プロローグ
…あら、先生。
残業お疲れさま♪
能力が足りないと大変ね♪
私?
私は生徒会の定例があったの。
誰にでもできることができないあなたと違って、
私にしかできないことが多くて忙しいんだから…♪
ふふ♪
あら?
何? その目は♪
私のような小娘に馬鹿にされて、怒ってしまったの?
まあ怖い♪
こんな、誰もいない教室で…。
先生のような、女性に縁がなく、
たっぷりと劣情をため込んでいそうな男性と二人っきり…♪
一体、何をされてしまうのかしら…♪
…ふふ♪
そうね♪
先生は、こんな年下の女の子に馬鹿にされても何も言い返せない…。
ましてや何もできない…♪
弱虫さんだものね♪
でも偉いわよ、弱虫さん♪
ご存じの通り…。
私は理事長の孫にして、学園の生徒会長。
くれぐれも、身の程をわきまえて大人しくしていなさい♪
私がその気になれば、
あなたのような無能をクビにすることなど簡単なのだから♪
…もっとも♪
あなたがいなくなったところで、
喜ぶ人はいれど…、
悲しんでくれる人がいるのかは疑問だけれど…♪
ふふ♪
それではお先に失礼♪
弱虫さん…♪