレーションの方が、合ってる。
低めの、優しい声……今回のお話にピッタリだと思う。
それに、女の子が主役の恋愛劇だから……
(主「嫉妬するからってこと?」)
うん、うん……そう。
演技でも、や(嫌)……
(主「でも、こんな大役、僕でいいのかな」)
別に、贔屓じゃ……ん……
任されたからには。ちゃんとする。
適材適所……うん。
(主「じゃあ頑張ろうかな」)
えへ……ありがと。
(主人公の声で好きって言って欲しくなった雛美(いつもやってるやつ))
ね、聴きたい。
優しい声で、いつもみたいに……
(少し作った声で「好き」と呟く主人公)
ん……うん……うん……えへへ……えへ……
やっぱり、「好き」って言葉、いいね。
聞こえる度、嬉しくなる……v
もっと、ん……こっち、来て?
耳元で……うん……
(座ったまま近づき、雛美の耳元で再び呟く主人公)
(ドキドキと心地よさで顔が熱くなってる雛美)
【正面・至近距離・右の耳元で喋ってもらってる位置】
あっ、んんっ……v
えへへ……んんー……v
(「自分も言わなくちゃ」と思い、拳をきゅっと握る雛美)
え、えっとね、うん……
私も、大好き……だよ。
(主「声が?」)
声もだけど……うん……ん。
(うまくいい言葉が出てこないのでもどかしく思ってる雛美)
うん、もっと、ん……文字に書くみたいに、上手く……いろんな言葉で言えたら、って、思うけど……
でも、うん……あのね、えっと……
(言葉にするのを諦める雛美)
うーん……やっぱり難しい……
後でお手紙、書くね。
(先に「好き」で昂った気持ちにキスで応えたい雛美)
んふ……ねえ?
……ん……
(目を閉じ、唇を突き出す雛美にキスを落とす主人公)
んむ、んちゅ……ちゅ、ちゅ、ちゅぷ、んむ……
ふふ……ちゅー、好き……
好きって気持ち、一番伝えられる……んちゅ、ちゅぷ、ちゅ……んちゅ、ちゅ……
(そのまま何度も、どちらからともなくキスを続ける)
ちゅ、んちゅ……んふ……ちゅ、ちゅ、ちゅぴ、ちゅぴ……んぷ……
うん……好き……ちゅ、ちゅ……好き、好き……ちゅ、ちゅぷ、ちゅ……
ねえ、伝わってる?
私の気持ち……ちゅーで、ちゃんと……ん、んむ……ちゅ、ちゅぷ……
(キスを続けながら、肯定するように雛美の頭を撫でる主人公)
んふふ……んむ、ちゅ、ぷちゅ……ぇぷ、ちゅ……ちゅぷ、れる……
(次第に自ら舌を使い、主人公の唇への侵入を試みる雛美)
んむ、れる、ちゅ……れる、えぷ、ちゅ……れる、ぷちゅ……v
れる、れりゅ……むふふ……れる、れる、ちゅ、んぷ……
甘いね……んちゅ、れる、ぷちゅ……好きの味……んちゅ、ちゅ……れる、ちゅ……
んちゅ、ちゅぷ、ちゅぷ……んむ、んぷ……ちゅ、ちゅぴ……れる、えりゅ……
(次第に握った手の指を絡ませ、体も密着させていくふたり)
んふっ、ふっ……んむ、ぷちゅ……ぢゅる、れる……えっぷ、れる……
ちゅぷ、ちゅ……えへ……んふ……ちゅる、れるりゅ……えぷ、ぢゅる……
(主人公とこうやって交わせることが幸せで、少し泣きそうになってる雛美)
んぷ、んむ……ふっ、はふ……んぷ、ちゅ……れる、える……れる、ちゅ……
ぢゅる、んぷ……んむ、ちゅ、れる……ちゅぷちゅぷ……ちゅる、れる……
んふっ、ふっ……んぷ、んむ……んっ、ふっ……んむ、ぢゅる、れる、れりゅ……
ちゅ、ちゅぷ……れる、ちゅ……えっぷ、れる、ぷぁ、はぷ……ぷちゅ、ちゅぅ……
(少し苦しくなってきたので中断する雛美)
むぐ……ぷはっ……はふ……
ふぅ、ふぅ……ふへへ……
(瞳を潤ませ上気した表情の雛美の頭を優しく撫でる主人公)
えっへへ……うん……うん。
気持ちよかった、ね。
ふふ……じっとしてて……
(主人公の口角から垂れた唾液を舐め取る)
れる、ん……ちゅぷ……
ん……垂れてた、から。
んふふ……これも"好き"の味。
二人分の、ね。
ふふ……v
(それでもちゃんと気持ちを伝えたい雛美)
うーん……でもやっぱり、お手紙、書く。
ちゅー、好きだけど……うん。
してると頭の中、"好き"と"幸せ"だけになって、他のこと、忘れちゃうから。
(主「今から書くの?」)
うん、今から……覚えてるうちに……うん。
(鞄からペンとレターセットを取り出す雛美)
あ、でも……見られるの、恥ずかしいかも……
(主「じゃあちょっとコンビニにでも行ってくるよ」)
(置いていかれるのは寂しい雛美)
えっ、あっ、待って。行かないで……
えっと、ん……じゃあ、見てても、いい……
けど、読むのと、お返事は……書き終わってから、ね?