■第1話・戦いの後で
[朝、起きた主人公がゲーム中の少女の背後に忍び寄る]
(ゲーム中、敵のHPゲージを数十分かけて削り切った少女)
【正面・近距離・後ろ向き(もしくはマイクに正対しない位置)】
よし……よしよし……あと1ミリ……
…………っよし!
(眠さもあって目をしばしばさせながら)
は~~~~~……疲れたぁ……
んー……ゾンビアタック(何度もリトライして累積ダメージでボスを倒すこと)が可能なシステムだと、ついついレベル足りないのに無茶をしてしまうな……
レベルデザインに沿って進めた方が早いという説もあるが……これがサガってやつか。
だが、これで次のマップに進めるし、より強力なアイテムを掘れる……
(後ろで見てた主人公の存在に気づき、少し驚く)
【正面・近距離・半分くらいマイクの方を向く】
うおっ……お前。
【正面・近距離】
はぁ、びっくりした……気配を消して背後を取るなよ。
私が凄腕のスナイパーだったら、今頃大変なことになってたぞ?
(あくびをしながら背伸びをする少女)
ふあぁ……んー。
それにしても、もうそんな時間か……
(一応朝になったらわかるように、一部だけ日が差すようにしてる窓を確認する)
ふむ。今日は天気、悪いみたいだな。
日の光が入ってこないから、まだ明け方くらいかと思っていたよ。
パソコンの画面をゲームに使うと、他の情報が一切見れなくなるのが難点だな。
(朝食のホットサンドが乗ったお皿を少女に渡す主人公)
ん……ありがと。
最近これ、ハマってるよな。
ホットサンドメーカーを買ってからお前、二日に一度は作ってないか?
ふふ……でもまあ、私もこれ好きだよ。
中身変えるだけで味わいも変わるし、トーストに乗せにくいものでも一緒に食べられるし……
では……いただく前に、の方がいいだろ?
(椅子ごと体を回して主人公に向かい、送り出すためのキスをする)
【キス】
ん……んむ……
ちゅ、ちゅ……んむ、んちゅ……
(主「じゃ、行ってくるね」)
【正面・至近距離】
ん……気をつけてな。
(主「なるべく早く寝てね?」)
ああ……わかってる。
ちょうどボスを倒してキリもいいし、これ食べたら歯を磨いて寝るよ。
お前が帰ってくるまでに起きてないと、一緒に過ごせる時間が減ってしまうからな。
やろうと思えば夜までぶっ続けて出来ないこともないとは思うが……
(主「寝なさい」)
【正面・近距離】
……わかってるって。
だから……早く、帰ってこいよ?
(主「もちろん」)
ん。嬉しい。
お前も、私と同じように思ってくれてるんだな。
(ホットサンドを頬張る少女)
はむ、んむ……
お、今日の具はイタリアンな感じだな……はむはむ……
んふふ……美味しいぞ。
[少し後、ホットサンドを食べながらPCの画面を見てる少女]
はむ、ん……んっ。
はむはむ、むぎゅ……もきゅもきゅ……
(食べながら独り言を言ってる感じで)
んー……ん、今日は一日天気悪いのか。
じゃあ午後の散歩はお休みだな。
体力づくりは大事だが、雨の中、傘さして歩き回るのも嫌だもんな。
早めに起きれたら(さっきのゲームの)続きをやるか。
はむ、もくもく……んむ……
(指についたトマトソースを舐める)
れる、ちゅ……
んふぅ……ふあーぁ……(あくび)
ふぅ……ねむ……
暖かいものを食べたら余計眠くなった気がする……
これで朝日が出てたら目が焼けてたな……んー……
(雨音に昔を思い出しつつ)
雨、か……
(少しポエムっぽく)
けど、止まぬ雨はない。
だったら私は……私の居場所で、雲が晴れる時を待つことにするよ。
(普通に)
ふふ……眠いと独り言が多くなるな……
さっさと歯磨いて寝るか。